<水道フッ素化に反対―むし歯予防は正しい育児で―>
(新潟市)谷 美津枝
私どもの会は「子孫を健全に育てる」「次の世代に健康な社会を
引きつぐ」という目標を掲げて昭和二十八年に発足して以来、その
目標にそって活動を続けています、この立場からこどもの虫歯激増
も深刻に受け止め、その対策に努力しています、また歯科医師会が
その予防に大変な努力をされていることには深く敬意を表します、
しかしその手段が上水道フッ素添加や集団フッ素洗口であること
には堤段階で強く反対します。その理由は、まだ安全性を懸念する
市民の多いフッ素の強制使用よりも、虫歯の原因除去に努力すべき
だと考えるからです。
安全性への懸念は全身への影響です、特に上水道のフッ素添加も
集団フッ素洗口も選択のできない方法だけに、疾患のある人や異常
体質の人たちへの障害が心配、です。
外国での人体実験が安全を証明するといわれていますが、日本では
かつて宝塚市で飲料水が高いフッ素濃度を含んでいたために、斑状
歯という市民の歯質をいためる大きな被害を与えましたが、そのこ
とは安易なフッ素使用について警告をしているではありませんか。
わが国は火山地帯で飲食者のフッ素濃度は高く、化学物質の汚染も
ひどい土地がらです、人間の一日摂取許容量からみても、また化学
物質との相乗毒性という問題からも、外国とは条件が違います、
外国で無事故だからとか、WHO(世界保健機構)の勧告があると
かだけでは納得できません。
フッ素の安全性については国内外の学者問で賛否両論があり、
推奨する学者の間でさえ、その至適濃度が実にまちまちです。
このような段階では私たちは安全の確認はできません、
WH○の勧告は各々の国の実情によって考えるべきだと思います。
(つづく)