エンパワメント教育研究フォーラムのあゆみ
エンパワメント教育研究フォーラムは、人びとが持っている力を存分に発揮し、生きる喜びを共に感じる社会の実現を目指し1990年に誕生しました。国際保健福祉学会SYSTED、日本保健福祉学会メンバーとの協働のもと、国内外の保健、医療、福祉、教育、行政、企業、NPO、街づくりなどの実践と研究との学際学融合、コホートを用いた実践知の理論化、当事者主体の新たな研究手法の開発、コミュニティ・エンパワメント、WEBを活用したプラットホーム基盤作りなどに取り組んでまいりました。生涯発達ダイナミクスの視点から大規模研究プロジェクトを牽引し、可塑性plasticity、多様性diversity、全体性holistic を紡ぐエンパワメント科学を探求しています。
研究会や合宿など仲間エンパワメントを活性化するコトづくりとともに、双方向WEBを用いて広く世界に発信しています。海外からも多くの留学生を迎え、学位および修士号を取得した卒業生は各界でめざましい活躍を続けています。
年次別活動は下記のとおりです。(敬称略)
1990年 | 研究 | 介護保険、ユニバーサルデザイン、ケアシステム国際比較研究 |
1991年 | 研究 | 飛島村日本一健康長寿研究(地域コホート研究、継続中) 北九州/仙台/栃木県リハビリテーションシステム研究 |
就任 | 安梅勅江、国際保健福祉学会SYSTED理事就任 | |
1994年~1997年 | 出版 | 「Aging in Place with Dignity」 |
修士号 | 山本隆之、島田陽子、河西敏幸、原田亮子、澤田優子、鈴木英子、丸山昭子、今井充子、渡辺裕一 | |
1996年 | 出版 | 「少子化時代の子育て支援と育児環境評価」 |
開発 | 「養育環境評価HOME日本版」 | |
博士論文 | 嚴基郁 韓国における老人福祉政策の形成過程に関する研究 | |
1998年 | 研究 | 夜間保育コホート研究(パネルコホート研究、継続中) 社会リハビリテーション国際比較研究 |
出版 | 「保健福祉学」「保健福祉のケア科学」 | |
1999年 | 博士論文 | 島田千穂 Measuring outcome of health-social services for elderlyweighted by predicted survival probability 呉栽喜 Development of assessment for child care environmentsscale in Korea |
2000年 | 研究 | 児童高齢者虐待予防研究会 |
出版 | 「エイジングのケア科学」「Empowering Frail Elderly People」 | |
開発 | 「園児用発達チェックリスト」「保育環境チェックリスト」「気になる子どもチェックリスト」「対人技術チェックリスト」 | |
2001年 | 研究 | エンパワメント研究会発足 |
出版 | 「グループインタビュー法 基礎編」 | |
合宿研修 | エンパワメント研究事始め(浜名湖) | |
修士号 | 片倉直子、佐藤泉、田中芳和、中村秀子 | |
2002年 | 合宿研修 | エンパワメント研究の展開(中島砂丘) |
修士号 | 渕田英津子 | |
2003年 | 出版 | 「グループインタビュー法Ⅱ 活用事例編」 |
博士論文 | 河西敏幸 消化管刺激によるラットの海馬ヒスタミン放出と不安との関連性 | |
修士号 | 田中裕、酒井初恵、家入佳代、宮崎勝宜、庄司ときえ、高林智子 | |
合宿研修 | 保健福祉エンパワメント(伊東) | |
2004年 | 出版 | 「エンパワメントのケア科学」「子育ち環境と子育て支援」 |
開発 | 「養育環境評価HOME質問紙版ICCE」「ICCE簡易版」 | |
修士号 | 張鏑、劉、高 | |
合宿研修 | 国際支援とエンパワメント(浜松) | |
2005年 | 研究 | すくすくコホート研究(日本の子どもの発達コホート研究) |
出版 | 「コミュニティ・エンパワメントの技法」 | |
開発 | 「かかわり指標IRS」 | |
博士論文 | 渡辺裕一 地域住民のエンパワメント:地域の福祉課題解決に働きかける地域住民のパワー 片倉直子 精神障害者に対する効果的な訪問看護を構成する概念の解明およびそれにもとづく教育プログラムの開発 |
|
合宿研修 | 人をつなぐエンパワメント(清瀬) | |
2006年 | 就任 | 筑波大学国際発達ケア:エンパワメント科学研究室 |
開発 | 「幼児用社会スキル指標SSS」「かかわり指標幼児学童用IRSC」開発 | |
博士論文 | 鈴木英子 Factors affecting rapid turnover of novice nurses inuniversity hospitals | |
修士号 | 篠原亮次、杉澤悠圭、伊藤澄雄、小林純子 | |
合宿研修 | コミュニティ・エンパワメント(伊豆) | |
2007年 | 研究 | 保育環境評価研究 |
就任 | 安梅勅江、すくすくコホート研究統括補佐就任 | |
出版 | 「健康長寿エンパワメント」「保育パワーアップ講座 基礎編」 | |
開発 | 「かかわり指標成人用IRSA」 | |
合宿研修 | エンパワメント支援(筑波山) | |
2008年 | 出版 | 「Culture, Care and Community Empowerment」「保育パワーアップ講座 活用事例編」 |
開発 | 「かかわり指標成人用簡易版IRSA-Brief」 | |
修士号 | 田中笑子、斎藤希望、高下侑子、小薗暁子 | |
合宿研修 | エンパワメント評価(河口湖) | |
2009年 | 研究 | 企業エンパワメント研究 高橋雄介 優秀論文賞、日本教育心理学会 |
就任 | 杉澤悠圭、童蓮、日本学術振興会特別研究員就任 | |
出版 | 「根拠に基づく子育ち・子育てエンパワメント」「気になる子どもの早期発見・早期支援」 | |
修士号 | 渡辺多恵子、恩田陽子 | |
合宿研修 | エンパワメントと専門職スキル(大洗) | |
2010年 | 研究 | 保育パワーアップ研究会 WEB園児支援システム研究 木育研究 社会脳研究 子育ち子育てエンパワメントに向けた発達コホート国際比較研究 |
就任 | 安梅勅江、日本子ども学会理事 日本看護科学会評議員就任 | |
出版 | 「乳幼児のための脳科学」「働くことの喜びとは何か」「グループインタビュー法Ⅲ 論文作成編」「Advanced Initiatives in Interprofessional Education」 | |
博士論文 | 篠原亮次 養育者の「ほめ」意識および行動が幼児期の社会能力発達軌跡に及ぼす影響に関する研究 杉澤悠圭 乳幼児の社会能力に影響する育児環境要因に関する研究 澤田優子 地域在住高齢者の社会とのかかわりが日常生活動作の維持に及ぼす効果 |
|
修士号 | 望月 由妃子、川島 悠理 | |
合宿研修 | 連携Interprofessional Work質や技を携えて専門職間で連なるために(琵琶湖) | |
2011年 | 学会 | 国際保健福祉学会SYSTED主催 |
研究 | 復興地エンパワメント研究 木質化効果研究 高機能自閉症評価研究 芳香会研究 障害児共同保育研究 養護施設環境評価研究 |
|
就任 | 安梅勅江、日本保健福祉学会会長就任;篠原亮次、杉澤悠圭、澤田優子、研究員就任;Amarsanaa Gan-Yadam、日本学術振興会特別研究員就任 | |
出版 | 「Psychology of Gender Differences」「 Parenting」「日本一健康長寿 誰もが生き生きまちづくり」 | |
博士論文 |
童蓮 Two cohort studies predicting preschooler’s social |
|
修士号 | 難波 麻由美 | |
合宿研修 | SYSTED合宿:Enhance Health-Social System Sciences(箱根) 障害児共同保育合宿:共同保育の展開を目指して(筑波山) 合宿研修:共感と共生(多摩) |
|
2012年 | 学会 | 第9回日本子ども学会主催 |
研究 | 多世代コミュニティ共創システム構築に向けた社会福祉法人の役割研究 常総ハッピー研究 |
|
就任 | 童 蓮、研究員就任 田中笑子、日本学術振興会特別研究員就任 | |
出版 | 「Psychology of Gender Differences」「 Parenting」「親から頼りにされる保育者の子育て支援」 | |
博士論文 | 田中笑子 1歳時の養育者のかかわり行動が就学前の社会能力発達に及ぼす 影響に関する研究 森田健太郎 口腔保健行動と生命予後に関する経年的研究 丸山昭子 未就学児の母親である看護師のバーンアウトの影響要因 |
|
修士号 | 松本 美佐子、杉田 千尋 | |
合宿研修 | 共感と共生その2(山中湖) | |
2013年 | 研究 | 多世代コミュニティ・エンパワメントに向けたコホート国際比較研究 低機能自閉症評価研究 安梅勅江、国際保健福祉学会SYSTED会長就任 安梅勅江、国際環境科学学会(Eco-Science)賞受賞 |
就任 | 田中 笑子、渡辺 多恵子、河西 敏幸、小林 純子、研究員就任 | |
出版 | 「エンパワメント科学入門」 | |
博士論文 | 渡邉多恵子 WEBを活用した園児情報記録システムの開発と園児情報活用に関する研究 Amarsanaa Gan-Yadam Community empowerment in Mongolia 冨崎悦子 幼児期の睡眠と社会能力発達に関する研究 平野真紀 感情労働を伴う看護師の共感満足と共感疲労への対処に関する研究 |
|
合宿研修 | 共感と共生パワーアップ(筑波) | |
2014年 | 研究 | 多世代コミュニティ・エンパワメントのブランディング研究 田中笑子、最優秀発表賞受賞、日本公衆衛生学会、日本保健福祉学会 松本美佐子、最優秀論文賞受賞、日本保健福祉学会 冨崎悦子、研究員就任 安梅勅江、科学技術振興機構社会技術開発センター運営評価委員就任 |
出版 | 「いのちの輝きに寄り添うエンパワメント科学:だれもが主人公 新しい共生のかたち」 「保健福祉学:当事者主体のシステム科学の構築と実践」 「保育パワーアップ講座 応用編」 「夜間保育と子どもたち」 |
|
博士論文 | 望月由妃子 虐待チェックリストの開発: 子育て支援機関における早期発見・早期支援に焦点を当てて 呉柏良 A study of social competence applied in China: a review and a development of assessment with a sample of university students |
|
修士号 | 有岡 栞、金 春燕、孫 芸欣、朱 珠 | |
合宿研修 | 健康長寿実践とともに(飛島) | |
2015年 | 研究 | 多世代コミュニティ・エンパワメントの国際比較研究 渡辺久実、最優秀発表賞受賞、日本保健福祉学会、専攻長賞受賞 呉柏良、研究員就任 安梅勅江、スウェーデン ルンド大学客員教授就任 |
出版 | 「New Empowerment Models on Practical Strategies for Wellbeing, Nova science Publications」 「Parent-Child Interactions and Child Social Competence:Longitudinal Evidence Using the Interaction Rationg Scale(IRS), Nova Science Publications」 |
|
修士号 | 渡辺 久実、陳 文燦 | |
合宿研修 | 生涯発達とエンパワメント(つくば) | |
2016年 | 研究 | 五感を刺激する多世代コミュニティ・エンパワメント研究 ロボットの実践エンパワメント効果研究 みらいエンパワメントカフェ開催 渡辺久実、優秀発表賞受賞、日本公衆衛生学会 |
修士号 | Yuri Nurdiantami 、加藤 慶子、鎌田 彩加、坂田 美樹、伊東 花江、欧陽 玲玲、楊 亜舒、Meiryandah Hilda | |
合宿研修 | インクルーシブ社会の実現(つくば) | |
2017年 | 研究 | 多世代コミュニティ・エンパワメント研究 みらいエンパワメントカフェ開催 田中笑子 最優秀発表賞受賞、日本公衆衛生学会 |
修士号 | 佐野 千尋、趙 赫、孫 晶塋、姜 俊羽、喩 恵絹 | |
合宿研修 | チームワークとエンパワメント(つくば) | |
2018年 | 研究 | エンパワメント教育研究フォーラム コホート研究コンソーシアム 地域包括エンパワメント研究 みらいエンパワメントカフェ開催 |
修士号 | 年野 朋美、坪田 彩、魏 晨、劉 海涵 | |
博士論文 | 荒川博美:認知症サポーターの地域での活動意欲と 活動を高めるための介護体験学習プログラムの有用性の検討 金春燕:Associations between physical activity, social interaction, and cognitive impairment among elderly individuals in China |
|
合宿研修 | チームワークとエンパワメント(北九州、東京キャンパス) | |
2019年 | 研究 | みらいエンパワメントカフェ開催 地域包括エンパワメント研究 エンパワメント保育研究フォーラム 保育パワーアップ研究会 東アジア児童発達フォーラム 国際かかわり指標研修セミナー 田中笑子、最優秀演題賞、保健福祉学会 |
出版 | 「Creating Empowerment in Community: Theory and Practice from an International Perspective」 「Interactive Community Empowerment program and Adaptation of ICT for Health Promotion: Life Course Approch with Longitudinal Cohort Study」 「子どもの未来をひらく エンパワメント科学」 |
|
博士論文 | 渡辺 久実:地域在住高齢者の社会関係が手段的日常生活動作(IADL)及び生命予後に与える効果の検討 | |
修士号 | 陳 攀攀、陶 萧玥、崔 潇 | |
合宿研修 |
チームワークとエンパワメント (筑波大学) |
|
2020年 | 研究 |
多世代コミュニティ・エンパワメントに向けたコホート |
出版 |
「A theory of mind as an implication of empowerment」 「Empowerment Based Co-creative Action Research Towards A World of Possibilities for Sustainable Society」 |
|
修士号 |
李 響、陳 筱彧、Boutefnouchet Sana |
|
合宿研修 |
今と未来に向けて専門職同士で語ろう!~専門職の笑顔を取り戻そう!~ |
|
2021年 | 研究 |
多世代共創型ウエルビーイング・エンパワメント研究 |
出版 |
「エンパワメント絵本」 |
|
博士論文 |
Ammara Ajmal:Impact of Physicians’ Commitment on Performance in Public Health Sector, Pakistan |
|
修士号 | Alpona Afsari Banu、張瑾睿 | |
合宿研修 | コロナと上手に付き合う(共生する)アイデアを語り合い共有しよう~安心安全なコミュニティの創造に向けて~ | |
2022年 | 研究 |
多世代共創型ウエルビーイング・エンパワメント研究 |
出版 |
「エンパワメントの魔法」 |
|
博士論文 |
焦 丹丹:地域在住高齢者の多疾患罹患と身体機能の関連:社会関係の調整効果 |
|
修士号 | 王 妍霖、乾 美玲 | |
合宿研修 |
「エンパワメントで私たちの日常を取り戻そう~活気に満ちたコミュニティをつくろう~」 |
|
2023年 | 研究 |
多世代共創型ウエルビーイング・エンパワメント研究 |
出版 | ありがとうのまほう | |
博士論文 |
朱 珠:The relationship between parental physical discipline and children’s self-control: Evidence from Japanese and Chinese preschool sample 松本 宗賢: 在宅障害児養育者の主観的 well-being 尺度の開発とその信頼性と妥当性の検討 |
|
修士号 |
Smarika Shrestha |
|
合宿研修 |
「エンパワメントの世代間継承」 |
関連リンク
- 1.WHO
- 2.UN
- 3.UNICEF
- 4.JICA
- 5.在外公館医務官情報
- 6.Community Tool Box (University of Kansas)
- 7.保健福祉学 (CC-BY-SAライセンス安梅了承投稿2015.3.3)