卒業作品「百花(Hyakka)」

〜 完成に至るまで 〜

*以下の写真はタップすると拡大されます

制作風景


 途中でプログラミングにはまったり、本業の医学の勉強量が多すぎたりと、最近はなかなか油絵に取り掛かることができませんでした。

 卒業の前に、学生として最後に一つ、作品を作りたいと思っていたので、とても良い機会を得られたことに感謝しております。


しばらく眺めていて下さい。画像が変わっていきます




 場所は、浦上天主堂とその背景の金比羅山です。
作品のイメージとして、平和祈念像のある丘から、朝日を背景に花々を眺めた場面にしようと制作しました。

 勉強の隙間時間に絵を描くのは、時にはリラックスにも、ストレスにもなりましたが、忙しいを理由にせずに完成まで辿り着けて良かったです。

 今まで約100枚ほど油絵を作ってきましたが、人の為に描くというのは初めてだったので、有意義な経験となりました。アルバム委員の皆様、月光スタジオ様、この度は誠にありがとうございました。


 以下に、制作までの流れを記します。


【流れ】
0-1、構想
0-2、紙に下書き・色の配置
0-3、観察・情報収集(野外散策・花屋訪問・図鑑・写真集・ネットなど)

1、下書き キャンバスに鉛筆で輪郭を書く


2, 油で薄めた絵具で、全体の色を入れる

3. 暗部 
4, 明部 油絵は上から重ねることができ流ので、影の上に明るい色を塗ります。

5. 遠景 山、空など
6. 中景 遠くの花、草木など
7. 近景 最も細密に描く 絵のメイン

8. 補充
9. 全体の色の調和 光の調整 ハイライト



 上記のプロセスは、他の画家の方達のやり方を参考に、自分で決めているものです。作品の内容や対象、筆、絵具の種類、キャンバスの大きさ、画風などでによってもちろん大きく変化します。



 筆の力の入れ方、向き、色の調合や混ぜる油の量で細部の質が変わってくるので、描けば描くほど、自分の実力のなさと芸術の奥深さ、アートとは何かを考えさせられます。