公益社団法人 日本小児保健協会

各種委員会

(登録:04.03.09)

研究論文の倫理面への配慮について

 機関誌「小児保健研究」は会員の皆様の数多くの投稿論文により支えられ、わが国の小児保健に関する幅広いテーマについて掲載することができており、会員の皆様に深く感謝いたしております。
 さて、昨年発刊されました第62巻の論文中、過度に個人情報が記載され、個人を容易に特定しうる論文が掲載されるということがありました。これは掲載後、ある読者からの指摘により気づかれたことです。その論文は、正規の手続きに則り査読を経て編集委員会としても検討の上掲載が決定されたものです。この過程で倫理上の観点から点検される機会が複数回あったにもかかわらず、いずれの時点でも気づかれることなく掲載に至ったことは編集委員会としても大きな責任を問われる問題であると認識しました。今回の出来事は真に遺憾であり、深く反省すると共に今後同様の事態を繰り返さないよう務める所存です。編集委員会といたしましては、査読、査読結果の判定、校正等の業務の流れのなかで、このような倫理面の検討を含め、学術論文として備えるべき資質についてチェックリスト等を用い点検を行うことを実行したいと考えております。
 現行の投稿規定の5に次のような記述がなされております。

 人および人体材料を用いた研究の場合は、容認され得る倫理基準に適合していることを要します。完全なインフォームド・コンセントを得、その旨論文中に記述してください。

(以下略)

 本誌では人そのものを対象とする研究は比較的多く、対象者への研究手順の説明と同意を得ることはもちろん、研究の全課程において倫理的な配慮を欠かさず人権を擁護すべきであることは言うまでもありません。どうか、投稿される場合には、改めて倫理面の問題の有無を十分にご検討下さるようお願いいたします。
  以上、編集委員会としてのお詫びとお願いをお伝えいたしました。

2003年12月25日
編集委員会