diversity(多様性)

会長挨拶

森本祐介 第31回日本レーザー治療学会の開催にあたって

 

 

 

 

 

謹啓
 この度第31回日本レーザー治療学会を開催させていただきます日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野の森本祐介でございます。また今回は第22回日本レーザースポーツ医学会との合同開催を企画しており2019年6月22日23日、両国の国際ファッションセンターで開催予定です。
 日本大学関係者の本学会開催は第10回に日本大学医学部麻酔科の鈴木太先生、第20回は同じく小川節郎先生、そして第29回同じく佐伯茂先生が会長をされております。日本大学整形外科では初めての開催となり大変光栄に思っており今まで以上に横のつながりを重視したプログラムにしたいと考えております。
 日本レーザー治療学会は、低出力レーザー(LLLT)光線が「痛みの治療」領域における治療法として応用されこれを発展させる目的で1989年発足いたしました。それ以来ペインクリニック、皮膚科、形成外科、眼科、耳鼻科、泌尿器科、整形外科、歯科、東洋医学、獣医学と様々な分野に対してレーザーにとどまらず光治療として発展してきております。近年ではさらに基礎的な研究が進歩し多くの分野で応用発展がなされ、スポーツの分野では医療から離れ光治療のがもたらすトレーニングの効果や疲労回復についての研究もなされており光治療の広がりがかなりのスピードで進んで来ています。
 日本では2020年に東京オリンピックが開催されることとなっており本国に対する世界からの注目が集まっています。これは日本人が世界の様々な人々とかかわり自らの特性を思いもかけない分野で花開かせ活躍するチャンスであります。光治療においてもこれまで培われた技術を科を超え枠を超え他の分野で生かす多様化が求められる時期になっており、本学会では『diversity(多様性)』をテーマに光治療のさらなる発展のきっかけにしていきたいと考えています。プログラムには特別講演、教育講演、シンポジウム、ランチョンセミナー、デバイスシンポジウムに加え医工連携の企画も考慮し多くの方に興味を持っていただける内容としています。
 皆様におかれましては振るって学会に参加していただいたり、日ごろ取り組んでおられる治療や研究の成果をお示しいただき、他分野の方と議論を交わしていただきたいと思います。その中で新たな発見があり本学会が更なる進歩の礎となることを願っております。 末尾ではございますが皆様のご健康・ご活躍を祈念しております。

謹白

第31回日本レーザー治療学会会長
日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野

森本 祐介