長引く悲嘆に悩んでいる方へ 遷延性悲嘆症のための心理療法 (J-PGDT、ENERGY) ウェブサイト

大切な方を亡くされたあとに、つらく悲しい気持ちがしばらく続くことが、 多くの方に見られますが、このような反応は悲嘆(グリーフ)と呼ばれ、本来は自然な反応です。

ところが、時に嘆き悲しむ気持ちが長い期間、激しく続くことがあります。 たとえば数年にわたって亡くなった人のことが頭を離れない場合や、落ち込んだ気分が続き、 亡くなった事実を受け入れることができない等の状態が続いてしまうと、 心身に大きな影響が生じ、専門的な支援が必要になることがあります。 このような状態を臨床心理学・精神医学の分野では「遷延性悲嘆症(prolonged grief disorder)」といい、 近年ICD-11(WHO, 2019)やDSM-5-TR(APA, 2022)で精神疾患に位置付けられるようになりました。

海外では既に遷延性悲嘆症の心理療法が開発され、その効果が実証されるようになってきました。 そこで、私たちは、日本の方たちにもこの心理療法をすすめていきたいと考え、この研究プロジェクトを行っております。

このウェブサイトは、以下について概説しています。

大切な方を亡くされた方、そうしたご遺族を援助したいと思う周囲の方々や支援者の方、 またそのような方の治療やカウンセリングにあたっている専門家の方に、ご一読していただければ幸いです。

(研究代表)
中島 聡美 (武蔵野大学人間科学部 教授)
(事務局)
武蔵野大学 認知行動療法研究所 J-PGDT事務局
住所:〒135-8181 東京都江東区有明3丁目3番3号 武蔵野大学有明キャンパス内
※事務局では、電話・ファックスによる対応は行っておりません。
お問い合わせは問い合わせフォームにお願いいたします。

このウエブサイトの作成および臨床研究は、令和2年度-4年度 科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(基盤研究(B)) 「遷延性悲嘆障害の多層的治療技法の開発と効果検証および生物学的基盤の解明」(研究代表 中島聡美) および令和5-7年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(基盤研究(B)) 「遷延性悲嘆症の心理療法の有効性の検証および病態解明に関する研究」(研究代表 中島聡美)によって行われています。


イラスト:新明一星
(Tokyo Cognitive Behavioral Therapy)

更新情報

  • 2024年7月研修のお知らせを追加しました。
  • 2022年5月ウェブサイトの更新を行いました。
  • 2021年10月2021年度の研修のページを追加しました。
  • 2020年11月ウェブサイトの更新を行いました。
  • 2019年4月ウェブサイトの更新を行いました。
  • 2015年9月研究参加の受付について更新しました。
  • 2015年3月ウェブサイトの更新を行いました。
  • 2014年4月ウェブサイトをオープンしました。