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代表世話人ご挨拶

「日本消化器病学女性医師・研究者の会」10 周年を迎えて

はじめに「日本消化器病学女性医師・研究者の会」を代表して、千年に一度という未曾有の「東日本大震災」により災害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。また、被災地の厳しい環境のなかで、診療に従事されている多くの医療スタッフの方々に心からの感謝の意を表したいと思います。
 「日本消化器病学女性医師・研究者の会」が発足して今年で10周年を迎えました。発足時より会のリーダーとしてご尽力いただいた中澤晶子先生より、昨年、代表世話人を引き継ぎました。この10年の間に、初期臨床研修制度の改訂、医師の厳しい勤務環境、医療現場の医師不足などが次々と社会問題化し、女性医師数の増加と相まっていろいろな場面で議論がされるようになりました。これに対し医学系大学、病院、行政、日本医師会なども打開策を見いだそうと、様々な女性医師支援策を打ち出していますが、まだ十分とはいえません。
 「日本消化器病学女性医師・研究者の会」は、女性 医師・研究者が年に1回日本消化器病学会出席を兼ねて参加いただき、情報交換と交流の場として活動を続けてまいりました。以前なら交流の機会が少なかった領域や世代を超えて、「消化器病」と「女性医師」というキーワードで意見交換を含め交流の輪が大きくひろがったと思います。発足以来のこの方針を、今後も継続していきます。また、この間、本会を母体に「消化器病における性差医学・医療研究会」を日本消化器病学会附置研究会(現在、関連研究会)として発足させるなど、学術の分野にも成果をあげることができまし た。本研究会も順調に会を重ね、今年で第7回(当番 会長:滝川 一教授:帝京大)を迎えます。藤原研司先生には研究会の発足から現在まで、力強いご支援、ご指導をいただきまして深く感謝しております。この場をかりて厚くお礼を申し上げます。
 今年から日本消化器病学会に、菅野理事長のご英断により「女性消化器医師支援委員会」が新しく設置され、私が担当理事として委員長に就任させていただきました。委員には本会の世話人の先生がたにもご就任いただきご協力いただくことになっています。今年の医師国家試験合格者の32.5%は女性であり、今後もこの傾向は強まりますが、内閣府の調査によれば日本は先進国の中でもとくに医師や研究者の分野で男女共同参画が遅れているといわれています。これは、プロフェッショナルとしてキャリアを継続し指導的立場にたつことができる女性医師が未だに数少ないことが原因の一つと思われます。そういった視点からも、次世代の女性医師・研究者のキャリア育成、プロフェッショナル育成はすべての分野において重要な課題であり使命であると考えます。私どもの「日本消化器病学女性医師•研究者の会」も、日本消化器病学会の女性医師支援に貢献できるよう、しっかりと活動を展開していきます。
 「日本消化器病学女性医師•研究者の会」は、消化器病の医療や研究に従事する女性医師の応援団となれるよう、今年、新たな一歩を踏み出します。世話人、会員の皆様には更なる会の発展にご協力をいただきますようお願い申し上げます。また、日頃、ご指導いただいている日本消化器病学会会員の皆様には、改めて本会へのさらなるご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

日本消化器病学女性医師・研究者の会
代表世話人 白鳥 敬子(東京女子医科大学 消化器内科・病院長)

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