○飯塚徳重1、平出 敦2
1大阪大学医学部医学科3年次学生
2大阪大学医学部附属病院総合診療部
本学では、早期臨床体験として、病棟でボランティアとして時間を過ごすことが行われてきた。今回、総合診療部の御好意により、新しい形態の早期臨床体験をおこなったので、体験学生として報告する。この試みの目的は、週単位の時間を病棟で過ごすだけでは得られない患者さんの、年余にわたる歩みを学生自らが足を運んでまとめることにより、病気を持つ患者が医療という世界の中をどのように渡り歩き、患者さんの目には医師を含めた医療がどのように映るのかを知ることにある。
1.
教官より長期にわたり闘病を続けている患者さんの紹介を受け、本人、家族の承諾を得て、インタビューする。
2.
以前に治療を担当した主治医、および現在の主治医から資料を得て、患者さんの歩みを明らかにする。
3. これらをHTMLを用いてファイルを作成し、教官の閲覧を経て、インターネット上でホームページとする。
私は数年前に重篤な頭部外傷を受傷し、現在二十歳台である中途障害の女性の患者さんを紹介していただいた。
1.
患者さん本人、家族より、快諾を得て、闘病にかかわる含蓄のあるエピソードをいくつも知った。
2. 内容をまとめてホームページを作成することができた。
3.
ホームページが朝日新聞夕刊に掲載され、多くの人の言葉をいただいた。
週間単位のボランティアを通してでは垣間みることができなかった、患者さんは広い医療の世界の中においてどのような闘病生活を送っているのか、おおよその全貌を連続した視点から初めて知ることになった。今後、早期臨床体験の一つの形態として一般化できるのではないかと思われる。なお、発表されたスライドやホームページ等は、http://plaza.umin.ac.jp/~iiduka/early/index.htm で閲覧できます。
文責:飯塚徳重 nori-osk@umin.ac.jp