一般国民を対象にしたメタボ対策検診が開始され、はや1年が経過しました。肥満症は、糖尿病や高血圧などさまざまな合併症を引き起こし、高度な肥満者ほど深刻な健康障害が増え、治療は困難なものとなります。そうしたなか、高度肥満症治療の向上を目的に「日本肥満症治療学会」が発足、昨年6月に第1回学術集会が開催されたところです。
　本学会では、高度肥満症治療のむずかしさを理解したうえで、複数の専門家がそれに取り組むことの重要性を鑑み、内科・外科・精神科医をはじめ、管理栄養士、臨床心理士、薬剤師などにもご参画いただき、安全で質の高い日本の総合的肥満症治療を推進したいと考えております。今年7月に開催される第２回学術集会は、「安全で質の高い肥満症治療をめざした恊働」をメインテーマとしました。関係各位の多数のご参加を期待いたします。

第２回日本肥満症治療学会
学術集会　会長
東北大学大学院医学系研究科
外科病態学講座
佐々木　巖

会場地図