ご挨拶

　第33回小児脂質研究会を2019年11月30日（土）～12月1日（日）に熊本市国際交流会館で開催することとなりました。そのテーマは、「歩み、走り、飛べ、小児脂質研究の躍動」にしました。この研究会の特色は、肥満、脂質異常、脂質代謝異常、ライソゾーム病などの研究が小児というキーワードで一つになっていることだと思います。小児の疾患の診断、治療では、病気を治すだけではなく、正常な成長と発達を達成するという重要な課題があります。これまで歩み、走ってきたこの領域の研究は、早期発見の試みや新たな治療が提案されるようになり、正常な成長、発達を期待できる症例も増えてきました。この小児脂質研究はさらなる飛躍の時期を迎えています。本研究会では、ぜひその躍動を表現したいと考えています。

　2016年4月の熊本地震によって、熊本城は天守閣も石垣も大きな被害を受けました。熊本の復興は少しずつ進みつつあり、お城の修復はその象徴でもあります。2019年10月から、熊本城の特別公開として天守閣のすぐ下まで行くことができるようになりました。会場はそのお城の目の前にある熊本市国際交流会館です。研究会終了後には、ぜひ熊本城の散策にもおでかけください。熊本の復興を感じながら、新しい小児脂質研究の歩みを語り、楽しい2日間をお過ごし下さい。