行われる検査は?
2.主な血液検査 3.腎機能の低下によって起こる変化を調べる
血中尿素窒素(BUN)
基準値/8~20mg/dL
  • 腎機能が低下すると、尿素を排泄できなくなるため、血液中に増加します。
  • たんぱく質の摂りすぎ、エネルギー不足、脱水などがあっても、高値になります。
ヘモグロビン(Hb)
基準値/男:12.9~17.2g/dL 女:11.3~15.4g/dL(治療目標値は10~12g/dL)
  • 貧血の程度がわかります。
  • 慢性腎臓病が進行すると、腎臓で作られる造血ホルモンの産生が低下するため、貧血になりやすいです。
カリウム (K)
基準値/3.5~5.0mEq/L(治療目標値は5.5mEq/L未満)
  • 腎機能が低下すると腎臓からカリウムを排泄できなくなり、体内に蓄積して不整脈の原因となります。
  • 高値の状態を高カリウム血症と呼んでいます。
  • カリウムを含む食品を摂りすぎると、高値になります。
尿酸 (UA)
基準値/~7.0mg/dL
  • ろ過能力が低下した慢性腎臓病では、高値になります。
  • 高値の場合、痛風や尿管結石が起きることがあります。
総蛋白 (TP)
基準値/6.5~8.2g/dL
アルブミン(Alb)
基準値/3.9~4.9g/dL
  • 栄養状態の目安です。低値は、低栄養を表します。
  • ネフローゼ症候群では、尿にたんぱくが多量にもれるため、低値になります。
無機リン (P)
基準値/2.5~4.5mg/dL
  • 腎機能が低下すると上昇します。骨をもろくします。
*:櫻林郁之介(監)「今日の臨床検査2013-2014」より転載〈基準値は,施設や測定方法によって異なります。詳しくは医師にご確認ください。〉