B91 ポリオ後遺症
Post-Polio Syndrome
PPS
(検索用語句:
小児麻痺
急性灰白髄炎
)
小児麻痺(脊髄灰白質炎)は、筋肉・神経も含む全身に影響するウイルス感染症(ポリオウイルス)によっておこる疾患です。 重いケースになると全身麻痺や死に至ることもあります。 (SOARホームページを参照)
ポリオの流行地では、5歳未満の小児の脊髄性の麻痺がよく見られたことにより、「小児麻痺(infantile paralysis)」がポリオの代名詞となったようです。しかし、大人のポリオもありえるので「小児麻痺」の病名は、適切とは言えないようです。(横浜市衛生研究所感染症・疫学情報課)
サブタイプ
- ポリオ後遺症 球麻痺型
球麻痺型は、ポリオによる麻痺患者の2%を占めます。脳神経支配の筋肉の筋力低下が見られます。食物を飲み込みにくくなったり、発音しにくくなったり、呼吸不全を起こしたりします。
- ポリオ後遺症 脊髄麻痺・球麻痺型
脊髄麻痺・球麻痺型は、ポリオによる麻痺の19%を占めます。
脊髄麻痺(左右が非対称な麻痺で、脚の麻痺が多い)と球麻痺(食物を飲み込みにくくなったり、発音しにくくなったり、呼吸不全を起こしたりします)とが見られる型です。
- ポリオ後遺症 脊髄麻痺型
ポリオによる麻痺では、脊髄麻痺型がもっともよく見られ、麻痺患者の79%を占めます。左右が非対称な麻痺で、脚の麻痺が多いです。