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HIV/AIDS患者への 職場環境整備案 作成:Mandy J. Gamble, M.S., MBA はじめに
はじめに
序 以下に、HIV/AIDS患者への環境整備を選択する際に、考慮に入れる 問題点の例について基本情報を示します。 環境整備に関する問題点を解決するには、患者本人からの意見を得ることが、有効な環境整備結果を達成するための、もっとも基本的な事項です。 まったく同じ環境整備を必要とする患者は2人といないということと、機能障害をもつ患者すべてが環境整備を必要とするわけではないということに注意してお くことは、非常に重要です。 以下は環境整備の例です。 この文書は教育目的に用いることのみを目的としており、環境整備問題の最終的な解決方法であると見なすべきではありません。 ここに列挙されていない環境整備の例も、もちろんあるでしょう。 それぞれの環境整備例、機能障害患者に関わる法律、問い合わせ先などについての、より詳しい情報は、JAN ( (800) 526-7234) までお問い合わ せください。 HIV/AIDSについての 一般的な情報 HIVとは? HIV (Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス) は、AIDSの原因となるウイルスです。 HIV検査で陽性であったとしても、その人がAIDSであるとは限りません。 AIDSの診断には、別の医学的基準が用いられます。 AIDSとは? HIV感染者に、疫病管理予防センター (CDC) の定めるAIDS指標症状があらわれると、AIDS (Acquired Immunodeficiency Syndrome:後天性免疫不全症候群) と診断されます。 規定の血液検査 (CD4+counts) の結果によっては、深刻な症状が現れていないHIV感染者がAIDSの診断を受ける場合もあります。 HIVの感染経路は? HIVは、血液の混入もしくは性行為によって人から人に感染します。 HIVに感染した人の、血液、精液、膣分泌液、母乳などが、感染していない人の体内に入ると、感染の危険があります。 HIVが人から人に感染するもっとも一般的なパターン: HIV感染者との性交渉 (肛門性交、膣性交、もしくは口唇性交) HIV感染者が使用した注射器などの使用 HIV感染者の母親から出産前もしくは出産時に胎児へ、もしくは出産後の母乳 また、HIVは血液凝固剤因子製剤にも、感染の危険性があります (1985年から、アメリカにおける すべての献血血液に対してHIV検査を行っているため、感染のリスクは非常に低い) . 医療関係者がHIVに感染した血液が付着した針などで皮膚を傷つけたり、比較的まれな例ですが、 HIVに感染した血液が傷口、目、鼻の中などに入って感染することもあります。 CDCによれば、これは、HIVに感染している人が患者である医療関係者に限った話です。 HIV感染と医療行為の関係についての詳細は、CDCによる以下の文書を参照してください: 医療関係者が職務によってHIVに感染する危険はあるのか? http://www.cdc.gov/hiv/pubs/faq/faq28.htm 病院や歯科医院で治療を受ける際にHIVに感染する危険はあるのか? http://www.cdc.gov/hiv/pubs/faq/faq29.htm HIVの治療 過去10年間、多くの療法が、そのHIVと関連伝染病と癌腫の両方と戦うために開発されています。 多くの坑レトロウィルスHIV治療薬が食品医薬品局の承認を得ています。 HIV/AIDS治療情報サービス (ATIS) はHIV、AIDS治療ガイドラインとして連邦政府に 承認されています。 詳細は以下のとおり: HIV/AIDS治療情報サービス 私書箱6303 ロックビル、MD20849-6303 1-800-HIV-0440 (1-800-448-0440) 1-888-480-3739 (テレタイプライター) http://hivatis.org/index.html 抗レトロウイルス薬は、HIVやAIDSを完全に治すものではありません。 赤血球や白血球の減少、神経の損傷、吐き気、下痢などをはじめとする、重い副作用が出る場合もあります。 引用:疾病対策センターと予防 HIV、性病、および結核症予防のための国家のセンター HIV/エイズ予防の事業部 よくある質問 http://www.cdc.gov/hiv/pubs/faqs.htm CDCの出版物はすべてパブリックドメインとなっています。 職場環境整備の際に考慮すべき問題点 症状、医学的な特徴について 1. 患者に見られる機能障害は? 体重減少 慢性の下痢 視覚障害 光線過敏症 疲労 呼吸困難 認知障害 神経の障害 治療薬の副作用 心理学的な障害 2. 医師に禁止されている事項はあるか? 職業や職務、日常生活に特有なこと 1. 患者の職業もしくは現在の就職状況は? 事務員、肉体労働者、セールス、専門職、医療関係者、教員など。 求職、新入工員、完全な時間、パートタイム、長時間の従業員など 2. どのような職務を受け持っており、機能障害によって困難になるのはどのような仕事か? 疲労のため職務の遂行が困難 肉体的緊張を伴なう職務 視覚障害のためコンピュータの画面や書類の読み取りが困難 計画的な職務 どのような職務機能に機能障害による困難があるのかについてはっきりとしたイメージを得るのに十分なだ けの質問をする 4. 薬物療法は職務機能の向上に効果をあげているか? 疲労に伴なう問題 吐き気 職務への集中の困難 5. 職務の遂行に必要な設備や機器はあるか? 拡大鏡 体に合った座席 保護衣服 6. すでに実施済みの環境整備は (あれば) ? 7. 管理職職員や、場合によっては同僚職員への教育は必要か? 患者の職務に影響を与える機能障害などについての一般的な教育が、職場環境の改善につながることがあ る。 その場合、機能障害を持った人が特定されてしまうようなやり方は避けるべきです。 多くの場合、機能障害への一般的理解の第一歩として教育を行うのが最善です。 HIV/AIDS患者への職 場環境整備案 以下は、HIV/AIDS患者に起こりうる症状や障害と、それに対する環境整備のほんの一例です。 体重減少 クッションが追加された、人間工学的ないす 肘置き 痛みが出ないように、勤務中の姿勢を変更 (例:立ったり座ったりを繰り返す) 冷蔵庫を用意する (食べ物や薬の保管に使う) 慢性の下痢 (目立たないよう注意) (目立ちません) です。 柔軟な勤務スケジュールを認め、トイレに行くための仕事の中断を許可する 視覚障害: コンピュータ画面の読み取り (拡大鏡などの利用が有効な場合) 外付け式コンピュータ画面拡大鏡 画面拡大ソフトウェア 大型モニタ コンピュータ画面用ちらつき防止フィルタ、電磁波防止フィルタ 高精度 (ハイレゾ) モニタ コンピュータ用サングラスによるちらつきの防止 フォントサイズやコントラストの調整 疲労が問題になる場合は、頻繁な休憩を認めて眼を休ませる 追加の訓練 さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html 視覚障害: コンピュータ画面の読み取り (拡大鏡などの利用が有効でない場合) コンピュータ画面読み上げソフトウェア リアルタイム点字ディスプレイ 音声出力付きのコンピュータと電話機を同時に利用する場合は、左右の出力チャンネルが独立したヘッド セット 読み上げ補助士を手配する 追加の訓練 さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を 参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html 視覚障害: 印刷物からの情報の読み取り (拡大鏡などの利用が有効な場合) 携帯式もしくはスタンド式の拡大鏡 照明の変更もしくは手元照明の利用 紙面の光の反射を抑える (ブラインドを閉める、照明を変更するなど) 閉回路テレビ (CCTV:デスクトップ式もしくは携帯式の選択が可能) コピー機による拡大 光学機器 (めがね、弱視補助機器、フリップ式の拡大鏡など) 疲労が問題になる場合は、頻繁な休憩を認めて眼を休ませる 追加の訓練 さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を 参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html 視覚障害: 印刷物からの情報の読み取り (拡大鏡などの利用が有効でない場合) 光学文字認識システム (OCR:スキャナと音声出力を備えたものもあり、パソコン上で動くものや、携帯 式のものが利用可能) 読み上げ補助士を手配する 追加の訓練 さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を 参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html 光線過敏症 (光線過敏症の場合) 室内照明のワット数を下げる 手元照明 スペクトラムの広い照明 ちらつきのない照明にする 光学機器 (保護めがね) 座席の移動 ブラインドの設置 さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を 参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html 発熱 勤務スケジュールを柔軟にする 自宅勤務の許可 疲労および衰弱 職場への出入りに関する設備 (スロープ、駐車場など) 物を持ち上げる動作や徒歩での移動などを減らす。 立ったり座ったりすることを柔軟に認める (調節機能つきの座席) 簡易ベッド付きの休憩室 始業時間を遅らせる 頻繁な休憩 勤務時間を短縮して勤務日数を増やす ジョブシェアリング 呼吸困難 (呼吸が困難な場合) 換気をよくする ほこり、煙、においなどのない、清潔な職場環境 (空気清浄器、適切な通気、働く窓など) スケジュールの一時的な偏りを避ける 同僚に頻繁な手洗いを励行し、症状が悪化した場合は自宅勤務を認める 認知能力の低下 (集中力や記憶力の障害) 勤務内容を体系だったものにする 指示を書面で与える 職務を重要度で分ける 勤務スケジュールを柔軟にする 定期的な休憩 備忘録もしくはスケジューラ (電子手帳でも紙のノートでもよい) 気を散らす要因を最小限におさえる 自分のペースでの勤務 ストレスを軽減する 必要であれば、同僚に対して心理的な影響についての研修を行う (誰がHIV/AIDS患者であるかや、 患者の障害の内容については絶対に知らせないこと) 安全上の問題点を検討する 神経学的な影響 (指、脚部、足などのしびれ、つかむ動作の支障、頭痛、耳鳴り、めまい、躁うつ、集中力の低下など) 鋭利物の取り扱いを避ける 保護衣服や保護機器を用意する 手先の器用さが特に要求される職務を避ける 雑音を減らす (部屋の仕切り、ホワイトノイズ、環境音楽機器、ヘッドセットなどを利用したり、座席を移 動したりする) 皮膚への影響 (たとえば、びらん、あざ、病斑、発疹など) 病原菌や刺激のある薬品を避ける 侵略的な手順を避けてください。侵襲を避ける (肌の状態によっては侵襲反応が悪影響を及ぼすことがあ る) 心理学的な障害がある場合 (機能障害への対応、ストレス、その他) ストレスの原因を特定し、ストレスを軽減する 同僚への教育を行う (ただし患者の症状は秘密にしておく) 1対1でのカウンセリング 情緒的支援を得るために電話をかけることを認める 上司に対するオープンドアの方針 環境整備について話し合う時間を持つ カウンセリングやセラピーのために時間を取ることを認める 誉めたり、肯定的な情報を与える その他 柔軟な勤務スケジュール 治療のために職場を抜けることの許可 (医療機関は昼間のみの営業が多い) 配置転換 健康状態の悪い人の加入を拒否しない健康保険 HIVを医療給付の対象から外さない健康保険 質問がある場合は以下の問い合わせ先へ: Job Accommodation Network 米国労働省障害者雇用政策オフィスのサービス West Virginia University PO Box 6080 Morgantown、WV 26506-6080 800-526-7234 or 1-800-ADA-WORK (V/TTY) 304-293-7186 http://www.jan.wvu.edu 障害者雇用政策局 200 Constitution Avenue、NW、Room S-1303 Washington、DC 20210 202-693-7880 (Voice) 202-693-7881 (テレタイプライター) http://www.dol.gov/odep/welcome.html 環境整備事例 HIV/AIDSを持つ人 (JANでの実例に基づく) あるコンピュータオペレーターは、HIVにより体重が減少し慢性の下痢であった。 クッションを追加した人間工学的ないすを用意して、姿勢も頻繁に変えるようにした。 これにより、同じ姿勢を長時間続けることがなくなり、尻の痛みが解消された。 また、座席をトイレの近くに移動して、利用しやすくした。 座席の移動には、ほとんど費用はかからなかった。 合計の費用は、ほぼいすの代金と同額で、500ドルだった。 薬剤師は1日あたり8時間タイル張りの床に表すのに苦労していました。 この従業員は薬物療法のために処方薬を調合するのに責任がありました。 クッションを追加したカーペットと寄りかかりいすを購入して環境整備をした。 また、従業員が1日の中に頻繁な静止休憩を取るのが許可されました。 中断が必要であったときはいつも、従業員が1日の他の時の彼のそれが30分であることができたことを彼に提供した中古さ最小30分の昼食時間に切れたの で、これは可能でした。 休憩中は、同僚の薬剤師が患者の抜けた穴を埋めた。 およその費用は2500ドル。 ある秘書はHIV患者で、昼間しか治療が受けられなかった。 柔軟な勤務スケジュールを認め、治療とカウンセリングを受けられるようにした。 早出と残業で職場を抜けた分の労働時間を補った。 環境整備費用は0ドル。 ある機械オペレーターは、機械の部品交換の手順を記憶することが困難だった。 手順を順に追っていく形式のチェックリストと、それぞれの手順で何をどうすればよいのかについてのメモを用意した。 環境整備費用は0ドル。 ある会計士は、職場の蛍光灯に対して目の過敏症を起こしていた。 このため、コンピュータの画面や書類がよく見えなかった。 室内照明のワット数を下げ、手元照明とコンピュータ画面用のちらつき防止フィルタを用意して環境整備をした。 合計の環境整備費用は80ドル。 問い合わせ先リスト (完全なリストではありません) 他の資源: ボディー: マルチメディアエイズとHIVリソース http://www.ambientshapes.com UNAIDS--HIV/エイズの接続国連プログラム http://www.fshsociety.org
序
以下に、HIV/AIDS患者への環境整備を選択する際に、考慮に入れる 問題点の例について基本情報を示します。 環境整備に関する問題点を解決するには、患者本人からの意見を得ることが、有効な環境整備結果を達成するための、もっとも基本的な事項です。 まったく同じ環境整備を必要とする患者は2人といないということと、機能障害をもつ患者すべてが環境整備を必要とするわけではないということに注意してお くことは、非常に重要です。 以下は環境整備の例です。 この文書は教育目的に用いることのみを目的としており、環境整備問題の最終的な解決方法であると見なすべきではありません。 ここに列挙されていない環境整備の例も、もちろんあるでしょう。 それぞれの環境整備例、機能障害患者に関わる法律、問い合わせ先などについての、より詳しい情報は、JAN ( (800) 526-7234) までお問い合わ せください。
HIV/AIDSについての 一般的な情報
HIVとは?
HIV (Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス) は、AIDSの原因となるウイルスです。 HIV検査で陽性であったとしても、その人がAIDSであるとは限りません。 AIDSの診断には、別の医学的基準が用いられます。
AIDSとは?
HIV感染者に、疫病管理予防センター (CDC) の定めるAIDS指標症状があらわれると、AIDS (Acquired Immunodeficiency Syndrome:後天性免疫不全症候群) と診断されます。 規定の血液検査 (CD4+counts) の結果によっては、深刻な症状が現れていないHIV感染者がAIDSの診断を受ける場合もあります。
HIVの感染経路は?
HIVは、血液の混入もしくは性行為によって人から人に感染します。 HIVに感染した人の、血液、精液、膣分泌液、母乳などが、感染していない人の体内に入ると、感染の危険があります。
HIVが人から人に感染するもっとも一般的なパターン:
HIV感染者との性交渉 (肛門性交、膣性交、もしくは口唇性交) HIV感染者が使用した注射器などの使用 HIV感染者の母親から出産前もしくは出産時に胎児へ、もしくは出産後の母乳
また、HIVは血液凝固剤因子製剤にも、感染の危険性があります (1985年から、アメリカにおける すべての献血血液に対してHIV検査を行っているため、感染のリスクは非常に低い) .
医療関係者がHIVに感染した血液が付着した針などで皮膚を傷つけたり、比較的まれな例ですが、 HIVに感染した血液が傷口、目、鼻の中などに入って感染することもあります。 CDCによれば、これは、HIVに感染している人が患者である医療関係者に限った話です。
HIV感染と医療行為の関係についての詳細は、CDCによる以下の文書を参照してください:
医療関係者が職務によってHIVに感染する危険はあるのか? http://www.cdc.gov/hiv/pubs/faq/faq28.htm
病院や歯科医院で治療を受ける際にHIVに感染する危険はあるのか? http://www.cdc.gov/hiv/pubs/faq/faq29.htm
HIVの治療
過去10年間、多くの療法が、そのHIVと関連伝染病と癌腫の両方と戦うために開発されています。 多くの坑レトロウィルスHIV治療薬が食品医薬品局の承認を得ています。
HIV/AIDS治療情報サービス (ATIS) はHIV、AIDS治療ガイドラインとして連邦政府に 承認されています。 詳細は以下のとおり:
HIV/AIDS治療情報サービス 私書箱6303 ロックビル、MD20849-6303 1-800-HIV-0440 (1-800-448-0440) 1-888-480-3739 (テレタイプライター) http://hivatis.org/index.html
抗レトロウイルス薬は、HIVやAIDSを完全に治すものではありません。 赤血球や白血球の減少、神経の損傷、吐き気、下痢などをはじめとする、重い副作用が出る場合もあります。
引用:疾病対策センターと予防 HIV、性病、および結核症予防のための国家のセンター HIV/エイズ予防の事業部 よくある質問 http://www.cdc.gov/hiv/pubs/faqs.htm CDCの出版物はすべてパブリックドメインとなっています。
職場環境整備の際に考慮すべき問題点
症状、医学的な特徴について
1. 患者に見られる機能障害は?
体重減少 慢性の下痢 視覚障害 光線過敏症 疲労 呼吸困難 認知障害 神経の障害 治療薬の副作用 心理学的な障害
2. 医師に禁止されている事項はあるか?
職業や職務、日常生活に特有なこと
1. 患者の職業もしくは現在の就職状況は?
事務員、肉体労働者、セールス、専門職、医療関係者、教員など。 求職、新入工員、完全な時間、パートタイム、長時間の従業員など
2. どのような職務を受け持っており、機能障害によって困難になるのはどのような仕事か?
疲労のため職務の遂行が困難 肉体的緊張を伴なう職務 視覚障害のためコンピュータの画面や書類の読み取りが困難 計画的な職務 どのような職務機能に機能障害による困難があるのかについてはっきりとしたイメージを得るのに十分なだ けの質問をする
4. 薬物療法は職務機能の向上に効果をあげているか?
疲労に伴なう問題 吐き気 職務への集中の困難
5. 職務の遂行に必要な設備や機器はあるか?
拡大鏡 体に合った座席 保護衣服
6. すでに実施済みの環境整備は (あれば) ?
7. 管理職職員や、場合によっては同僚職員への教育は必要か?
患者の職務に影響を与える機能障害などについての一般的な教育が、職場環境の改善につながることがあ る。 その場合、機能障害を持った人が特定されてしまうようなやり方は避けるべきです。 多くの場合、機能障害への一般的理解の第一歩として教育を行うのが最善です。
HIV/AIDS患者への職 場環境整備案
以下は、HIV/AIDS患者に起こりうる症状や障害と、それに対する環境整備のほんの一例です。
体重減少
クッションが追加された、人間工学的ないす 肘置き 痛みが出ないように、勤務中の姿勢を変更 (例:立ったり座ったりを繰り返す) 冷蔵庫を用意する (食べ物や薬の保管に使う) 慢性の下痢 (目立たないよう注意) (目立ちません) です。 柔軟な勤務スケジュールを認め、トイレに行くための仕事の中断を許可する
視覚障害: コンピュータ画面の読み取り (拡大鏡などの利用が有効な場合)
外付け式コンピュータ画面拡大鏡 画面拡大ソフトウェア 大型モニタ コンピュータ画面用ちらつき防止フィルタ、電磁波防止フィルタ 高精度 (ハイレゾ) モニタ コンピュータ用サングラスによるちらつきの防止 フォントサイズやコントラストの調整 疲労が問題になる場合は、頻繁な休憩を認めて眼を休ませる 追加の訓練 さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html
外付け式コンピュータ画面拡大鏡 画面拡大ソフトウェア 大型モニタ コンピュータ画面用ちらつき防止フィルタ、電磁波防止フィルタ 高精度 (ハイレゾ) モニタ コンピュータ用サングラスによるちらつきの防止 フォントサイズやコントラストの調整 疲労が問題になる場合は、頻繁な休憩を認めて眼を休ませる 追加の訓練
さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html
視覚障害: コンピュータ画面の読み取り (拡大鏡などの利用が有効でない場合)
コンピュータ画面読み上げソフトウェア リアルタイム点字ディスプレイ 音声出力付きのコンピュータと電話機を同時に利用する場合は、左右の出力チャンネルが独立したヘッド セット 読み上げ補助士を手配する 追加の訓練 さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を 参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html
コンピュータ画面読み上げソフトウェア リアルタイム点字ディスプレイ 音声出力付きのコンピュータと電話機を同時に利用する場合は、左右の出力チャンネルが独立したヘッド セット 読み上げ補助士を手配する 追加の訓練
さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を 参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html
視覚障害: 印刷物からの情報の読み取り (拡大鏡などの利用が有効な場合)
携帯式もしくはスタンド式の拡大鏡 照明の変更もしくは手元照明の利用 紙面の光の反射を抑える (ブラインドを閉める、照明を変更するなど) 閉回路テレビ (CCTV:デスクトップ式もしくは携帯式の選択が可能) コピー機による拡大 光学機器 (めがね、弱視補助機器、フリップ式の拡大鏡など) 疲労が問題になる場合は、頻繁な休憩を認めて眼を休ませる 追加の訓練 さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を 参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html
携帯式もしくはスタンド式の拡大鏡 照明の変更もしくは手元照明の利用 紙面の光の反射を抑える (ブラインドを閉める、照明を変更するなど) 閉回路テレビ (CCTV:デスクトップ式もしくは携帯式の選択が可能) コピー機による拡大 光学機器 (めがね、弱視補助機器、フリップ式の拡大鏡など) 疲労が問題になる場合は、頻繁な休憩を認めて眼を休ませる 追加の訓練
視覚障害: 印刷物からの情報の読み取り (拡大鏡などの利用が有効でない場合)
光学文字認識システム (OCR:スキャナと音声出力を備えたものもあり、パソコン上で動くものや、携帯 式のものが利用可能) 読み上げ補助士を手配する 追加の訓練 さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を 参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html
光学文字認識システム (OCR:スキャナと音声出力を備えたものもあり、パソコン上で動くものや、携帯 式のものが利用可能) 読み上げ補助士を手配する 追加の訓練
光線過敏症 (光線過敏症の場合)
室内照明のワット数を下げる 手元照明 スペクトラムの広い照明 ちらつきのない照明にする 光学機器 (保護めがね) 座席の移動 ブラインドの設置 さらに詳しい情報は、視覚障害者への職場環境整備案を 参照してください: http://www.jan.wvu.edu/media/Sight.html
室内照明のワット数を下げる 手元照明 スペクトラムの広い照明 ちらつきのない照明にする 光学機器 (保護めがね) 座席の移動 ブラインドの設置
発熱
勤務スケジュールを柔軟にする 自宅勤務の許可
疲労および衰弱
職場への出入りに関する設備 (スロープ、駐車場など) 物を持ち上げる動作や徒歩での移動などを減らす。 立ったり座ったりすることを柔軟に認める (調節機能つきの座席) 簡易ベッド付きの休憩室 始業時間を遅らせる 頻繁な休憩 勤務時間を短縮して勤務日数を増やす ジョブシェアリング
呼吸困難 (呼吸が困難な場合)
換気をよくする ほこり、煙、においなどのない、清潔な職場環境 (空気清浄器、適切な通気、働く窓など) スケジュールの一時的な偏りを避ける 同僚に頻繁な手洗いを励行し、症状が悪化した場合は自宅勤務を認める
認知能力の低下 (集中力や記憶力の障害)
勤務内容を体系だったものにする 指示を書面で与える 職務を重要度で分ける 勤務スケジュールを柔軟にする 定期的な休憩 備忘録もしくはスケジューラ (電子手帳でも紙のノートでもよい) 気を散らす要因を最小限におさえる 自分のペースでの勤務 ストレスを軽減する 必要であれば、同僚に対して心理的な影響についての研修を行う (誰がHIV/AIDS患者であるかや、 患者の障害の内容については絶対に知らせないこと) 安全上の問題点を検討する
神経学的な影響 (指、脚部、足などのしびれ、つかむ動作の支障、頭痛、耳鳴り、めまい、躁うつ、集中力の低下など)
鋭利物の取り扱いを避ける 保護衣服や保護機器を用意する 手先の器用さが特に要求される職務を避ける 雑音を減らす (部屋の仕切り、ホワイトノイズ、環境音楽機器、ヘッドセットなどを利用したり、座席を移 動したりする)
皮膚への影響 (たとえば、びらん、あざ、病斑、発疹など)
病原菌や刺激のある薬品を避ける 侵略的な手順を避けてください。侵襲を避ける (肌の状態によっては侵襲反応が悪影響を及ぼすことがあ る)
心理学的な障害がある場合 (機能障害への対応、ストレス、その他)
ストレスの原因を特定し、ストレスを軽減する 同僚への教育を行う (ただし患者の症状は秘密にしておく) 1対1でのカウンセリング 情緒的支援を得るために電話をかけることを認める 上司に対するオープンドアの方針 環境整備について話し合う時間を持つ カウンセリングやセラピーのために時間を取ることを認める 誉めたり、肯定的な情報を与える
その他
柔軟な勤務スケジュール 治療のために職場を抜けることの許可 (医療機関は昼間のみの営業が多い) 配置転換 健康状態の悪い人の加入を拒否しない健康保険 HIVを医療給付の対象から外さない健康保険
質問がある場合は以下の問い合わせ先へ:
Job Accommodation Network 米国労働省障害者雇用政策オフィスのサービス West Virginia University PO Box 6080 Morgantown、WV 26506-6080 800-526-7234 or 1-800-ADA-WORK (V/TTY) 304-293-7186 http://www.jan.wvu.edu
障害者雇用政策局 200 Constitution Avenue、NW、Room S-1303 Washington、DC 20210 202-693-7880 (Voice) 202-693-7881 (テレタイプライター) http://www.dol.gov/odep/welcome.html
環境整備事例 HIV/AIDSを持つ人 (JANでの実例に基づく)
あるコンピュータオペレーターは、HIVにより体重が減少し慢性の下痢であった。 クッションを追加した人間工学的ないすを用意して、姿勢も頻繁に変えるようにした。 これにより、同じ姿勢を長時間続けることがなくなり、尻の痛みが解消された。 また、座席をトイレの近くに移動して、利用しやすくした。 座席の移動には、ほとんど費用はかからなかった。 合計の費用は、ほぼいすの代金と同額で、500ドルだった。
薬剤師は1日あたり8時間タイル張りの床に表すのに苦労していました。 この従業員は薬物療法のために処方薬を調合するのに責任がありました。 クッションを追加したカーペットと寄りかかりいすを購入して環境整備をした。 また、従業員が1日の中に頻繁な静止休憩を取るのが許可されました。 中断が必要であったときはいつも、従業員が1日の他の時の彼のそれが30分であることができたことを彼に提供した中古さ最小30分の昼食時間に切れたの で、これは可能でした。 休憩中は、同僚の薬剤師が患者の抜けた穴を埋めた。 およその費用は2500ドル。
ある秘書はHIV患者で、昼間しか治療が受けられなかった。 柔軟な勤務スケジュールを認め、治療とカウンセリングを受けられるようにした。 早出と残業で職場を抜けた分の労働時間を補った。 環境整備費用は0ドル。
ある機械オペレーターは、機械の部品交換の手順を記憶することが困難だった。 手順を順に追っていく形式のチェックリストと、それぞれの手順で何をどうすればよいのかについてのメモを用意した。 環境整備費用は0ドル。
ある会計士は、職場の蛍光灯に対して目の過敏症を起こしていた。 このため、コンピュータの画面や書類がよく見えなかった。 室内照明のワット数を下げ、手元照明とコンピュータ画面用のちらつき防止フィルタを用意して環境整備をした。 合計の環境整備費用は80ドル。
問い合わせ先リスト (完全なリストではありません)
他の資源:
ボディー: マルチメディアエイズとHIVリソース http://www.ambientshapes.com
UNAIDS--HIV/エイズの接続国連プログラム http://www.fshsociety.org
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