伴 |
昨日、拡大委員会を開催しました。拡大委員会というのは、生涯教育委員会を受託された雨森先生と武田伸二先生と一瀬先生に加えて、イベント開催時の企画立案運営をされる亀田の西岡先生、関西リハビリ病院の佐藤先生、三重の横谷先生、開業医の木村耕三先生、青森で開業の小笠原先生、北西先生に協力委員として参加いただいております。北西先生はご欠席だったが、拡大という形で委員会を開きました。来年度の生涯教育WSは今年度と同じ第2土日の11/8-9になります。天満研修センターで考えている。本年度の応募状況から考えて、キャパ次第ですが、もう少し拡大した形でやりたいと考えています。今年度のWSは全面的に雨森先生が企画立案運営なんですが、雨森先生が来年もやりましょうということなので、委員長としてやっていただくことになりました。それについてご承認いただきたいのが第1点目です。第2点目は広報委員会との連携で、文献デビュー
生涯教育あるいはEBM、
生涯教育委員会のほうから広報委員会
3つ目は、今年の生涯教育WSは会員向けに一週間公募して、そして非会員の希望者をその後から公募するという形でしたが、非会員の公募は3日間で定員に達したということで、事実上、会員以外の方はほとんど参加できなかったという状況です。そこで、サテライト生涯教育WSという形も考えられるのではないかということです。例えば、会員の方がそれぞれの地域で立案される。あるいはあまり積極的にコミットしないけれども、というアイデアの中では、今回の生涯教育WSの講師の方々で、オールジャパンで有名な方もいらっしゃいますが、そんなにオールジャパンでは名前を知られていないが、中身が濃いWSをしていただける先生もいらっしゃるので、家庭医療学会の生涯教育委員の中で、ご本人の許可を得た上で、講師バンクを設立する。例えば地域の医師会で生涯教育セミナーなど行う際に講師バンクに問い合わせいただいたら、講師を紹介できる。そういう案もでました。1つディスカッションしていただきたいのは、家庭医療学会の会員が地元で積極的にコミットして主催する場合、実際に参加料とってやるのはけっこう大変なので、スポンサーをお願いしてやるのはどうか。スポンサーというのもいろいろ形があると思うが、例えば15分間スポンサーの広告が入った上で生涯教育のプログラムを行う、あるいは全くスポンサーの広告は入らないが、とにかくサポートはしますという形もあると思う。そのあたりのことは少し皆さんのご意見を伺いたい。4つめは前回の理事会の時に、向原先生たちが編集した、「PATIENT-CENTRED
PREVENTIVE MEDICINE」というアメリカの本をプリメド社から出したい。けれど、プリメド社のほうでは、著者だけでは売れないので、日本家庭医療学会監修として出版いただけないかと要望がある。生涯教育委員会のほうでレビューして、何かコメントつけて出して欲しいとのことです。昨日の委員会では、特にこのような体裁にしたほうがいいのではないかという話はなかったのですが、むしろ、今の体裁を、感染症の●●の熱病のような形で、レファランスというような色彩が強いので、そういうような形で、もし何かあれば、もう少し具体的な提案をメール上でやっていただければと話をしました。あと、話題としては、STFMはSTFMの出版物となっている。そういうような形の出版活動をやっていきたいと。具体的なアイデアは今はありませんが。今回のWSについては雨森先生にコメントしていただく。 |
竹村 |
11月8−9の来年の生涯教育WS開催は、構わないでしょうね。
(承認) |
竹村 |
WS以外にサテライトのWSという話についてはいかがでしょうか。 |
伴 |
特にスポンサーのことについて。 |
竹村 |
スポンサーをとって、このようなWSを開催することについてご意見いただければ。 |
山田 |
チャンスがあれば是非やっていただければ。地元は地元の医師会の講演会等、様々あると思うが、是非こういうときなので地元から家庭医療的なことを提案していくのはとても大事。できれば地元の医師会と共催してやることができればいいと思う。 |
伴 |
すでにある医師会の生涯教育セミナーに日本家庭医療学会から育っていった講師が来るのはいいと思うが、そうではなくて、地元の家庭医療学会の会員が手作りでやりたいといった場合にスポンサーをとることはいいのかという話です。 |
山本 |
ニポポで講演会をやっているが、日本家庭医療学会と共催する場合、名前を入れたほうがいいか。 |
伴 |
理事会のMLで承認をとるなど。 |
山田 |
報告は必要だと思う。どこまで認めるかについては協議の必要がありますが。 |
山本 |
家庭医療学会の名前をいれることが戦略的になるのであれば。 |
山田 |
家庭医療学会共催といれていただくのはどんどんお願いしたい。報告いただいて、地域でやることに関しては、学会の名を広めていただけるのでありがたいと思う。名前が入ったことで質を問われると、報告していただくたけではなくて、お認めいただくルートをつくることが必要。 |
伴 |
当面は単独でスポンサーをつけるのは控えておこうという方針であれば、それでいいと思う。具体的にスポンサーをつけたいというのでなくて、企画するときに、そういうのは問題があるのかなという認識なんです。 |
山田 |
何か問題ありますか。あまりないように思うが。 |
亀谷 |
2つ話がこんがらがっていないか。スポンサーをつけるという話とローカルな会合に学会が共催するという話と。 |
伴 |
生涯教育委員会の議題はスポンサーをつける話。山本先生のお話は追加で共催の話。 |
山田 |
まずはスポンサーの話についてご協議いただければ。 |
竹村 |
森先生は近畿ブロックで何か計画されていますよね。そのときの予算はどうされる予定ですか? |
森 |
うちはスポンサーなしで計画しています。近畿ブロックでPDの会をやろうとしているのですが、まだ具体的には決まっていません。スポンサーは慎重にしたほうがいいと思います。利用される可能性がないわけではないので。 |
藤沼 |
利用するんです。そういうのなしでは有り得ないので。総会のランチョンは学会の共催になっていたか。 |
山田 |
なっていない。 |
藤沼 |
まだ前例があまりない。後援が家庭医療学会とファイザーと並ぶような形は今までなかった。確かに慎重のほうがいいように思います。 |
竹村 |
今年より前の家庭医療学会単独のときはなかったが、三学会合同の時はありました。 |
山田 |
今まで、家庭医療学会に投資をしようという奇特な人はいなかった。利用しようと思っても、学会の規模が小さかった。家庭医療学会の名が広まれば、利用してもらってもいいと思いますが。チャンスがあるのなら。 |
山本 |
スポンサーつけないのであれば、ある程度の会を開いて、人に来てもらうには、講師の旅費、謝金を学会である程度予算化してほしい。予算はつけない、スポンサーはつけないというのは結構つらい。 |
亀谷 |
年間にどれぐらいの数、開催予定ですか? |
伴 |
今のところ、来年度は1つか2つ、生涯教育委員及び協力委員の中でやりましょうという話は出ています。その時にスポンサーの話がでた。 |
山田 |
生涯教育委員会の中で管理されていれば、理事会にも話が挙がってくるので、その上で判断すればいいかと思いますので。むしろそういうのはやってもらうように後押ししたほうがいいと思う。地域での家庭医療学会主催の勉強会や研修会 スポンサーがあるなしにかかわらず、あっていいと思います。1度そういうのを開催してもらうのをできるだけ後押しする形で。 |
山本 |
会員しか生涯教育WSに参加できないという話がありました。参加者はほとんどリピーターで、熱意があっても参加できない方もいるので、伴先生もおっしゃったように、底辺広げるためには各地域でやらないと広がらないと思う。 |
竹村 |
教育の機会はできるだけ多いほうがいいと思う。海外でも国内でも発展する学会は教育の機会を多く設けて、会員にどんどん還元していますので、どんどん企画いただきたい。その際は事業計画であげていただかないと、NPO法人としてできませんので。来年度は是非とも事業計画をあげてください。 |
伴 |
基本的にはできるだけスポンサーをつけない形で。もちろん、既にある日本医師会などに講師が行くという情報を提供するということはいいかなと思っています。 |
山田 |
会場を借りたり、講師を呼べばお金がいるので、その範囲内でスポンサーをつけていただくなら、全然悪くないと思う。何か歪みますか。 |
小林 |
もし、スポンサーをつけるなら、便宜供与がない、公平性が確かめられるような計画を最初に出すとか。1社に偏らないように、生涯教教育に協力してくれるスポンサーを探すとか。今、1400万ありますが、いつなくなるか分かりませんので、長続きする方法は作らないといけないと思う。時代の流れや社会の目がどういうところにあるか。 |
山田 |
おそらく今後、学会活動の中で、生涯学習の比重が増えてきて、うちでやり方を決めると、今度3学会で、この仕組みを持ってやることも当然増えてくると思います。日本家庭医療学会としては1つの提案になると思う。是非広める方向で、ルールだけでも協議していだくのは重要なことだと思う。家庭医療の枠組みの中で、研修を広めていくのはすごく大事だと思います。 |
岡田 |
講師の謝礼をどこが出すか、スポンサーがつくかつかないかなど、また、学会主催の地方開催、共催、後援など、ランクに分けて協力の程度を分けるようなルールを作るとやりやすいかと思う。スポンサーがつくものについては後援で、名前だけ。 |
竹村 |
製薬会社は共催でないといけないというルールがある。 |
亀谷 |
発展途上な時期だと思う。今までは学術集会やセミナーなど、学会が主催するものが中心となっていたが、地域でそういうものが出てきた。それが今後どう発展していくかはまだ見えない。よく広がっていけば、予算がつくだろうし、スポンサーが必要かもしれない。ただ、まだ分からない。この一年は様子見、むしろ引き出す形で地域の会をサポートするような姿勢でいて、予算については展開が見えてきてからでいいと思う。 |
竹村 |
スポンサードに関して強い反対はないが、議論すべきするということがあるということで。 |
伴 |
必ずしも強い反対はないが、どういうふうな形でやったか実績を示していくという形で、いいでしょうか。 |
山田 |
研修会を開いて儲けようと思っている人なんていないと思いますので。研修会を成立するために努力されるわけですから。是非、一例を作っていただいて、協議して、広めるためのルールを作ることが大切だと思います。 |
伴 |
今回の生涯教育WS講師には、家庭医療学会の講師バンクというような形で、理事会で認められれば、WEBに公開するという了解を取ろうかと思っている。 |
西村 |
講師バンクに登録する選定は誰がどのように行うのですか? |
伴 |
生涯教育WSに出てくれた人。基準はそれです。 |
森 |
ステータスになる。 |
亀谷 |
生涯教育委員会でリストを作って。 |
伴 |
また理事会で承認ということで、いいでしょうか。
(承認) |
竹村 |
後援や共催の話はいかがいたしましょうか?社会的な問題も多く含んでいるものもありますので。 |
伴 |
理事メールで承認を得るという形にしておいたほうがいい。 |
竹村 |
著書の件ですが、それを日本家庭医療学会監修で出版するということはよろしいでしょうか。 |
森 |
夏の理事会で確認したと思いますが? |
伴 |
今のところ、「PATIENT-CENTRED PREVENTIVE MEDICINE」のレファランスというような形で出すのがいいのでないかと。読み物としてコラム入れたらいいのではというのはなかなか、とか今からアイデアが出て本になるというふうには思わない。 |
竹村 |
FD委員会に関しても、できるだけ執行部の負担軽減して、特に3学会のこと、医師会等の作業が多忙になるので、担当委員として、藤沼先生、岡田先生、草場先生、あと理事ではございませんが、吉村学先生の4人でやっていただこうと思っていますが、いかがでしょうか。 |
山本 |
3人が抜けて、かわりに吉村先生が入るということ? |
竹村 |
責任者に関しては、委員会の中で決めていただければ。実際にFD委員会なんですが、資料5にありますように、来月の1日、2日に後期研修PG指導医養成のためのWSが開催されます。このWSについてはここまでは執行部で用意をしていたので、このような形で開催させていただきたいと考えています。構成委員の理事会了承は今のところないのですが、よろしいでしょうか。(承認) |
山本 |
PG責任者の会が10時から開始されるということですが、代理もできるということだが、12月1日にニポポで全委員が参加するという会が半年ぐらい前から決まっている。それが突然、PG責任者の会の開催が一ヶ月前に告知があっても行けません。それから10時という開始時間も北海道からだと間に合わないので、開始時間を夕方か11時からにしていただきたい。PG責任者の会を定期的にやるなら年間計画を出して、せめて半年前ぐらいにいつ開催するのか分かるようにしてほしい。 |
竹村 |
おっしゃるとおりで、今までは具体的な日程まで計画を立てていなかった。講師の先生のご都合もあって、計画を立てられない部分もあった。今後は年4回で、日時と場所をできるだけ早く決めていただいて。あくまでこの指導医養成のためのWSは指導医のためにやりますので、指導医資格を取りたい人に出てもらうと。ただ、ほとんどの場合、指導医養成WSとあわせて、PG責任者の会も開催させていただきますので、FD委員会で決めていただいた時間にあわせての開催となると思います。 |
山田 |
規約も前回協議してもらったぐらいで、やっとPDの会を正式に発足できた。今までこちらで誘導してやってきたわけですが、組織ができればもう委員会にお任せするので。今後、プログラム責任者に企画立案してもらって、時間も設定もやっていただく。今回はお許しいただいて。次回からは今、ご提案のように懇親会後にPDの会を行うなど。是非、そういった開催をお願いしたいと。FD委員会が執行部とは別にメンバーにご参加いただきましたので、FD委員会のミッションと言いますか、どういう枠内で何を決めて何ができるのかということについて明確にお伝えしていなかった部分があるので、今後はFD委員会で年間の事業計画作っていただいてやっていただくと。ただ、今回の委員会の期限としては来年春までですが、できればその後の計画も継続してお願いしたい。 |
亀谷 |
PDの会の規約に、この位置づけが「理事会の下に、他の委員会と並列」であると書いてあるが、PDの会をまとめる人は誰かということが入っていない。認定委員会の下でもないというと、独立した委員会として設けるとしたら、この委員会を誰が動かすのか。 |
山田 |
若手医部会や学生研修医部会のようにPDの会の代表を理事会の中に入ってもらう。 |
亀谷 |
それを規約にいれないのですか。 |
山田 |
位置づけについて是非ご協議いただきたい。 |
亀谷 |
FD委員会は、指導医養成のための委員会で、PDの会は既に認定されたPGの責任者が集まって今後の運営を協議するための委員会なので、目的が違う。 |
山田 |
認定委員会はPG認定だけではなくて、専門医認定や試験のことも含めて、あるいは3学会合同で今後進めていかないといけない作業を含めてかなり広い範囲での認定委員会という枠組みを考えています。 |
亀谷 |
それは賛成ですが、このPDの会の規約ができたら、これで動かないといけないが、実際には動けない部分が気になります。理事会との関係を明確にしないと動けない。時間がかかる問題なので、MLに流していただいて承認するということでいいと思います。会がスムーズに運営できるように。単純に考えれば、こういう委員会ができれば、委員長をたてると思います。 |
山田 |
その一文を追記してもらって、それをMLに流すということで。 |
森 |
主にお話したいのは冬期セミナーのことなので、今日は生涯学習プロジェクトの飛松先生にお越しいただいています。 |
飛松 |
第3回若手家庭医のための家庭医療学冬期セミナーが平成20年2月9-10日、トーコーシティーホテル梅田で開催されます。規模に関しましては定員を100名としております。 昨年は95名参加者がございました。日程と内容は資料のとおりです。講師の先生は共同で講演されるところもあるが、代表の方を記載させていただいております。1日目は3つのWSから2つを選ぶ選択性になっている。これは生涯教育プログラムの委員のほうで、テーマは家庭医療のコアとして、皆さんに深く学んでほしいというところを3つ選ばせていただきました。2日目は各論的な内容。2つを選んでいただいて参加いただく。今後の予定は、今月、セミナーの案内をHP上で行う予定にしています。先週末に一部だけ出したが、週明けにプログラムの詳細を詳しくご連絡する。12月10日前後から参加受付を考えています。日程なんですが、第1回目から同じ時期に開催しています。場所については、来年度は関東で開催できないかと考えている。日程は自動的に2日目に理事会があり、冬期セミナーの日程を決めると自動的に理事会の日程も決まるので、そのあたり、問題がないか気になっていた。規模が大きくなってきて、名古屋で場所を探したが、探す時期も遅くなってしまったこともあったので、そろそろ来年度の会場等も考えていこうと思っているが、そのあたりのご意見いただけましたら。 |
山本 |
場所はいいが、日程を早く決めていただければ。 |
飛松 |
場所は、これも裾野を広げるという形で、年によって少しずつずらしていこうかと考えています。第1回目の東京開催は、関東からばかりの参加者だったので、去年は大阪で開催したのですが、西日本からの参加者も増えてきたので、今度は東北あたりからの参加者が増えればいいかと思い、関東での開催を考えています。さきほど生涯学習WSの話でもありましたが、若手も非会員の参加者が昨年は15名。残りが会員。日程は再来年の2月7-8日。 |
伴 |
支出で事務委託費計上していないが、手弁当で? |
飛松 |
昨年は講師依頼状とWEBサイトで申し込みのシステムを作っていただいて、そのあたりの数万円だったと思う。あとは自分たちでやっていたのですが、かなり大変になってきたので、今年は事務をお願いしようと考えている。 |
伴 |
収支計画には入っていない。 |
飛松 |
どれぐらいかかるか分からないのですが、雑費の中に含ませていただいています。今年は1つ予定していますのが、参加確認をお願いしようと思っている。 |
伴 |
そのあたり、本部から補助をもらえば。 |
山田 |
できるだけ一般事務手続きはお願いすれば事務局でできると思う。 |
飛松 |
継続を考えると負担少ないほうがいいと思う。昨年は経費を抑えようということもあったので、事務作業を自分たちでやって大変だった。 |
伴 |
生涯教育WSも、もともとは皆ボランティアで、学生アルバイトに頼んでやっていたのですが、それではきちんとした運営ができなくなる。 |
竹村 |
認定されている研修医が50数名いると思うのですが、認知できるように、バッチとかワッペンとかをつけて、認定PGで研修中と認識できるように。後期研修PGの研修医でもあるにかかわらず、家庭医って何?と思っている人もいる。冬期セミナーで我々が集めて研修医を対象とした講義等も考えたが、時間と場所がなかったので、認定医の方は優先して参加できるようにしてもらうということと、その人たちが認定医であることが分かるようにしてもらうように。 |
亀谷 |
逆にいえば発展性を阻害することにもなる。認定されていない人は排斥されているようなイメージにならないか? |
飛松 |
参加登録の優先順位は、昨年は3年目から10年目までを優先しようということでやった。昨年は6割がその枠で、残りが初期研修と11年目以降のベテランの人も2割ずつぐらいは入ってもいいという枠を設けました。それにさらに優先順位をつけるとすれば、どうしたらいいのか分からないですが。認定PGの研修医の枠を設けてやってもいいかと。少しまた検討します。 |
山田 |
認定PGを進めていく中で、指導医やPDの会をやっても、その人たちが必ずしも家庭医のエッセンスを了解している人たちばかりでもない。PGで人を集めるために家庭医療という用語を使用している人もいる。果たして、そこで登録されている研修医がそういう人たちのもとで、家庭医療というPGを本当に学べるのかどうなのか。指導医の人たちに今、教えている状況なのに、本来一番守るべき研修医に家庭医のマインド、家庭医療のエッセンスが伝わっていないことが危惧される状況。今の時期だけでも、第一期の卒業生の人たちに本当に家庭医療学会が伝えたい家庭医のマインドを伝えるチャンスを与えて、学会のほうから質の高いものを伝えていく必要がある。枠組みを作っていくことばかりに目がいっていたので、研修医の人たちはどういう人が研修中で、今、悩みがあるのかどうなのか、本当に自信を持ってやっているのかどうなのか、そういう部分が不明確でしたので、接点を持ちたいというのが事の起こり。 |
草場 |
研修医54名の方には、早い段階で、直接学会からダイレクトメールを送ったほうがいいと思う。WEBだけだとちょっと。 |
山田 |
若手医師の会と認定PGの研修医が分かれてしまうより、若手医師の会の人には親しみを持って育てていただければいいかと思う。 |
亀谷 |
VER2になれば、研修の項目の中に、若手家庭医のセミナーなどに参加することが望ましい、などと謳ってもいいかもしれない。 |
草場 |
冬期セミナーの日程の中に相互の研修をもう少し組み込めないか。相互の研修の意見交換や議論の場などを設けたほうがいい。1プログラム1人の研修医というところが多いので、自分の研修はどうなんだろうというので、それをちゃんとした場でしかもグループワークみたいな形でさらけ出して、一人一人を支えていかないとプログラムが崩壊していくと思う。たくさんのPGはできているんですが、一人はPGに入るが、その次がこないと、学会そのものの将来性にかなりかかわることだと思う。指導医へのアプローチはかなり充実していると思うのですが、一人一人の研修医を下支えすると言う意味で、なかなかそこに時間を避けないのですが、せっかくのセミナーということで、そこに力をいれるのであれば、何か仕掛けをいれたほうがいいと思う。PGに入っているという連帯感、安心感も大事かと思う。 |
飛松 |
セミナーの前後に時間をとることもできる。昨年は終了後に徹底討論会を行った。1日目はアイスブレイク的な内容をもう1つ盛り込もうかと考えています。先ほどの草場先生のご意見も考慮した内容を考えてはいました。 |
西村 |
そこには研修医以外に、指導医クラスも参加しないとまとまらない。 |
草場 |
指導医の先生方に参加いただけたら十分かとは思います。 |
伴 |
指導医養成講習会のアイスブレイク的なところで、今の研修の問題点を出し合ったりする。それを後期研修の人たちがやって。そんなセッションは1時間ぐらいあればできるので。 |
藤沼 |
既に要対策プログラムというのはあるのですか。 |
竹村 |
指導医から「家庭医療をどうやって教えればいい?」という意見はあります。 |
森 |
55人のレジデントを知りたいんですけども。 |
山田 |
登録いただいているものの、申請していただいていないPGもあります。今のところ、初年度で登録済みなのが21名と次年度が34名です。あわせて55名の名簿はできています。次回のPDの会で、申請する研修医の名前を教えてくださいと今言っているところなので。12月1日までには揃って、次回の理事会のときにはお知らせできると思います。できれば、その先には研修医の会を組織するようなことも進めていきたいと思います。 |
森 |
若手家庭医部会の仕事ももともとはPGを作りたいというところだったので、今後は後期研修医のニーズを一緒にかなえていくというのが仕事になると思いますので。 |
山田 |
是非、認定PGの研修医のリストを森先生に逐一報告ください。 |
小林 |
夏期セミナーは196名の参加者で盛況に終わりました。会計が決算した後に、キャンセルしたはずなのに返金していないということがあって最終的な会計が出ていないので、会計は次回理事会で報告させていただきます。今までの経過を聞きますと、大きな赤字にならず補助金内でおさまります。次回ですが、8/9-11開催予定です。1週間うしろにずらしたのは東医体、西医体と重なっていて、体育会系の人が今まで出られなかったので、後ろにずらしてみて、今年はそういう方にも参加いただける時期にしたらどうかと。場所は新潟のほうに戻ります。昨日と今日で夏期セミナーの会議をやっているので、途中計画をメールで詳しくお知らせいたします。そこで、ミートザエキスパートに理事の方々に来ていただきたいと言われていますので、ご協力お願いします。会計の問題で、今まで、旅行会社が領収証を出すことになっていたのですが、夏期セミナーの印がないので、夏期セミナー自体の領収書が出せず、今まで日本家庭医療学会の印を利用していました。夏期セミナーのハンコで当日支払の領収証などを出せないかと。夏期セミナーの印を作ってもよろしいでしょうか。
(承認) |
竹村 |
これは旅行会社に頼まないといけないのですか。 |
小林 |
セミナーの会場を選んで、宿泊などの手続きをしていただけるのならお願いしたいが。セミナーを7つ8つ開いて、貸しきって、持込ありで、という場所の確保がなかなか難しい。会場の都合で旅行会社を通したほうが。前回の柏の施設は交通の便は悪いが、場所的には好評でした。駅からちょっと遠かったが、関東圏の方は交通の便がよかったという意見もあった。今度の新潟は行きにくい方が出てくると思う。特に西の方は行きにくい。
東京から越後湯沢まで65分。そこからバスで15分ぐらい。 |
藤沼 |
来年でなくてもいいのですが、AFPのカンファレンスのように、後期研修PGがブース出して、スポンサーになって、かなりそこからお金を集めることができる。それで、かなり実践的なセミナーもある。やはり学会として、後期研修のリクルートの場所を公式に設定してほしいというのはある。夏期セミナーが一番いいと思う。 |
小林 |
前回もPGのポスターを貼って、5,000円徴収した。 |
藤沼 |
ブースを作ると、1施設10万円は出すと思う。 |
小林 |
初期研修に関しては、時期が過ぎている。後期研修は大丈夫。 |
藤沼 |
ブース作って責任者との話ができるように。PDの会が共催する形でやると、事業になると思う。 |
山本 |
ミート・ザ・エキスパートの話が出ましたが、理事は強制的に参加している。馴れ合いみたいな感じになっているので、話したい人たちに話してもらう会にしたほうがいい。話すほうもモチベーションがあるから。 |
小林 |
学生からのアンケート見ると、もう少し時間が欲しいという意見もあります。理事の参加人数を増やしてほしいなど積極的な意見がある。 |
草場 |
総会でも認定PGのブースを出展することができないか。学生さんが来たときに対応できない。ポスターだけ見て、実際に顔を見合わせて相談できないので。許可をいただければ、説明しやすい。 |
山田 |
学会全体で主催している会すべてで、PGを紹介できたり、学生とプログラム責任者あるいは指導医と会えるような場所と機会を与えれば。 |
小林 |
後期研修医が出やすい時期に。 |
森 |
学生が減っている感じがする。今回もなかなか人数が集まらなかった。 |
亀谷 |
若手家庭医部会が育ってきて、主体が上に上がってきたから。若手家庭医部会が学生にアピールできるような展開はできないですか。 |
草場 |
テーマを決めるプロセスが毎年変わっているような気がするので。 |
小林 |
今年はMLにも流しましたが、学生が出すテーマだと限られるので、必要なことが抜けていたりするので、テーマを公募した。5つぐらい応募があって、採用した。あとは去年好評だったものを加えました。3日目の最後にセッションの一つとしてパネルディスカッションを考えている。来年はクロージングのことも考えて。 |
山田 |
3学会合併については、会長同士の集まりなどで進めているところです。家庭医療学会では、先日、理事会でもお諮りしたように、会員の皆さんにHPでお知らせして、郵送でもお知らせして意見を公募したわけです。反応はなかったのですが、一昨日、メールでご意見を寄せてくださった方が1名のみおられました。賛成であるという主旨のご回答でしたので、とくに問題はありませんでした。理事会で協議いたただいた合併についての話は会員も含めて、今のところ異論は聞いていないということで、是非、このまま進めていきたいと考えています。合併のスケジュールが当初、この1年余を目標として2009年を合併の目途というふうなことを考えていましたが、2009年は事実上、少し難しいということなので、2010年の4月を、最終的に法人化を成し遂げた上で、3学会が合併するゴールにしたいというところです。ただ、会員の総意という意味では、総会ですべての学会が諮ったわけではありませんので、最終的には前年度の総会で、3学会が合意をしていただかない限り、合同はないということになっていますが、今の進捗状況としては、総合診療医学会がゆれているということとプライマリケア学会では評議員会のレベルでいろいろご議論もあったようです。3学会の足並みが多少、同じベルになっていないという状況ですが、執行部、理事会レベルでは概ね総意は得ているという状況です。それを踏まえて、来年の1月20日に、三学会の合同理事会、役員会を開催する予定です。これは、執行部あるいは会長同士で話し合っていく中で、密約というようになってもいけないということで、とにかく、1度、それぞれの立場の人で徹底討論しようということになりました。1月20日に、プライマリケア学会の事務局のある、東京都医師会館の会議場でグループセッションも含めてワークショップのような形式で、新しい学会の方向性を理事の皆さんに是非、意見を出してほしいということで企画されていますので、是非参加をしていただきたい。実は合併前のスキームとかスケジュールとか戦略などはまだ立てていない状況です。すべのことをこれから話し合っていくということです。我が家庭医療学会としては、認定も含めて、日本家庭医療学会でやってきたことを3学会の枠組みを継続できるようにという点を交渉しなければいけない。特に一番重要なのは、認定医のことです。家庭医療学会PG認定と認定審査のことです。これは合併以前に、既に1期生が認定を受けるということになるので、その時期には、まだ合併は果たされないわけですが、その際には3学会合同で認定する仕組みを作って欲しいということをお伝えして、合意していただいている。合併は2010年になるのですが、それに先立って、3学会で認定作業をトッププライオリティとして、3学会がまとまって、認定していこうということでお返事をいただいております。昨日、これから、執行部だけの会議以外に、3学会まとめて委員会を進めていこうということで、認定制度の検討委員会、2009年の合同学術会議の委員会、法人化の検討委員会を3つの委員会を立ち上げることを決めました。認定制度委員会には、それぞれの学会から3名の委員を出していただくということで、当家庭医療学会からは竹村、葛西、両副代表理事と亀谷先生。2009年の合同学術会議の役員としては、会長を努められる雨森先生以下、三ツ浪先生、一瀬先生の3名が家庭医療学会の代表として出てもらいます。それから、法人化検討委員会は事務局の金本さんと幹事の福士先生に出ていただく予定です。そういった作業は進めていきたいということで枠組みがだいたいできています。それぐらいが今の状況です3学会の会議には、最初から竹村先生、津田先生が参加されているので、補足があれば。とりあえず、3学会の合併の問題について今の進捗状況とご依頼ということで。 |
竹村 |
平成20年1月20日にある役員合同会議には皆さんに出ていただきたい。家庭医療学会のスタンスとして理念などを話していただきたい。内容としましては、合併の必要性、もし、必要ならどのような理念が必要か。それを具現化するためのプロセス。しばらくの間の3学会の連携についてSG形式でディスカッションして発表という形になります。9-15時まで。場所は御茶ノ水のPC学会事務局。合同しての認定作業は、日本家庭医療学会としては急ぐ話。実際にプログラム認定が動いてしまっているので。研修医が再来年の春に認定試験が受けられるように、早急に合意を得なければいけない。来月に3学会が集まって議論する予定です。法人化については、法人化の制度が変わる。来年の12月から大きく変わるということで、中間法人が消えて、一般社団法人、そのうえの公益社団法人があり、それらの枠組みにあわせて作ったほうがいいのではということになり、検討委員会ができた。 |
山本 |
1月の会は、個人で出るというのもいいのか。3つの学会に絡んでいるので。 |
竹村 |
学会の代表として出席ということなので。 |
草場 |
前もって日本家庭医療学会として議論をつめて、準備してということでなく、ピュアにそこでディスカッションするということ? |
山田 |
そうです。日本家庭医療学会が一番準備ができていて、合併に前向きな理事ばかりなんですが、合併に反対している理事がいる学会もあるので、みんなでわだかまりをすてて、コンセンサスを培っておいたほうがいいということで合同役員会開催することとなった。 |
飛松 |
合同理事会の内容、議事録の公開等は、どのような形で? |
山田 |
そのような議論はなかったが、提案しときます。今までの議事録も公開できるように進めておきます。
今、まとめて申し上げましたが、分科会的な委員会を3学会で設けるということで、今、お話しましたように、認定制度検討委員会に、竹村、葛西、亀谷先生の3名、それから、2009年合同学術会議の委員会に、雨森、三ツ浪、一瀬先生の3名、それから法人化検討委員会に福士先生および事務局の金本さんというようなことで、代表としてこの場でご承認いただけますでしょうか。 |
伴 |
法人化検討委員会は、理事も入っておいたほうが良いと思いますが。 |
山田 |
総務的なことに関わるので、実は一番大変だと思う。どなたか是非出ていただければ。今日決まらなければ、また後日選出ということでよろしいでしょうか。
(承認) |
山田 |
もうひとつ、日本医師会との総合医の認定にかかる委員会。毎月ペースで進んでいます。認定に関して、どういった形で認定をしていくか。初期研修が終わった人たちに対しての研修は家庭医療の後期研修を基準として考えていただいている。それは3学会が合意しているので、日本医師会との協議の中でも新しい世代の研修はそれを基準にしようという感じで、初期研修2年+3年間を家庭医療学会に準じて認めていただいた。日本医師会の全体の枠組みを決めていくうえで、役に立っている。ただ、途中から入ってくる人たち、あるいはすでに実際に診療されている方の認定については非常に注意が必要ですが、それに関しても、大枠がだいたいできています。ハードルを下げる形で、できるだけ受け入れると。日本医師会も含めて、臨床経験のある方を最初の時期にはグランドファーザー・クローズというか、シニアの人たちに特典として与えようという雰囲気にはなっています。ただ、更新制度を設けて、そこのところで厳しくしたらどうかという意見も出ていますが、まだ。具体的には、発表できるまでは固まっていないというところです。総合医に関しては、新聞紙上をにぎわしている状態で、日本医師会執行部も表明の方法を躊躇している。
総合医という用語を使った途端に厚生労働省の医療費の手玉にとられるということに関して、非常に大反対をしておられるところで、そういう意味で、日本医師会と進めていることは政治的な要素もからんでいますので、いつまでにこれを実現するということを表現できない状態です。ですから、今、総合医のことを医師会とやっていくことは微妙な段階です。非常に政治状況とも深く関わる問題なので、学会としてはそこに突っ込んで議論しないように、アカデミックな団体として距離をおいて、場合によっては国から提案があれば、そちらとも協議を進めなければいけないし。学術団体としてあまり政治的に左右されないよう状態でやっていこうと。更にそれを強固にするためには、早く3学会が合併して、立場を明確にしたほうがいいと。 |
竹村 |
後期研修PGの申請については、先ほどお話したとおりです。学会認定後期研修PGですが、これはまだ、Ver.2にならないので、解釈を変えることで、今までご議論がありました。1つがプログラムの移籍のこと、1つがプログラムの中断のこと。その他のことについて、執行部のほうでたたき台を作ってみましたので、皆様のほうで、これでよろしいということなら、このたたき台で実施していきたいと思います。資料8の(2)です。まず、初期研修について、これまでは厚生労働省による2年間の新医師臨床研修としていたが、当分の間、医師として2年以上の臨床研修を終了していれば、その研修内容を問わず初期研修を終了したものとみなす。というようなことです。いわゆる、今までは初期研修はコアな6科を回っていることが条件だったが、今の医師会の議論とあまりにかけ離れているのも問題ということで、当分の間という条件付きで、2年間臨床をやっていればいいという。これ、いかがでしょうか。 |
山田 |
背景を説明すると、前提として、こういったことを最初から許してしまうと混乱するので、あくまでもVer.1では臨床研修必修化後の世代だけを対象としていたが、ただ、PGに入ってくる人たちの中で、臨床経験が既に何年もあって、PGに3年入ったら、当然、認定医もやれるんだろうという気持ちで参入してくる、あるいは参入希望される方が各PGにはおられるようで、それを認めてほしいという切実な思いが伝わってくる。そうしたときに、必修化以降のことが固まってきて、その後の世代がかなりゆるくなってしまうという恐れがある際に、少なくとも臨床経験が2年以上あって、3年間の学会認定の後期研修を受けた人にそういうチャンスを与えないということは過酷なことになってしまう。今の時点で、臨床必修化以前の方が研修するチャンスを認めることを学会として打ち出していいと思う。ただ、用語として臨床研修が適切なのか迷うところがあるので、そこはご議論、ご検討いただきたい。臨床経験がすでにあって、3年間のPGに入ってくる人たちにも認定試験を、という方向転換を。是非、この件についてはいろんなご意見をお伺いしたい。 |
伴 |
研修内容を問わず、というのはおかしいと思う。後期研修PG認定委員会が、研修内容が今の2年に相当する、ないしはそれ以上であるという認める場合はというようにしないと。 |
藤沼 |
相当する臨床研修であると認めるのは、誰がということがある。学会ですか? |
山田 |
学会ですね。臨床経験をみて。 |
伴 |
文言どおり解釈すると。 |
山田 |
個々に審査したほうがよい。 |
伴 |
実際、うちに再研修で来るひとは放射線科とか麻酔科とか眼科という人が少しいる。 |
小林 |
PDの会が認めて、ブロックの中で報告するとか。 |
竹村 |
他の申請書は学会が認めたという名前になっているので、できたら、学会承認で。PDの会以上のほうが整合性がある。 |
草場 |
これまでの後期研修PGの内容に条件をつけるとか。ハードルをきちんとつけていったら理解されやすいかと。 |
山田 |
Ver.1を作るときも、小児科研修が3ヶ月というのは短いのではという議論があったんですが、初期研修で最低2ヶ月最低入っているのだからいいのではという議論もあった。そうすると、まったく小児科の研修をしていない人がこのPGに入るときは、3ヶ月ではなくて、やはり5ヶ月以上の小児科研修をお願いしたいということになる。そういったことは反映させないと、Ver.1を作った人たちが納得しない。 |
亀谷 |
個々のケースになるので、PDが認定委員会に申請して、認定委員会が認めればよいと。 |
竹村 |
認定委員会は先ほどの4人、認定審査会は理事会。 |
亀谷 |
当面は理事会で。もう少し大きくなったら、認定審査会というのを別に作る。 |
竹村 |
たたき台の「研修内容は問わず」という部分は削除させていただきます。あと、学会の認定が必要であることを明記する。 |
山田 |
修正後、MLでご追認して発表する。かなり大きな方向転換となりますが、よろしいでしょうか。 |
西村 |
「初期研修を終了したものとみなす」という記述も変えたほうがいいかと。学会としては、現在の初期研修の内容を後期研修の中でカバーしてもらうようにするわけですよね。
少なくとも、現在の初期研修の内容をいずれかの形でカバーできるように、その人の研修に組む必要がある。 |
亀谷 |
「初期研修としていたが、当分の間、医師として2年以上の臨床研修を終了し、学会が認定したものはこの限りではない」 |
山本 |
初期研修の2年ということ時点が必須条件ではない。 |
亀谷 |
ただ、将来は、必須条件になる。そのコンセプトは変えない。移行措置として今のようなことを盛り込みたいということです。 |
竹村 |
今のご議論をまとめて、また。 |
山田 |
亀谷先生が最後に言っていただいた表現が適切だと思うので。確認も含めて、MLで流します。 |
竹村 |
PG移籍についてもたたき台を作成しました。「後期研修の途中でのプログラムの移籍は、原則として認められないが、以下の条件に合う場合は、学会の承認の後、それを認めることとする。」1.研修プログラムが廃止された場合。2.研修プログラムの認定が更新されなかった場合。3.研修医の社会的理由(家族の問題など)がある場合。4.プログラムの内容が著しく研修医に合わない場合。5.プログラムにとって研修医がふさわしくない場合。なお、この場合は、添付の申請書を研修医、前研修プログラム責任者、新研修プログラム責任者の連名で学会に提出すること。その次のページに「移籍届出書」というのを作ってみました。これについてはいかがでしょうか。 |
飛松 |
目的は、しっかりと後期研修医が研修できるように、ということでいい?4と5がどういったことが理由か分からない。 |
岡田 |
5は、非常にセンシティブな問題ですので。いわゆる職場でいう解雇にあたるので、最悪の場合、訴訟など考えられる。よっぽど正当な理由がないといけないので。 |
西村 |
理由を書く欄がない。 |
岡田 |
理由に5が選択できるというのはまずいと思う。 |
竹村 |
4と5は削除する。 |
山田 |
その他、やむを得ない事情。 |
西村 |
理由は明記してもらって。 |
亀谷 |
3の社会的理由というのもやむを得ない理由でいい。 |
竹村 |
1〜3までの条件にして、3は研修医のやむを得ない理由がある場合とさせていただいて、「移籍届出書」には移籍する理由を明記していただくと。 |
岡田 |
アメリカは、基本的に移籍については、1年目から2年目に上がる時にしか認めていない。2年目、3年目の継続性を途切れさせないというのが学会として非常に重要な真理ということに基づいている。時期についてはいつでもいいのか。 |
亀谷 |
今回、認定されてそこに加わるという話で、ここに書かれている文言は、この認定PGに入った人が別のPGに移動するという話で、スタートのニュアンスが違う気がする。 |
森 |
認定PGから認定PGへの移籍だけですよね。 |
藤沼 |
認定されていない自主的なPGからの移籍はできない。 |
岡田 |
認定PG間の移籍についてという一文を加える。 |
岡田 |
時期はいいですか。 |
山田 |
まだいろんなケースが出てきそうなので、個々で対応ということで。 |
竹村 |
プログラムの中断について。「以下の場合は、プログラムを中断し、のちに、そのプログラムへの復帰を許可する。」1.病気。2.産休。3.育児休。4.社会的理由(家族の問題など)。プログラムを中断する場合は、その研修プログラム責任者は学会にプログラム中断申請書を提出し、学会の許可が必要となる。この場合、事後に許可する場合もある。いかがでしょうか。 |
岡田 |
許可は必要ですか?学会への報告だけではだめですか。 |
亀谷 |
中断した場合、研修期間は3年間ですか?それとも、3年+中断した期間ですか? |
山本 |
認めるのは、復帰を前提とした中断。 |
森 |
半年中断したら、卒業は半年伸びるのか。 |
山本 |
3年プログラムで、半年中断したら、半年追加してまた復帰するということじゃないですか。 |
森 |
半年だったら分かりやすいですが、1ヶ月とか休んだりするときに、初期研修でしたら、たしか何日くらいまでの休みは許可されていたと思う。 |
藤沼 |
それはディレクター権限。 |
竹村 |
3学会の話し合いの時に感じたのですが、日本総合診療医療学会のほうで、3年+もう1年というお話で、その1年が4年目にやるのか、3年目の途中にやるのか。もし、中断が認められ、1年間中断するなら、病院総合医の認定のほうもとれる人たちが出てくるのかなと。 |
西村 |
その理由は、この中に該当する理由がない。 |
山田 |
3年のものを延長して4年にしてプログラムを組んでもいい。その代わり、4年終了時にしか認定できない。 |
岡田 |
同じプログラムならいいが、3年間に1年だけ、別のプログラムにいくというケースがあるかもしれない。 |
小林 |
大学の理由で研修2年しか認められていないので、その後に、部隊に行ったり、船に行ったり。中断にそういう理由が含まれれば。 |
亀谷 |
4を「社会的理由」をせずに、PDが妥当と認めた理由などにすれば。幅を持たせて。
1〜3の項目は理由がはっきりしているので、個々の理由はいろいろあるから、PDに申請まで責任を持たせて、PDが妥当と認めた場合とする。 |
草場 |
PG認定と個人のとは違う。分けたほうがよい。 |
竹村 |
4に関してはこのまま温存するという形で。その場合、資料7−(1)の「平成20年度の家庭医療後期研修プログラム認定後について」の※印4番目のところ、本申請書を以って申請された医師(後期研修プログラム研修医を含む)は、本プログラム内でのみ指導医又は研修医として認定いたします。(異動等により申請されたプログラムから外れた場合、認定資格は無効となりますのでご注意下さい。)と書いてあるのですが、申請された医師の次の(研修医を含む)を消すことと、あと、本プログラム内でのみ指導医又は研修医となっていますが、「又は研修医」というのを消していただいて、資料7-(1)の異動等による資格喪失は、指導医のみとします。 |
竹村 |
指導医の要件なんですが、今年度からきつくなりました。資料8−(1)。「プログラム責任者、家庭医療指導医についての解釈」というのが4つ目にありますが、平成20年度から以下の4項目を満たしてないと指導医になれなくなります。1.日本家庭医療学会員であること。2.卒後6年目以降。3.日本家庭医療学会主催の指導医養成講座を受講していること(当面は、厚生労働省の指導医養成講座の受講に代えることができる)。4.家庭医療指導医としての「教育方針」に関するレポートを提出すること、なんですが、3番目の指導医養成講座を受講していることは、はっきりしていない。毎回出ないといけないのか、または、年1回でいいのかとか、それとも、プログラムが認定されて3年間に1回でいいのかということなんですが、これいついてはいかがでしょうか。毎回毎回出ないといけないということはないので、明記すべきだと思いますが、3年に1度受講していただいていたら、指導医として認めるのか、それとも毎年出てもらうということか、いかがでしょうか。 |
山田 |
執行部としては、(当面は)というのはそろそろ消したほうがいいのではないかということと、基本的には年1回ぐらいは指導医養成講座を受講いただきたい。3年前に1回受けたのでもういいじゃないかと言われると。 |
藤沼 |
更新のときではないですよね。最初の初認定の話ですよね。更新規定はまた別に設ければ。そうすると、2泊3日に相当するということを考えると、最低2回は出席するとか。 |
亀谷 |
FD委員会が認定証を発行すれば。指導医として。 |
山田 |
1回ごとに発行するんですか? |
亀谷 |
それをどう規定するか。 |
山本 |
指導医の名簿はあるんですか? |
山田 |
既に登録されたPGに指導医の名前がある。 |
竹村 |
まず、1回だけでよろしいでしょうか。それとも2回くらいか。指導医になるならないのときはいかがでしょうか。 |
山田 |
今、一番問題になっているのは、指導医の人たちやPDが毎回毎回参加しないといけないのか、それともせめて更新するために、年1回程度受講してくださいと言っているのか、そこらあたりのことを学会としてきちんと表現してほしいという要望があります。 |
山本 |
最初の認める際の条件と、それを更新する際の条件、2つあったほうがいい。 |
草場 |
FD委員会の中で素案を作っていただければ。 |
藤沼 |
WSの内容が指導医養成のためのものかということについても考えないといけない。 |
岡田 |
アメリカは指導医になるための資格は要求してないが、プロセスとして患者診療以外の時間に、確実にこれだけは割きなさいということがある。 |
竹村 |
イギリスは、半年間見習い期間があって、半年間自分でやる、その上で、サイトビジットの人がきて、指導をやっている人のビデオみながら更新する。 |
岡田 |
出席を要件にすると、来るには来るが、現場でそれが使われているかどうかは分からない。 |
竹村 |
ではFD委員会で素案を作っていただくということで。 |
山田 |
平成20年5月31日、6月1日に2日間にわたり、大会長、葛西先生で、会場は東京大学をお借りしてやります。会場は大西先生にもご助力いただいて、かなり安く大きな会場をお借りすることができました。スケジュールは資料11にありますように大枠でこのような形です。今回のメインテーマは、家庭医療の研究に取り組もうということで、葛西先生のご意向としては、公募するシンポジウム、ワークショップをたくさんというのが今までの総会運営の主流だったが、今回はリサーチに焦点を絞って、そのWSを重点的にやりたいということです。一般講演やWSが数として制限されてしまうということをお認めいただきたいというようなご主旨の発言がありました。特にリサーチにつきましては、初級、中級、上級と分けて、それぞれやりたい。シンポジストは葛西先生の国際的な人脈を駆使して、オランダのChris
Van Weelさんをはじめとして参加いただけそうだと。WONCA関連、BMJ関連の人たちに講演いただける。非常に国際色豊か。シンポジストは他のイベントに参加される方もいらっしゃるということで、海外講師の旅費等の負担も少なくする方向で。毎年、学術集会は200万円の支出は覚悟の上でということですが、会場費を安価にすますということも含めて、そのあたりの予算でやれるということだと思います。ただ、シンガポール、香港から来られる講師の旅費は学会で負担ということで了解を取って欲しいということでした。全体の企画がこういったことになっていて、この先生たちにリサーチの指導もしてもらおうということです。2日間にわたって、WSのアドバイザーとして参加いただこうということです。2日目の大会長講演の前に、田坂賞の受賞者の講演をしていただく。国際的に有名な方がたを呼んで、大きなシンポジウムを2つ開催したいというご意向です。
今までの学術集会の運営と雰囲気が違う。リサーチ、WS、3本に海外の方たちがアドバイザーとして参加するとなると、通訳どうするかなど、全体の運営の問題あるが。場合によって、シンポジウムは同時通訳をお願いするといったことも検討しています。費用的な問題もあるので、事業計画という形でまた示していただく予定。 |
岡田 |
今年の学術集会は参加者は何名でしたか? |
事務局 |
約600弱。 |
岡田 |
土曜日の午後、単純にキャパシティが足りない。もうひとつ懸念は、●者の参加が下がる可能性があるので、それを見越してキャパを考えているのか。 |
山本 |
同時通訳がつくかどうかでも変わる。この会場は同時通訳の設備はありますか? |
山田 |
金銭的な余裕があれば、シンポに通訳の導入を考えている。 |
西村 |
WSの通訳は学会理事と書いていますが。 |
岡田 |
初級のWSが120名となっていますが、120名となると、1人のファシリテーターではできない。ファシリテーターの数も必要かと思う。 |
草場 |
一般のWSが6個あるというのは、縦割り? |
岡田 |
縦割りだと思う。 |
藤沼 |
これはWSではないです。これは指導されているところを見学するんです。 |
西村 |
公開セミナーです。 |
山本 |
いい案だと思うが、個々に関心がない人は今回は参加しないということにならないか。 |
西村 |
一応、一般WSが30人。 |
亀谷 |
一般口演でリサーチの発表がもともと少ないところに、リサーチWSで初級、中級、上級に研究テーマを募集するとなると、一般演題がなくなってしまうのでは?どっちかに偏ってしまう。 |
山田 |
WSをせめて2つにしておいて、あるいはリサーチで皆が指導するとはいえ、WSの数を絞って、3列並行でリサーチWSをネイティブスピーカーも含めてやるのはしんどいのでは、という意見は伝えたが、これでやりたいということです。 |
竹村 |
できれば、MLで葛西先生を含めて議論いただきたい。 |
岡田 |
もう少し部屋を増やせないか。 |
山本 |
これだと300人足りない。リサーチに興味のない人、300人分をどうするかを追加していただかないと。 |
山田 |
大会長にある程度委譲して、ということですが、一方で年に一回の学術集会なので、会員に保障するのも学会の役割。会場の制約もあるので、難しい面がありますが、何とか並列して公募のWSができるよう検討していただきたいと思います。 |
山本 |
東京大学の近くに会場がないですか? |
山田 |
キャパを考えると溢れる恐れがあるので、増やすことを検討して欲しいとお伝えします。 |
竹村 |
課題研究について。テーマを決める時期になっています。昨年は「家庭医のやりがい」で20万円×3でした。今年のテーマはいかがいたしましょうか。 |
岡田 |
今年の理事会のもしくは学会の戦略重点領域はどこですか?ということになると思う。そことリンクさせてという形になる。PGに重点を置いているとすると、教育に関連するというのも一つかと思います。 |
竹村 |
課題研究と自由研究があるんですよね。 |
伴 |
これはリサーチ委員会から素案のようなものが出してくるのでは? |
竹村 |
去年は確か、この場で決めました。 |
伴 |
たたき台のようなものがあったほうがディスカッションしやすい。 |
事務局 |
特に自由研究が何件というのではなくて、あわせて3件以内を選ぶ。 |
竹村 |
これも含めてML上で議論いただきたい。 |
事務局 |
公募の時期が迫っていまして、今、準備している会報にテーマを載せて、要綱についても昨年と変更がないのであれば、掲載したい。 |
伴 |
ここ3年くらいの課題テーマはありますか? |
事務局 |
昨年は「家庭医のやりがい」です。 |
竹村 |
地域で必要な家庭医像とはというような、どんな家庭医や家庭医PGが必要にされているかということだったと思います。 |
岡田 |
家庭医の臨床能力という感じだったと思います。 |
事務局 |
「家庭医への期待」が18年度のテーマです。 |
山本 |
いつまでに広報すればいいんですか? |
事務局 |
この1週間ぐらいでテーマを出す。 |
山田 |
学会として強調したいのは、PGや認定について重点を置いていたわけですが、それを課題研究にするというのは別にして。 |
岡田 |
臨床領域でいくなら、国の流れでいくなら後期高齢者かメタボというところではないか。医療制度が変わっていっているので、それにあわせてきちんとリサーチデータを出すということは必要。 |
山田 |
高齢者にとっての家庭医の役割というのはタイムリーだと思う。家庭医がいないと、高齢者医療は成り立たないだろうということを発表するのはとても重要。 |
岡田 |
そのあたりは、我々が言っていかないと。 |
竹村 |
課題研究されたのは、学会誌やもしくは学術集会などで発表されますか? |
事務局 |
公布の条件として、応募後3年以内に日本家庭医療学会誌に原著論文を発表することとあります。 |
山田 |
タイムリーなのは高齢者医療か在宅医療と家庭医とか。医療崩壊(医師不足の地域医療、産婦人科や小児科の問題も含めて)、それから、特定検診(メタボ)などはup
to dateなテーマ。それぐらいを視野にいれて。 |
竹村 |
他にはないですか。 |
草場 |
家庭医の教育。 |
竹村 |
5つから決めてよろしいですか。多数決にします。一人二回手を上げる。 |
|
高齢者 : 13名
医師不足 : 9名
教育 : 6名
特定検診 : 0名 |
山田 |
「高齢者医療と家庭医(在宅も含む)」というテーマで。 |
山田 |
白浜先生をメンバーとして送り出したところですが、今年も11月23に在宅医療フォーラムが開催されます。国立長寿科学センターの方たちが中心的な役割をしていて、在宅医学会や日本医師会、看護協会、訪問看護の連合会、薬剤師会、かなりいろんな大きな団体を巻き込んで開かれています。ただそういった組織の総意のもとにやっている、それぞれの組織が追認しながらやっているというわけではなく、常任理事クラスの人たちを呼んで合意しながら進めてきてしまったといった経緯があります。在宅医療に関して医療費のシフトをということなどを最終的には訴えておられるようなことになっています。去年もご案内がありました共同声明についてですが、まだ今は中間報告ということで、その作業部会に白浜先生の代理として先日私が参加しました。在宅医を推進したい、在宅支援診療所の機能強化ということを第一に謳っておられて、在宅医療に参加する人材を増やしたいということを共同声明の中に盛り込まれています。最終的にどういった文言にするかというご提案はなかったので、今日はお諮りしませんが、その中には、在宅認定医というか、在宅専門医、在宅医という用語があったりして、在宅を専らやるような医師の認定なども進めていきたいと。そういった人たちがいろんなところで研修や指導にあたっていきたいというようなことを上層部としては考えておられるようです。たまたま今回代理出席したが、在宅医や在宅専門医などの認定医などを我々家庭医療学会が後押ししてやりたいと言っているわけでは決してないということはお伝えしました。看取りの医療ということが重点的になってきて、そういう人たちを育成していきたい、病院から追い出された人たちを在宅で支えていきたい、それを専門にやる医師を育成したいということは了解できるが、看取りの医療や在宅医療というのは、家庭医にとっては必須の問題で、10年、20年地域でやってきて初めて質の高い看取りだとか在宅医療ができるのであって、在宅や看取りだけを専門とした新規参入のようなお医者さんたちが入るということに関しては、いかがなものかと思う。それが悪だというわけではなく、我々がやってきた方針とは随分違うのではないかと。地域でやってきた先生たちの在宅機能を強化するということを我々としては強調したいほうで、在宅だけをやる人たちを今後強化するという方向とは必ずしも一致しないということをお伝えしてきました。これは理事会のご承認を得た意見ではないのですが、日本家庭医療学会としてすすめてきた基本路線としてはそんなに違わないのではないかと思ったので。今、医療費に対してそういうご提言をされるので、ともすると在宅専門のクリニック、そういった人たちをもっと増やして、そういった病院からこぼれる人たちの受け皿になっていこうということに目が行きがちなところですが、我々としては、今、医師会と総合医のこともやっているので、今ある資源の在宅支援強化をしていくことを本筋として進めていただきたいという発言をしました。共同声明を出して、それぞれの学会で持ち帰って追認してくださいという形の会議ではなく、取りあえず議論して中間報告だけさせてください、というようなことであったように思います。ですので、国に対する文書だとか、その中に連名として日本家庭医療学会が正式に共同声明として参加しているというようなご発言はなかったので、そこまでは意見は言わなかったが、作業部会の一員として日本家庭医療学会が入っているので、我々が正式に賛同した政治声明みたいになるとちょっと困ると。そうであるなら理事会に持ち帰って協議してもらわないといけないので、ちょっと待ってくださいという感じでしたが、そこまで議論にはなっていなかったのが実情です。 |
山本 |
僕もそんなふうになるとは思っていなかったのですが、普通の診療所をやっていながら在宅もやっているという人もこの学会には結構いるわけですよね。その比率というのは、在宅だけやっている人のほうが多いのですか? |
山田 |
全くそんなことはないです。在宅医療協議会とか、そういった人たちは普通にやっている人たちが多いが、ただ、この間の読売新聞の報道ではないが、9000いくつが在宅支援診療所と登録してある中で、実際にやっているところは1000に満たないとか、年間20以上の看取りをしているところは数十の単位しかない。それをやっているところは殆ど往診クリニックみたいなところで、そういう状況だからそっちを頑張ろうといった声明を出しかねない状況だったので、それはちょっと学会としてはそれを後押ししているわけではないので。家庭医から在宅を持っていかれたら困ってしまうというか、むしろ我々が一番大事にしなければいけないのが在宅、いわゆる一般的な看取りの医療だと思うんです。彼らが一方でやっているのは重症の神経難病だとか、がんのターミナルケアとか、そういった病院から追い出された人たちを何とか在宅で看取れるようにやっていきたいと。それが非常に強調された会議だったので、それは一つだが、在宅ということを論じる時、それだけではないので、我々としては我々の主張を述べてきたつもりです。去年の場合はシンポに出るから一人出してくれというご依頼だったのが、すでに正式に作業部会のメンバーとして見なされていて、どんどんそれが発展しているような側面もあるようでした。それぞれ医師会なり薬剤師会なり、歯科医師会の先生方もやはり同様の雰囲気で発言されていた方も複数おられました。薬剤師会も、在宅だけをやる薬剤師は余りいないわけなので、田舎にいったらそういうことでは商売が成り立たないと。そういうことを表現するよりも薬剤師の中にそういった在宅にも関わるような機能を持つことをむしろアピールして欲しいという発言がありました。他の団体からも言われていたので、正式な声明の発表ということにはならないと思いますが。分厚い報告文書が手渡されて、冊子にして出版して厚労省にも出すというようなことを目指しておられるようで、そうだとすれば一人歩きをするとちょっとまずいという印象はありました。 |
伴 |
作業部会に入っているということに関しては、いつの間にか入っていた、という捉え方ではなく、白浜先生はもともとそういうスタンスだったと思うんですが、積極的に家庭医の活動の一つとしての在宅というふうな位置づけを積極的に打ち出していくというスタンスで入っていったほうがいいのではないでしょうか。 |
山田 |
ただ、協議される場がこれまでは提供されていなかったのです。 |
伴 |
協議できる場の要求なんかも含めて。 |
山田 |
実質、すでにプリントされた一部の人たちがやったことが、こうですと報告されて、これを追認という感じだったので。僕も初めて白浜先生の代理でいったものですから、どこまで発言していいのかちょっと躊躇したのですが。先生がそういうふうにご発言であれば、是非次回の会にも参加して、そういう発言を。 |
山本 |
家庭医の機能の一つとして在宅が大事だということであれば、在宅医部会などを作って、こういった理事会の場で報告していただいて、ここまではいいけどこういうようなことはちょっと、今先生が言ったことみたいに、というようなことをやるふうにしたほうがいいんじゃないですか。今は、白浜先生の良識に任せている状態で、変なことにはならないだろうということでやっている感じで。 |
山田 |
おっしゃるとおりですね。次回、白浜先生がシンポジストとして出られるので、行ってこようと思っていますが。その後の作業部会の方向については余り正直言って、一団体として正式に参加どうこうというやり取りをしたわけではなかったものですから。それについてはちょっとまた、発言できる機会があれば発言してこようと思います。あちら側はあちら側で瀕した事情があって、国立長寿医療センターの大島総長が主体になって、国として今の状況の老人医療を支えなければいけないのではないだろうかと。そのコーディネーター役に徹してやってこられて、その中でそういったグループができて、思った以上にタイミングよく重要な人物が集まって、進んでしまったというのが本当のところみたいです。作業部会の正式メンバーとして本当に作業するのであれば、家庭医療学会の立場を表明すると。前向きに、在宅がダメだといっているわけではないので、在宅を推し進めるべきだと、それはもちろんだと思いますので。 |
山田 |
第10回日本在宅医学会の後援、よいか? |
藤沼 |
在宅医学会だけが認定医制度を持っている。 |
|
(在宅医学会の後援 承認) |