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KODAMA'S (NEW) WORLD

We want the world and we want it -- now.

---The Doors, `When the Music Is Over'


昨日 / 明日 / 2013年1月 / 最新 / はてな

この日の出来事


19/Jan/2013 (Saturday/samedi/Sonnabend)

保育園の懇談会など

今日一番印象に残ったのは、保育園の懇談会。他の子は比較的みな自然に振る 舞っていたが、娘は人がたくさんいて緊張していたようだ。なんか遺伝的なも のを感じた。

朝、ゴミ出ししてから二度寝。シリアル、朝刊。午前中は娘を散歩に連れて出かける。

お昼は気分が悪くてあまり食が進まず。昨日から体調を崩しつつあるようだ。

お昼すぎ、某保育園の懇談会に出席。一通り話を聞いて帰宅。

昼下がり、娘と一緒に昼寝。よく寝てしまう。

夜、しばらく娘の相手をしてから夕食。

夜中、妻が娘を風呂に入れてくれたので、そのあと風呂に入り、食器を洗う。

真夜中、ちょっとだけセンター倫理の問題を見てから、『バイオハザード:リ トリビューション』を観る。感想はここ。もう寝るべし。


19/Jan/2012 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

思索、雑用、ワイヤレススピーカー (Logicool Mini Boombox)

定時起床。ゴミ出し、髭剃り、朝食。

娘を保育園に送ってから、本三の某喫茶店へ。ひさしぶりに少し思索。

お昼前に大学に行き、昼下がりまで明日の講義の準備。昼食は遅めに酸辣麺。 うまい。

昼下がり、面接一件。夕方、いろいろ雑用。プールに行こうと思ったが行けず。

夜、帰宅して夕食。ワイヤレススピーカーが届いていたので設定。QOLが少し 上昇する。手の平サイズだが音量や音質は十分。知らない間に主流はワイヤレ ススピーカーになりつつあるようだ。

夜中、娘を風呂に入れて食器を洗う。それからiPod touchなどをいじっている と遅くなる。もう寝よう。


19/Jan/2011 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

定時起床。ゴミ出し、朝食、髭剃り。

定時出勤。午前中は某ゼミ。お昼、某ランチョン・セミナー。

お昼すぎ、インスタントの蕎麦を急いで食べてから某会議へ。

昼下がり、いろいろ雑用。夕方、 新しくできた健康と医学の博物館の 内覧会に行ってくる。医学部の歴史など簡単にわかるようになっていて便利。 英語の解説もあるので、外国人はここに連れてきたらよさそうだ。

夕方、書籍部や購買部などで少しずつ買い物。 弁当を買い、研究室で相当遅い昼食。

夜、勉強しようと思ったが疲れてできず。帰宅して夕食。夜中、 少し某論文を読む。

真夜中、風呂。温まる。某論文を一通り読んでから寝ないと。 実は、もう一本あるんだよな…。


19/Jan/2010 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

定時起床。朝食、シャワー。

定時出勤。午前中はメールの対応など。

お昼、某ランチョン・セミナー。某氏の草稿を読む。

お昼すぎ、おにぎりを食べながら雑用。 そのあと、某来客の対応やサーバ移転の相談など。

昼下がり、某ミーティング。 夕方、いろいろと打ち合わせ。

夜、さらに雑用。疲れて少し寝袋。

帰宅して夕食。そのあと、新聞。

夜中、もう週刊アスキーを買うまいと思っていたが、 ついコンビニに行って買ってしまう。

そういえば、これまで「修行」と書くべきところを、 ずっと「修業」で通して来ていたことに最近気付いた。 「行」というのは、どっかに行く感じがして変だと思っていたのだが、 「行く」という意味じゃなく、「行なう」という意味なんだよな。 日々是修行。

さて、そろそろ寝るべし。


19/Jan/2009 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

定時起床。シャワー、朝食。今日は少し暖かかった。

定時出勤。終日雑用。疲れる。

夜、某氏らと蕎麦。焼酎。夜中に帰宅。

二階の勉強部屋でいろいろ雑用。ぼーっとしていると、どんどん仕事がたまる。 同じ調子でお金もたまるといいのだが…。朝刊と夕刊をざっと読む。


19/Jan/2008 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

今朝は早起き。ゴミ出し、シャワー、朝食。 そのあと、スーツに着替えて急いで新宿方面に出発。

朝から夜まで某監督業務。 女子高生にまみれる。 無事につつがなく終了。

夜、帰宅してからカレー。 二週間ぶりにビールを少し口にする。 しばらく忙しくて飲んでなかった。

朝刊と夕刊を読んでから、ソファーで一時間ほど転寝。よく寝た。

そういえば、 「某ICプレーヤー、リサイクルするのならお返しします。 しないのなら、もったいないので持って帰ります」 と言うエコ・コンシャスな学生あり。 結局、すぐにわからなかったので、持って帰ってもらった。 あとで係の人に訊くと、とりあえず製造メーカーに引き取ってもらっていると いうことだったが、ソ○ーはどうしてるんだろう?


19/Jan/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

今日のこと。

午前中は飯田橋で某非常勤。感染症の続き。今ひとつ。 この非常勤も来週で終わり。

本三に戻ってきて、お昼は同僚の某氏の部屋で。

昼下がり、某教授と某仕事。そのあと、某卒論生を連れて某氏のところに行き、 夕方まで某卒論の相談。某卒論生は進路が決まったようだ。めでたい。

夕方、遠方から某氏が来たので、同僚の某氏と人工妊娠中絶の倫理性について相談。 勉強になる。

夜、某氏や他の人々と春日のイタめし屋で夕食。途中から某妻も合流。楽しく飲む。 ギネス、赤ワイン。

夜中、買物をしてから帰宅。さっさと寝よう。


19/Jan/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

定時出勤(ちょっと遅刻)。

昨晩は深酒したせいか、夜中と明け方に二度ほど目が覚めた。 やはり酒を飲まず運動をした夜の方がぐっすり寝られるようだ。 体調のコントロールに気を配るようにしよう。

お昼すぎ

午前中はあっという間に終わる。 お昼は同僚と昼食会。新聞記事を読んだり。

夜の授業の準備をしなくては。

東証は午前中は回復傾向。午後はどうなるか。

真夜中

夕方まで授業の準備。結局終日かかってしまった。

夜、某授業。医療資源の配分。 ひさしぶりの授業だったので緊張した。 しかし、すでに何度かやって一応内容がちゃんとある授業なので、 まあなんとかなった。

終わったあと、同僚の某氏らと研究室でビールを飲みながら管を巻く。 ビールを飲んで相談できる同僚というのは良いものだ。

いろいろと一段落しつつあるので、そろそろ何か新しい研究を始めないと。

今日のニュース


19/Jan/2005 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早起きしてちょっと翻訳。

シャワーを浴びながら、共著本のジレンマというのと、 早起きのジレンマというのを考えた。 両方とも囚人のジレンマのアレンジしたもの。

共著本のジレンマ

二人で本を執筆していて、二人ともなるべく相手が原稿を出すのを待って 自分も原稿を出したいと考えているとする。先に出すと、 余計な編集作業を引き受けねばならず、また相手が大幅に遅れた場合、 up-to-dateな内容にするためにもう一度書き直す必要があるからだ。 メールでやりとりして、〆切厳守を誓いあえば、 一緒に編集作業も分担できて二人に取って一番良いのだが、 お互い自分からメールを出すのを面倒がっている。 しかし、二人とも〆切が大幅に遅れて出版されなくなるのが一番困る。

共著本のジレンマ
Aが原稿を(先に)出す Aは原稿を出さない
Bが原稿を(先に)出す 編集作業を一緒に行ない、 本はすみやかに出版される Aは編集作業が楽をできる
Bは編集作業をした上、書き直す必要がある(1)
Bは原稿を出さない Bは編集作業が楽をできる
Aは編集作業をした上、書き直す必要がある(2)
本は出版されない

Aは(1)を選好し、Bは(2)を選好する。 というわけで、(優秀な編集者がいないかぎり)共著本は出版されない。 早起きのジレンマは想像に任せる。

夕方

朝から大学。午前中は某勉強会に出て、お昼は某雑務。 いったん帰宅して食事をしてからまた大学に来て、 某卒論生の指導。

真夜中

夕方から某授業。生命の神聖さ、四原則の正当化について。 勉強になった。

惣菜を買い、帰宅してから食事。昨日の『救急病棟24時』をビデオで見る。 それから翻訳と風呂。


19/Jan/2004 (Monday/lundi/Montag)

早寝早起き。

雨。寒い。

そろそろ引越し作業について考えなくてはならないが、 最近引越しした某さんがプロレス運輸というのを教えてくれた。 なんかすごいな。

お昼すぎ

早目に本郷へ。まず不動産屋に行って礼金・敷金など大金を払ってくる。 今月はほんとに苦しい。募金受け付けます。

それから大学へ。いろいろたまっていたメールの返事をする。 国外旅行の手配も進める。

お昼すぎ2

お昼は某弁当。

あれ、なんだかユーウツだ。どうしたんだろうか。 ちょっと休憩して元気を出そう。

昼下がり

メモ。桂木隆夫は「参加民主主義」と言わずに「現場民主主義」と言っている (『自由とは何だろう』、112頁など)。 どうも「現場」は左翼系の用語のようだ。 とすると、織田裕二はマルキシストだったのか。

「そういうレッテル貼りにどういう意味があるのっ」

「冗談ですよ。無責任な冗談。しかし、 言葉が持つイデオロギー的色合いには気をつけておかないといけませんからね」

昼下がり2

他人についてあれこれ書く前に、 自分が十分な反省をせずに持っている意見をよく吟味しなければならない。

夕方

机の上にたまっていた本を眺めていると、あっという間に夕方になってしまう。 今日はまだ何もしてないぞ。

返却期限の過ぎた本を返しに総合図書館へ。期日を過ぎると、 過ぎた日にちだけ、本を借りることができなくなるそうだ。 たとえば、10日返却期限を過ぎると、向こう10日は本を借りれなくなる。 こういう刑罰だと、一年間ほど借りっぱなしにすると、 「どうせ今返しても、これから一年間本を借りれないんだし…」と、 本を返そうとする動機があまりなくなってしまう気がするのだが、 どうなのだろうか。

購買部で買物をしてから戻ってくる。眠い。

Encyclopedia of Bioethics 3rd edition(2004)を入手したので、 Prefaceとイントロを読んでみる。 生命倫理学が活発なディシプリンとして存続するためには、 宗教家も生命科学者も哲学者も排除しない寛容な態度が必要だと強調している。 約110項目が1995年の改訂版から新たに付け加えられ、 改訂版から引き継がれた同数くらいの項目にも手が入っているそうだ。

また、今回の力点は:

  1. ポストヒューマニズム対アンチポストヒューマニズムの問題群、 すなわち、人間本性を遺伝工学などの技術によって変えることの賛否両論。
  2. ビジネスエシックスあるいは医療の商業化の問題群
  3. 倫理学(宗教的なものも含む)の基礎理論の充実

とのこと。マメにしっかり読むこと。

J. WolffのWhy Read Marx Today?(2002)もおもしろそうだ。 もう誰か訳してるのかな。これは(一部で)売れると思うけど。

夜2

本をパラパラ読む。カップラーメン。

あれ、今日は本を読むばかりでぜんぜん仕事をしなかったな。大丈夫か。

真夜中

帰宅。

午後のユーウツはもう治った。 本をたくさん(ぱらぱらと)読んだのがよかったみたいだ。 やっぱり退屈な日常に刺激と興奮をもたらしてくれるのは本だな。 カモベーベーラーマーファーア。

比較せよ: "I have my freedom but I don't have much time." (by Rolling Stones) と、「権利は有しているが、行使は許されていない」 (集団自衛権に関する政府の現行憲法解釈)。


19/Jan/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

チャップリンの『独裁者』をビデオで観る。 地球儀の風船を使って踊るところと、 次のブラームスの曲に乗ってヒゲを剃るところ、 そして最後の演説がすごい。ヒンケルは 『オースティンパワーズ』のドクターイーヴルのモデルになってるのかな。 終わり方はちょっとバラ色すぎる気がするが、 まあ他にいい終わり方ができなかったのだろう。A-。

夜明け前

映画のあと、食事。カニ玉、キンピラごぼう、納豆、その他。

生命倫理の勉強をすこし。遺伝子治療の勉強をせねば。

夕暮れ

朝一度起きて、夕方までまた寝てしまう。いかん。

うどん。

エリザベス』をビデオで観る。 宗教的に分裂していた最中に英国女王となり、 危機を乗り越えて一人の女性から「英国と結婚した」 女王となるエリザベス(ケイト・ブランシェット)の話。おもしろい。 こういう英国の歴史についての映画をもっと見ないと、 思想史的に正確な理解は得られないかもしれない。 B-。

真夜中

某イタめし屋で晩ごはん。ひさしぶりにラザニヤを食べた。

今夜は寒い。部屋にいても手がかじかんでキーボードがうまく打てない。


19/Jan/2002 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

「鍋。サケ、エビシューマイ、その他」

「眠くなってきたが、勉強せねば」

「その『せねば』というのは道徳的義務ですか、それとも自愛の思慮ですか」

「今勉強しないと、明日の朝勉強しないといけなくなるという意味では 自愛の思慮です。 また、勉強しないで読書会に臨むと、 内容がわからなくて困るという意味でも自愛の思慮です。 他方、勉強しないで読書会に臨んだことがばれると道徳的非難を受ける という意味では、道徳的義務とも言えるでしょう」

真夜中2 (午前)

「グレイの論文(「ミルの幸福概念と個性の理論」)も読んだ。 よくわからんが、ミルは実存主義的な完成主義者だったらしい」

「何それ」

「ミル的には、人間は本質(本性)を持たないが、 幸福になるためには自律的選択を通じて自分らしさ(本来性、個性) を見つけていかないといけないそうだ。 快楽の質の議論も、自分探しの一環として理解できるんだそうだ」

「また自分探しか」

「しかし、幸福ってなんでしょうね」

「うむ、それは今日の倫理学で議論されてないトピックの一つだな」

「あれ、今ここに、広大の何とか先生が来なかった?」

「それはともかく、もうすこし本を読んだら寝よう。 明日は早起きして喫茶店で某論文を読むべし」

真夜中3 (午前)

「なんとなくギコナビを入れてみた。 あんまり2ch読んでないんだけど」

「だめですよ、ちゃんと読まないと。あそこにすべての情報があるんだから。 日本人の集団的思考の最高峰ですよ」

夜明け前

「ちょっと哲学史の勉強。まだピタゴラス、ヘラクレイトス」

お昼前

「早起き」

「10時半は早起きとは言わんよ」

「じゃあ、相対的に早起き」

人民日報って、 日本語でも読めるのか。さすが中国、広報活動が立派。 朝日もイスラム語やフランス語でも出せ」

「いや、朝日はBBCや人民日報と違って私企業だから…」

「すごい、法輪功真相のページを読むと、反邪教パネル展とか書いてある」

「まあ、いろいろなニュース源から情報を得るために、ここも参考に読みなさい」

「お昼に某スタバで論文を途中まで読んだあと、自由主義読書会」

「あそこのエスプレッソはまずい。タバコの灰にお湯をかけたような味だった」

「そんなの飲んだら死ぬって」

「他者危害原則を『他人の利益に影響を与えない限り』 と解釈するリーズの論文と、 自律と幸福の関係を論じるグレイの論文(途中まで)」

「利益の概念については論文を書くべきかもしれません。 『価値判断の入らない利益の定義はできるか』というテーマで」

「夕方に勉強会が終わったあと、某ディスカウントストアに行き米を買う」

「ようやくamazon.co.ukからFawlty Towers Series 1&2の DVDが届いたので、気晴らしに見る。 ドイツ人ネタは何回見てもおもしろい」

「これを見たら次は環境の勉強をせねば」

真夜中

「う〜ん、Fawlty Towers、おもしろい。 ストーリーがうまくできているし、登場人物も良い」

「おまけで付いてるジョン・クリーズのインタビューもなかなか含蓄があっていい。 ポリティカル・コレクトネスについてのコメントとか」

「もっとおもしろいのあるでしょ、フレンズとか。 最近のコメディも見てちゃんと研究しなさいよ」

「いや、別に研究しなくていいんだけど」

「何を言ってるの。 あんたの文章はいつも無内容な上に無味乾燥であくびが出るものばっかりなんだから、 せめてユーモアの一つでも入れられるように努力しなさい」

「いや、ユーモアよりもむしろ論文の構成力でしょう。 プロットをよく考えて、 どこを盛り上げてどこで一息付かせてとか、ちゃんと考えるべきでさ。 もっと読む人の身になって書く訓練をしないと、 ろくな研究者にはなれないよ」

「このコメディも1分の場面を編集するのに1時間はかかったって言ってたからね。 君もそのぐらいの努力をすべきだよ」

今日の勉強時間…7hr


19/Jan/2001 (Friday/vendredi/Freitag)

ロンドンの気候

今日、ひさしぶりに雪が降る。 今日の気温は最高が2度、最低が-3度とのこと。 日本に比べると、昼と夜の気温差が小さい気がする。

Cast Away

夜、ロバート・ゼメキス監督、 トム・ハンクス主演のCast Awayを映画館に観に行く。 これから見に行くつもりの人は、

主人公が乗った飛行機が事故に遭い、 絶海の孤島に漂着して数年間ロビンソン・クルーソー的生活を送ったあと、 なんとか故郷に戻る、という話。

主人公がバレーボールのウィルソンと別れ別れになるシーンと、 主人公が故郷に戻り、 他の男と結婚してしまった元彼女と再会するシーンについては いろいろ分析してみたいが、時間もないので省略。

ちょっと終わり方に問題があるが、おもしろいし、迫力はあるし、 そこそこ感動させられるので、B。

動物の権利と定言命法

「カント的な動物の権利擁護論をあみだしました。 `Act in such a way that you always treat animals never simply as a means, but always at the same time as an end.'です」

「これまた安易な思い付きだなあ。 けど、 カントはそもそも道徳は理性的存在者についてしかあてはまらない と考えていたわけで、 この書き換えはずいぶんカントの意図を歪めることになるんじゃないの」

「いや、ぼくはこの格律は普遍化しても矛盾せず、かつ意志できると思います」

「しかし、君はライオンを食べないかもしれないが、 ライオンが君を食べるとき、ライオンは君を目的としては扱わないと思うよ」

「しつければいいじゃないですか。あ、ライオンと言えば、 こないだ友人からこんな意見を聞きました。 『この世界には食物連鎖というものがあり、 シマウマは草食であり、シマウマを食べるライオンは肉食である。 したがって、 動物界の頂点に立つ人間が肉も野菜も食べることは自然なことである』」

「う〜ん、前倫理学的な素朴な思考法だな。 倫理学の授業に出席するように勧めた方がいいんじゃないか」

「いや、ぼくも倫理学を学ぶまでは、 というかヒュームやベンタムに会うまではこういう発想のどこが悪いのか わからなかったので、バカにするつもりは毛頭ありませんが。 ただ、こういう考え方が根強く残っていることを知り、 ちょっと驚きました」

「こう、 ある行為が必然的であることを示すことによって 自分を正当化しようとする動機というのは、 いつまでたっても消えないんだろうな」

「ライオンと同様、自然の法則という必然性に従ってるんだから、 おれに責任はない、というわけですか。 動物実験をするのも自然の法則だと。 あっ。今ふつふつと怒りがこみあげてくるのを感じました。 な、なにが自然だ、こここの、死ね死ね」

「君はほんとに冷静に議論ができないたちだなあ」


19/Jan/2000 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

今日のニュース


ブ○ティッシュカウンシル体験記

前号までのあらすじ: 先日、主人公が京都のブ○ティッシュカウンシルで面接を受けたところ、 大阪のブ○ティッシュカウンシルで授業を受けるように命じられてしまう…。

(テロップ) 梅田の某ビルの15階にあるブ○ティッシュカウンシル。
そこは日本人と英国人との出会いの場…。
http://www.bcenglish.japan.co.jp

受付で入学金とテキスト代を払い、教室へ。 生徒は男4人、女6人の10人。 そのうちの半分くらいは この授業をすでに一、二度受けているようだ。 年配の人が多く、 おれと同い年ぐらいなのは女性二人だけ。 先生は背の高い男性で、 ニュージーランド人らしい。 名前は聞き取れなかった。

今回の授業は、 スピーキング、ライティング、リスニングの練習。 参考(と記録)のために授業の内容を簡単に記しておこう。

まず、 IELTSのスピーキング(要するに一対一の面接みたいなもの)のビデオを見たあと、 生徒たちでペアを組んで練習。

スピーキングのポイント: 試験官は、 最初はイエス、ノーで答えられる問いや、 事実に関する問いをしてくるが、 だんだん意見や議論を求める問いをしてくるのでそのつもりで。

次にライティングの練習。 「1980-85年のフランス、英国、米国、日本の失業率のグラフを見て レポートを書け」という課題。 しかし、設問のところには「英国と米国と日本についてレポートを書け」 としか書いていなかったので、 フランスについて書くと減点されるのであった。 うっ、見事にひっかかってしまった:-)

休憩をはさんで、 リスニングの練習。 ここまでですでに疲弊していたのであまり集中できず。

最後に、今回の宿題になるライティングの課題について少しだけ検討。 課題は、 「愛を定義せよ。 どのような要因によって愛情のある関係がもたらされうるか」というもの。 いやはや、英語でやるからいいものの、 これを日本語でやると完全に人格改造セミナーだ。

ライティングのポイント: イントロは、

  1. トピックに関する一般的命題、
  2. 1.よりも具体的な命題 [この部分は省略可]、
  3. これから論じるテーゼ(主張)について宣言
というふうにするのが望ましいらしい。 たとえば、 「一口に愛といっても家族の愛、恋人の愛、友人の愛などがあるので、 愛を定義するのは困難である。 しかし、それらのさまざまな愛にも、 …というある共通の要素が見られることもたしかである。 以下では、特に恋人の愛について定義し、 どのような要因が恋人同士の愛情のある関係を もたらしうるかについて考察する」など。

今回の宿題は、このライティングをやることと、 短かい新聞記事を読むことと、 テキストのイントロを読むことと、 今日のリスニングの書き起こし(tapescript)を読むことの四つ。

感想: なかなか勉強になりました。 毎週大阪まで行って3時間も勉強するのは大変ですが、 がんばって続けたいと思います。

反省点: せっかく高いお金を払って参加しているのだから、 これからはもう少し積極的な発言をしようと思います。


めっちゃ

[副詞] 程度がはなはだしい様子。とても。すごく。 めちゃ。めちゃくちゃ。めちゃめちゃ。むちゃむちゃ。超〜(俗語)。
(例文)「君の部屋、めっちゃ汚ないなあ」

[語源] 「めちゃ」からの派生であると思われる。 「めちゃ(目茶)」は「くちゃ(苦茶)」と「むちゃ(無茶)」と共に、 中国の三大高級茶の名前である。

[備考] 同様な意味を表わす語に「めっさ」「むっさ」などがあるが、 これらはそれぞれ「めっちゃ」「むっちゃ」が退化した形態であるから、 中流階級以上の人間は用いるべきではない。 たとえば、 「めっちゃかわいい」と「むっさかわいい」という表現を比べてみると、 「むっさ」を声に出したときの響きが 「めっちゃ」に劣ることが容易に理解されよう。


今日のおわび

おわび: 本日の「めっちゃ」の項目の語源に関する部分において、 表記に誤りがありました。以下のように訂正します。 謹しんでおわびもうしあげます。

誤: 「めちゃ(目茶)」は「くちゃ(苦茶)」と「むちゃ(無茶)」と共に、 中国の三大高級茶の名前である。
正: 「めちゃ」は「むちゃ」が変形したものだと考えられる。

おわび2: 本日の「めっちゃ」の項目の[備考]欄において、 編集者の私的かつ独断的かつ差別的と判断されかねない意見が述べられていました。 この記述を読んで感情を害された方におわびをもうしあげます。 なお、この記事を書いた編集者はすでにその一族郎党ともどもさらし首にされ、 編集長は責任をとってさきほど切腹しました。 今後このようなことが二度とないように努力したいと思います。 (新編集長記す)


01/19/99 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

現在、倫理学研究室。 紅茶を飲みながら、 閉店間際の某所で購入したジャンプを読んでいる。


デューン』の感想。


つい研究室のソファで寝てしまった。


お昼前

某喫茶店でモーニング。プレイボーイ。雨。

それから事務で「博士課程後期進学願」とかいう書類をもらい、 さっさと書いて提出した。 研究題目は学振に書いたのと同じのを使った。 「ベンタムの倫理学=法哲学思想の検討と応用」とかいうやつ。


お昼過ぎ

眠い。だるい。


昼下がり

用事で郵便局へ。それから中央生協で久しぶりに食事。 ジャコワカメ雑炊、かぼちゃ煮付け、みそ汁。

食事しながら読んでいた『らいふすてーじ』(京大生協が毎月出している小冊子)に 「京都の自転車事情」という記事があり、 そこに京都市の道路管理課のウェブサイトが書いてあった。 京都市の自転車撤去などの方針に関心、疑問がある人はどうぞ。

郵便局に行ったときには雨がひどかったが、だいぶましになったようだ。 雪が降らないのは、良いことなのか悪いことなのか。


雨、小降りになる。ふったりやんだり。

歯医者に行く。 欠けた歯にかぶさっている詰め物を一度全部取ってから、 また詰め直さなければならないらしい。 今日はレントゲンを撮られ、仮の詰め物を付けられた。 次回は麻酔するらしい。考えただけで痛いよう。


01/19/98(Monday/lundi/Montag)

真夜中

筒井康隆の『日本列島七曲り』の 感想を二時間近くかけて書く。勉強もせずにこんなことをして、 ぼくはやはりあほなのだろうか?


某ロールジアンと夜食。

さあ、勉強するぞぉ。


夜明け前

勉強、あまり進まず。


夜明け

「情報と倫理」のレポートのための情報収集。 必要な情報を集め終わって、 情報を加工する段階に入れる日はまだまだ遠い。

しかし、レポートを書くために必要な情報を集めるさいに、 どの程度集めたら「最小限必要な量」に達したことになるのか、 を見極めるのは難しいものである。

もっとも、すでに書く内容がかなり明確にわかっていれば、 「どれだけの情報を集めればいいのか」という問題は、 そんなに困難なものではないんだろうけど。

けど、ぼくは最近、「とりあえず必要そうな情報を集めて、 それからそれらの情報を用いて何ができそうかを考える」 という、いきあたりばったりというか、 出たとこ勝負のやり方が多いからなあ。

これは料理で言えば、まずとりあえずスーパーで おいしそうなものを買い集めて来て、 材料がそろってから初めて何を作るか考える、 という感じじゃないだろうか。

こういうやり方にもそれなりの長所はあるのだろうが、 やはり最初に何を作るかをある程度明確に決めて、 それに必要な材料のリストを作成してから行動に移った方が よいと思われる。

ま、しかし、「情報と倫理」に関しては、 (授業に出席していたにも関わらず) まだほとんど右も左もわからない状態なので、 --先の料理の比喩でいけば、どのような料理があるのかも知らない状態なので-- とりあえず事典の項目などをいろいろ読んでみることにも ある程度の意味はあるのかもしれない。

(あれ、なにが言いたかったんだっけ?)


昼下がり

朝に下宿に戻って寝たために、寝坊して昼の約束に遅れる。申しわけない。

某師匠と故障したマックのモニタをルネ(生協の購買部)に持って行く。

(注: 某師匠をルネに持って行ったわけではない)

某師匠と別れ、昼ごはんを食べてから再びルネに行ってCDや本を物色する。 そこで、ラモーンズが96年に解散していたことを、今頃知る。 なんだか高度情報化社会から疎外されている気がする。

NHKラジオ英会話のテキストを購入。しばらくの間、 CDラジカセが壊れていたことを理由にさぼっていたが、 また最近聴き始めた。

ついでに、

アリストテレス、『弁論術』、戸塚七郎訳、岩波文庫、1992年、新品

を購入。やっぱりアリストテレス先生って賢そう。 先生の『政治学』とか『形而上学』とかも欲しかったが、 ぼくも倹約と禁欲を旨としているので、 購買欲に心を掻き乱されながらも、 五指をくわえて耐え忍んだ。

古本市を気長に待とう。

しかし、「ラモーンズの解散」という情報が 今まで耳に入ってこなかったことで痛感したが、 必要な情報を手に入れる能力って、 しっかり身に付けないといけないよなあ。

WWWも情報収集をするためには大変役に立つが、 もっと便利な個人用情報収集ツールが欲しいぞ。

たとえば、研究室の「情報コンセント」に耳を当てると 必要な情報が入ってくるとか。 (実は壁の向こうで事務のお姉さんが…ってのはあまりに非効率的だな)


夕方

newsgroupの勉強を少々。わからん。


01/19/97(日)

記載なし。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
All rights undeserved.
Last modified: Wed Feb 6 00:05:45 JST 2013