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日本家庭医療学会 議事録

日本家庭医療学会 理事会記録(平成19年6月23日)
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【議案】
  1. 会員数報告、新入会員承認、会費未納退会者
  2. 平成18年度事業・決算報告
  3. 同年度監査報告
  4. 平成19年度事業・予算について
  5. 常設委員会報告
    編集委員会《会誌『家庭医療』》
    広報委員会《会報担当,Webサイト担当,市民向けホームページ》
    生涯教育委員会《生涯教育ワークショップ,書籍等出版,その他》
    研究委員会《学会賞,課題研究,研究初学者のためのワークショップ》
    倫理委員会《審査申請状況》
    後期研修(プログラム認定)委員会・後期研修(FD)委員会《後期研修プログラム認定など》
    若手家庭医部会《若手家庭医のための家庭医療学冬期セミナー》
    学生・研修医部会《医学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー》
  6. ワーキンググループ報告
    患者教育パンフレット作成WG《進捗状況》
  7. 特別賞について
  8. プログラム責任者の会立ち上げについて
  9. 第22回(2007年)学術集会の報告
  10. 第23回(2008年)学術集会について
  11. 日本医学会への加盟について
  12. 名簿廃止について
  13. その他

【議事】
1. 会員数報告、新入会員承認、会費未納退会者

福士 お手持ちの資料の2枚目をご覧下さい。会員数は現在、1435名。新会員人数ですが、今年の2月から5月31日までに157名の入会がありまして、内訳は下の通りとなっております。他に6月に指導医養成ワークショップがありまして、新たに23名の加入があるということで、急速に会員が増えているということです。退会者数は2月から5月31日までの間に97名ありました。これは主に2年以上の会費滞納者ということで、払い忘れて退会された方がおられるということです。すぐにお支払いいただければ、会員復帰できますので、ご存知の方でいらっしゃいましたら、ご案内いただければと思います。1年以上の会費滞納者が105名いらっしゃいますので、ご注意いただければと思います。

2. 平成18年度事業・決算報告



山田 事業は概ね予算をたてる際に事業計画を出していただいたものに沿って書いてあります。公益法人として報告義務がありますので、報告するための様式に見習って、日にち、場所、対象者、受益者、事業費の金額が書いてあります。一部、開催日時が事務局で十分把握できないものがありますので、特に教育集会(臨床研究初学者のためのワークショップ)については、開催日時、詳細と参加人数についてを担当の方にご報告いただきたいと思います。誰か理事の方でご承知の方はいらっしゃいますか。
竹村 山本先生か生坂先生か。提出が間近なので、できれば今日中に分かる部分についてはご報告いただきたいと思います。
山田 あとは、プライマリ・ケア教育関連協議会の日時が書いてありませんが、これはプライマリケア学会のほうに聞いて、お知らせいたします。患者教育用パンフレット作成のための準備作業。これは何名ということはないでしょうか。
松下 200名。これから募集して200名集めてパンフレットを作成します。この件については後で報告します。
竹村 これは前年度、平成18年度の報告なので。
松下 前年度ですと、今はまだコアメンバーなので、15名です。
山田 事業報告について、以上、整理いたしました。では、決算についてご報告いたします。会費収入等々は予算に比べて、会員数が伸びて、決算が増えたところもあります。
収入に関しては、予算が2607万円に対して、2227万円。これは300数十万円減少が見られるんですが、これについては多くは学術集会の事業収入ですね。別途、会計をしているということですが、合同開催ということで、家庭医療学会独自で予算を組みませんでしたので、総合的には収入支出、決算のほうで、収入が3学会で黒字が出たということで、家庭医療学会に9万7千円が収入として入っているということです。それが大きなところで、収入の部が減っているところです。支出の部を見ますと、事業費、管理費、1、2と分かれていますが、事業費支出が2550万円に対して、1928万円と、これも減少をみています。多くは事業によっては予算立てをしなかったものもありますし、教育集会等の開催事業費の中で、家庭医療関連団体との交流事業ということで、昨年は海外講師を呼んで、講演会という形で、200万円程度の予算をみていたのですが、今年は別の日にやるというのではなく、ワークショップの中でお呼びして、その中で講演会をやりましたので、その分がまるまる浮いてしまったというか、支出がなかったということで、事業費支出の中で少なくなっています。それ以外のところでは、右に比べて左のところが若干増えたり減ったりしています。夏期セミナーの部分では520万円の収入に比べて、570万の支出ということで、支出が多少膨らんだという経緯もございます。管理費のほうですが、これは、予算のほうが426万円に対して、管理支出が690万円。これも若干増えているんですが、特に会議費が150万と見積もっていたのが、360万円。倍以上に膨らんでいます。これは、特に理事会の開催が多かったのですが、活発に理事会を行ったということで、ご理解いただけるのではないかと思います。1回あたり開催しますと、理事あるいは参加者の旅費と事務所費というか、会議費、部屋代をあわせると、60万円を越すような支出があって、それが数回、予定より多かったということで、支出増となっています。ということで、支出合計では2900万円の予算に対し、2600万円というような、若干減がありました。ということで、当期の収支予算としては、予算上では375万円の赤字を見込んでいたのですが、ほぼ同額の391万5604円という支出になりました。前期の繰越収支1241万円から今回の差額をひくと、学会としての預金、1200万円をとりくずして、現在は850万円という繰越額となっているというところです。以上、大雑把ですが、決算に関してご報告申し上げました。

3. 同年度監査報告
竹村 では、監査を昨日の夜、藤崎先生と津田先生で行っていただいたのですが、その結果を藤崎先生よりお願いいたします。
藤崎 帳簿については適正に行われていることを確認しました。ただ、財政全体の流れですが、先ほどもありましたが、プログラム認定を動かし出すのにセミナーを活発にやっていて、会員も増えているので、評価できるんですが、繰越金が400万円近く減ってきている。会費収入自体は160名会員が増えたことに増えたことにもかかわらず、繰越金が減っているので、550万ぐらい赤字がでている。このままの体制で大丈夫か。会費値上げの話が出ていますが、会費を2,000円上げて1万円にしようということですけれど、昨年、正会員で払っている人が1200名弱ほどなので、240万円ぐらいがアップするだけなので、赤字が550万出ているので、その倍以上の額が必要となります。しかも、今年の学術集会は、昨年は合同大会だったので、50万円の支出だったのが、300万円の支出を予算で組んでいて、更に赤字が200万円程度出るので、ランチョンでどうにか補おうという状況ですので、学会の運営の支出、プログラム認定その他の会議の支出、プログラム認定は一時的なものと思うのですが、を考えたら、このスタイルのままで、今後、継続しようとするのは少し無理があるので、会費増だけの対応ではなくて、プログラム会議、理事会等の圧縮できるものは圧縮し、大会支出については支出面からの見直しが必要ではないかと思います。そういう意味で、プログラム認定で支出を増やしているということは、プログラム認定をすることに、認定料の話が少し出ていましたが、あるいはプログラム認定にからむ指導医FDなど、そういう部分で収益も生み出すような形にしないと、難しいと思います。夏期セミナーに関しては、赤字がある程度出るのは仕方ないが、冬期セミナー、生涯教育セミナーなど会員向けのものは、赤字を作らないようにすることが必要ということも考えて、来年度、理事会で考えながら運営していただきたいと思います。
津田 プログラム認定証を明日渡しますが、認定料というのはもう決めているんですか?
竹村 その件につきましては、次の議題でお話があるかと思います。
藤崎 プログラム関連で収益を生むことと、もう1つは学術集会が支出が多い。プライマリケア学会よりだいぶ規模が小さいにも関わらず、学会出費が同じくらいというような状況なんで。今回もメニューが多く、お金が膨らんだ。AFPなんかも生涯教育のためにいろんなコースを作っているし、それは悪くはないんですが、全部を同じ値段というのではなく、基本参加料+ワークショップ参加登録料というような二段構えの形にしないと、これだけたくさんのメニューを共通参加費で運営するのは無理があると思う。
岡田 会員数を増やす努力をしたほうがいいかと思います。
藤崎 現在は、会員数は増えてはいると思いますが、今の体質は会員数が増えている分にはいいですが、会員数が増えなくなったらどうなるかという心配をしています。
竹村 プログラム認定で、研修医が登録制になった時の条件として、会員でなくてはならないということで、今月や来月に新入会数が増えると思います。
藤崎 毎年はあてにできない。
山田 事業と予算に関係するので、決算だけご承認いただけると。
三瀬 総事業費に占める管理費の支出の割合が4分の1増ぐらいなんですが、●●の指導を受ける立場からして、管理費の割合について●●。
事務局 管理費が事業費を上回ってはいけない。
三瀬 概ね、NGOやNPOとかで、2割程度までが多いかと思いますが、事業予算規模が3千万近くに及んでいますが、割合的に管理費が高いと指摘されませんか。
藤崎 管理費、あゆみ関係に関しては、こんなに規模が大きくない時代に安い値段でお願いしている経緯があるので、この事業量によって、かなりあゆみさんに無理をしていただいている気がしていて、昨日もそれは津田先生と議論したのですが、とは言え、現在の赤字体制で、委託料をあげようという大盤振舞もできないのですが、あゆみさんに関しては、小さい学会規模でお願いしているにも関わらず、どんどん会員が増えている中では、申し訳ないという気持ちがあるのは確かです。
津田 プライマリケア学会は去年の合同は他の学会とあわせるために、ワークショップ参加者からお金をとらなかったのですが、プライマリケア学会単独でやっていた大会では、人1000円でワークショップ登録料を行っていた。50人参加すると5万円なので、講師料くらいにはなります。そういう方法もあります。AFPはもう少し高いですが。
竹村 貴重なご意見ありがとうございます。

4. 平成19年度事業・予算について
山田 今の議論を踏まえて。平成19年度事業計画について報告いたします。平成19年度の事業計画ですが、概ねこれは各委員会でお出しいただいたものを基本に事務局で整理してまとめていただいたものです。今年度、今回の学術集会を含めて1年間の予定が記載してあります。だいたい、各委員会、研究委員会、研修委員会等から提出されたものを整理していますので、概ねはご了解いただけるとは思いますが、何かこの中で、記載していない項目、あるいは不明な点があれば、一度改めていただければと思います。
岡田 先日のプログラムWSで簡単なアンケートをしてFDのニーズということで、集計中なのですが、それを見てそれぞれのニーズに幅があると感じました。これから認定ということで、明確に家庭医療の認定プログラム指導医が定義できるということがあり、ニーズアセスメントをやったらどうかということで、少し、アイデアを出したのですが、プログラム指導医養成ワークショップにふくまれている形と理解してよろしいでしょうか。
山田 今まではプログラム認定のためのWSとなっていましたが、今後はFDのためのワークショップということで。
次回の冬期セミナーは名古屋でやる予定でしたが、会場が見つからなかったので、来年もまた、大阪でやります。
山田 収支予算ということで、会費収入は、本日、総会で会費の増額を認めていただくと、平成20年度からは増額になるのですが、今年度は残念ながら8,000円のままということです。ですから、1500名に近い会員数となったのですが、予算額としては1200万円と挙げています。学術集会に関しては、収支差額、当初300万円ぐらいの予定をもって運営していただければと思いますが、今回、ランチョンセミナーなど、いろいろ工夫していただいたので、収支の見込みとしては、200万円ぐらいでいけるのではないか。それを割り込むのではないかという部分があったので、来年の予算をたてるのは苦しかったのですが、収入が650万円で、収支が850万というふうに概算としては見積もっています。それ以外の事業については、例えば夏期セミナーについては、収入が500万で、支出が580万円。それぞれのセミナーやワークショップに学会から持ち出してもいいとご了解を得た額を見積もって、差額を出しています。事業費のほうはそんなところです。今まではプログラム認定について、1回開催するごとに数十万以上あたりかかっていました。今後は認定に関すること、FDに関することについても多少、収入を充て込んで運営しようということです。学会から持ち出しをしないということを考えています。支出の部をもう少し詳細に見ていただきますと、減額をしたのはプログラム認定関係です。プログラムの認定料についてはまったく述べていなくて、協議もしていなかったのですが、それに関する問い合わせもあったということで、認定料を取っていいのではないかと。今後の運営をどうするかあるいは、ワークショップでは、ブロックごとに分けてお互いにサイトビジットするとか、あるいはいろんなことを進めていく運営費が必要になってくると思います。プログラム認定あるいは、その後のFDに関わること、プログラム責任者の会を立ち上げようという話もあとの議題としてあるのですが、そこに運営費がかかってくるので、それに関しては、会費収入とは別にする必要があると。プログラム責任者の会にも協議していただく必要があると思いますが、明日認定証をお渡しするということで、認定登録料として、提案ですが、1プログラムから5万円程度と考えています。プログラム認定を受けた施設や責任者の人たちにどの程度保障していくか、この枠組みに入って、どの程度、恩恵が被られるのかがはっきりしないと金額に見合ったものを求めるのはちょっと乱暴かと。今後のこともあるので、今の段階で、どの程度徴収するのが適当かというのは判断に迷うところなんで、金額についてはご協議いただければと思います。他の事業費についてはだいたい前年を踏襲しています。あと、先ほど、話題になりました管理費ですが、あゆみコーポレーションさんにお願いしている事務局費ですが、年額120万という額でお願いしているんですが、今回、PG認定に関すること、今回の学術集会の準備作業もですが、会員からの疑義照会が非常に多くなっている。今までは非常に少なかったんですが、PG認定などが進んでくるにつれ、応対業務にかなり多くの時間を要するようになったのは事実です。それにあわせて、あゆみさんのほうから事務局費の増額に対してご提案がありました。
12. 名簿廃止について
  それ以外の費用としては、印刷製本費が平成18年度は120万だったのですが、これが60万円に減額しております。これは前々年度に選挙するために会員名簿を作成したお金がかかった。今回、個人情報も踏まえて、来年、選挙もございますが、それにあわせて会員名簿は作らず、所属と名前だけをリストで挙げることにします。選挙に準じて会員名簿を作るということをやめようということで、支出を抑えたということです。概ね、それが収支予算書にかかわるご報告です。その後、あゆみさんからいただいた見積書が2枚あります。去年との比較が全体像として分かりませんが、総額としては120万円から200万に増えたということです。前年においては、事務局費固定と事務局費変動という分け方はしていなかったようで、今回は業務の説明をしていただくために、このように書いていただきましたが、今の事務局費とか、実働、人、時間を考えると、先ほど、藤崎先生よりご案内があったように、平成18年度の120万という価格で、基本的な業務をやっていただいたのはかなりひどいというか、あの仕事量をこなしてもらうのは奇跡的と言えるので、基本的な業務だけでも200万円というのはいいのではないか。これに関して、何かご意見があれば、ご協議いただければと思います。ということで、収支の予算をあわせますと、今年度、また、300万円の赤字を出すということになります。今後に持ち越さないためには、1つは会費の増額。これで300万円ぐらいは収入が増えるということになります。今後、プログラム認定に関わる作業のなかで、収益を上げるような事業として、プログラムを進めていただく責任者の方たちにもご理解いただきながら進めていけば、収入を食い込んでいくことは、19年度いっぱいで食い止められるのではないか。昨年、今年度については、皆さんご承知の通り、PG認定作業を含めて、精力的に理事の先生方にも作業いただき、実際、そういった家庭医療学会の認定に関わる動きがいろんなところで牽引力になってきたことも事実なので、ここ2年間赤字を生む体質が若干続きましたが、会員にとってはいい活動をしたのではないかとご理解いただければと思う。
竹村 執行部から5万円という案がでていますが。
それは、今回登録の方から5万円いただくということですか。みなさんには広報していない。
津田 やはり総会で説明するには根拠が必要だと思います。根拠は何かというと、プログラム審査の費用、審査をする人の交通費、宿泊費を含めて。プログラム審査を何回やるのか。今年度は60数施設の認定だったが、それがコンスタントに続くか。
竹村 管理維持という観点で、毎年5万円というような感じで考えています。
津田 それはとれない。プログラム認定の審査料としての費用なので。
藤沼 機関(施設)会員としたらどうか。プログラム会員として会費を徴収する必要があると思う。プログラムに対して、独自に送る通信とか独自に発生する事務作業は会員とは別にあるので、プログラム会費としたらどうか。毎年10万円は大きいが、5万円だったら問題ないと思います。
三瀬 申請する際にかかるお金、認定する際にかかるお金、申請したが却下されたが、返金されない金が混じって議論している。更新のときのお金を別に考えれば。
竹村 更新は3年後です。
津田 更新料はとったほうがいいと思う。事務手続きや審査などに費用がかかるので。プライマリケア学会は認定、あるいは専門医、施設認定、それぞれお金をもらっています。だいたいそれは3万円ぐらいです。申請者の数が多いので成り立っています。審査員の交通費、宿泊費にあてていて、だいたい収支がプラスマイナス0です。
藤崎 施設のプログラムの大きさにもよる。要するに10人とか15人とかいるプログラムと1人とか2人のプログラムと同じ値段というのもどうなのかと。
津田 審査については同じ額がかかるので仕方がない。
三瀬 申請料、認定料、登録料、更新料と分けて考える必要がある。
竹村 認定と指導医養成のためのワークショップをFDに特化してそれとは別に、プログラム責任者の会を定期的に開いたほうがいいのではという意見もあって、そのための費用も捻出しなければいけない。その中で、フォーマティブにプログラムをよくするような活動をしなければいけないかなと思います。サイトビジットも含めてですね。そうすると、その費用を年会費という形で出さないといけないかと。
山田 今回、ご提案するのは、先ほど、三瀬先生が言っていただいた中では、認定登録料というか、審査にかかわる費用だとか認定に関わる費用というよりも登録料ということで、60施設に5万円のご負担をお願いしようかと考えている。管理費とか更新費については、プログラム責任者の会で、今後、どういった活動をしていくか、学会がそれとリンクしてやっていくかということを含めて協議してもらって、それに関わる経費を考えて、チョイスしていけばいいのかと思います。ただ、登録料に関しては、今のタイミングをはずすと、二度と言えなくなるので。今日の段階で、拙速ではあったんですが、第1回目の認定登録料ということで、ご理解いただけないかなと。今後は、登録料のベースは第1回目を基準に考える。ただ、今後のいろんな管理費などについてはご協議いただきたいと。プログラム責任者の会で検討いただきたいと思います。小林先生が退席されるので、常設委員会の報告に移ってよろしいでしょうか。
5. 常設委員会報告(学生・研修医部会)
小林 学生・研修医部会からの報告です。第19回夏期セミナーを8月4日から千葉のクリアビューホテルで行います。場所がちょっと不便で、つくばエクスプレスで、最寄り駅からバスに乗り換えです。翌日、理事会があるんですが、シングルで部屋が5部屋しかとれていません。柏市の駅前のホテルを10何部屋か確保しています。出席と宿泊が今の時点で分かれば調整したいと思います。事務局からメールで確認いたします。理事会の前にミートザエキスパートがありますので、是非、ご参加ください。ミートザエキスパートの連絡を学生からメールで取らせていただく場合があるので、ご了承いただきたい。来年の場所について検討しています。越後湯沢のほうを考えているようですが、そのあたりの意見もいただければと思います。
竹村 どなたかご発言がありましたら。
山田 今、ご発言があったように、8月5日、日曜日の朝に次回の理事会を開催いたしますので、前泊について事務局で、メーリングリストなりで調整お願いします。
山本 先ほどの認定料の確認ですが、前回話した際は取れないという方針を変更したということでいいですか。
山田 そのとおりです。
松下 今回は1回限りの額として、ということでいいですか。
山田 そうです。登録をしていただくための費用です。今後、それを通して、ご報告をしたりとか、プログラム責任者の会のご案内とかそういうことも含めて、進めるためのご登録をお願いしたいと、そういう文章を書いて、改めてプログラムに送付したいと思っています。明日、徴収する意味ではありません。
丁寧にやらないと、後から費用のことを言われたので、次からは10万年とか言われるような気がして。
竹村 PG登録料についてはよろしいでしょうか。登録料については徴収させていただくということで。年会費については責任者で話しあいをしてからということで。
事務局 変更点は、事務局費の基本業務の料金をあげさせていただいたのが一番大きな点です。前年度までは変更業務を別に考えていたのですが、そういう作業についても基本業務に含ませていただきました。問合せ等について、事務局からすぐに返信できるものと、ワンクッションおいて返信するものがあるので、そこで、書類の作成業務なども発生しますので、そういう作業も含めて、基本業務の料金をあげさせていただきました。
竹村 基本業務が値上がりしたということですが、他の学会に比べるとまだ安いほうです。対応業務に対して、かなり対応数が多くなったということで、この部分について予算があがるということです。その結果、事務局費が倍ぐらいかかってしまうのですが、中身を聞くと納得できるかと思います。
津田 お願いしたときから考えると、会員数が倍になっている。問い合わせが増えている。まだ安いくらいだと思います。
竹村 お認めいただくということでよろしいでしょうか。
  (承認)
予算表を見ると、平成18年度の家庭医療に関する調査研究事業費は収入で173万3千円が本年度は0なんですが、どういう収入が減ったのかというのが1点と、登録料をいただくなら、登録料が収入に入るということになりますよね。全体として、今年は一過性の赤字予算ということでいいのでしょうか。均衡予算を組まないと非常に不安かなと思います。
山田 登録料は予算計上していません。この段階で見積もっていなかったので、訂正しないといけない部分ですが、この予算には入っていません。あと、プログラム認定に関する173万円の事業収入と実はこれに見合って、活動費が下のほうに、プログラム認定専門委員会活動費258万円ということでバランスをとっています。
この173万円というのはどこからくる収入ですか?
山田 WS参加費です。3回か4回WSを行っていますが、参加費が収入です。結局赤字なんです。懇親会などもやっているので、会議室の費用ということで、80万円くらい赤字だったわけです。これを赤字体質をやめて、WSは収支が見合うようにやっていくべきだと。会から持ち出しして、今後、プログラム認定やFDに関することをやっていくのは適切ではないということで、収入支出に250万、250万とあげておくのが適切なのかもしれませんが、今回、そういった計上をしなかったということかもしれません。
竹村 これは科目を書いたものもあるんですか?
事務局 前は家庭医療に関する調査研究事業費の中のプログラム認定活動費にWSの収支をあげていて、去年までは予算がなかったので、ここに計上していたのを今回はWSは事業収入で、WS開催などという項目に移しています。
津田 今回、60プログラムから登録料5万円を徴収するので、300万円入る予定ですよね。
藤崎 それがあれば、赤字がうまると。
亀谷 まだ総会で承認を得ていないので予算に入れないで、昨年度、プログラム認定事業に予想以上の費用がかかったことを総会で十分に説明した上で、来年度から組み入れるのが良いのでは。
山田 認定料等は、よく説明をして。
総会の話なんですが、昨年、スライドで映して、それだけでは分かりにくいという意見が出ていましたが、今年も、スライドで映すだけですか。
大西 NPOは透明性があるのが条件だと思っていましたので。
藤崎 本来は書類で会員に事前に配布するというのが望ましいとは思います。
山田 収支予算書と決算を100部程度用意してください。
事務局 分かりました。
竹村 予算計画の話で他になにかありますか。
松下 患者教育用パンフレットなんですが、30万円という予算では足りないかと。追加でお配りした資料ですが、患者教育のパンフレットを若手を中心に作ろうということで、サンプルとしてコアメンバーで作成したものです。それを今後、確定メンバーを200名募集して、パンフレットを作っていこうという流れに入っていくのですが、以前は専門医チェックの謝礼しか予算に入れていなかったが、実際、どのように作成していくか、200名の作成メンバーの管理だったりとか出来上がったものをより均一な読みやすいフォーマットにする作業が必要となり、事務局に手伝ってもらうことが必要かとなった。予算をあゆみと相談させてもらって、現状ではHPの管理であったり、確定メンバーの管理と出来上がったパンフレットの校正を少し手伝ってもらったりと、ここに挙げている額(130万円)が必要となってくるかと考えています。より質の高いパンフレットを、基本的にはパンフレットからお金が生み出せるものではない形で今回は取り組んでいますが、ホームページからpdfでダウンロードできるように。公開して、普及していただく。作成する側はボランティアですが、チェックする側であったり、校正する段階で費用がもう少しかかるかと考えています。
竹村 現在、30万円計上している予算に100万円プラスするということです。いかがでしょうか。
藤崎 今日出す予算案を書き直すというのはどうでしょうか。
松下 2年間のプロジェクトなので、現時点で100万円かかるわけではない。
藤崎 国民的に家庭医の理解を広めるという意味では非常に重要だとは思うが、もとがとれなくても、家庭医という広告になればいいと思うが、ある程度、費用がオーバーした部分は次年度予算でということならばいいが、なるべく今年度は30万円しか計上していないので、ある程度、それを意識した上で、今年は緊縮の中でやっていただくということでいいのではないかと。
予算を組む時に事業予算を出す、そして年間予算が決まるので、来年度からアクティビティがあがってくればくるほど、慎重に予算案について協議する必要がある。
●● パンフレットはPDFでダウンロードして使用するのには無料だが、印刷したものを提供する場合は料金をいただく。
松下 自由に誰でも使えるということを一番に考えていたので。
大西 WGの中でもいろいろと著作権の問題とかあるので、慎重にやっていく必要がある。
葛西 これはサンプルですが、内容を見ていて思うのは、どこにでも載っている家庭の医学の説明の域を出ていない感じがある。家庭医療学会が出していくにあたっては、家庭医を特徴づける能力が分かるような、患者さんもすごくいい情報だと分かるような、他とは違う工夫が必要かと思います。家庭医療学会のパンフレットなんで。家族とか地域とか患者中心とか、そういった内容が盛り込まれることが必要だと思う。
竹村 印刷できないPDFにしたらどうか。
藤崎 そこまではしなくてもいいのでは。
松下 どちらかと言うと、サービス部門として位置づけてやったほうがやりやすい気がしています。どうぞ、家庭医療学会と関係のない方も市民の方も自由にお使いくださいというような。パンフレットでお金を取ろうというふうに持っていくと、り組み事態が難しくなっていく気はします。
藤崎 日本家庭医療学会の名前が浸透していくことが重要だと思います。
雨森 関連専門学会の方の査読は本当に必要でしょうか。一般の方向けなので、それほど難しいことを書く必要がないと思うので、むしろメンバーの方だけで作成されたほうが分かりやすくていいと思います。
松下 内容としては家庭医療学会の若手が中心に作成しているのですが、できた内容を表に出す時に、例えば、アメリカのAFPのパンフレットも●●学会と共同で作成しましたとか、お墨付きというか、専門学会が関わってくる何かの形で専門医とのやり取りがあるということがあったほうがよいのではないかという意見がありまして。それをどういう形でというのは難しいのですが、直接学会に交渉しても了承は得にくいのではと思います。現時点では学会でコアになっている先生の何らかのコネクションを利用して、チェックしていただいた謝礼として図書券を渡すというような話がでています。それがあまり形式的にお墨付きという形にならないような気もするんですが。それをどう位置づけるかということもあまり議論できていません。
竹村 引き続き議論していただいて。
山田 方向性としては、いろんな学会にネットワークをはる努力することは非常に大事だと思いますので。
松下 理事の先生方にもコネクション作りに関してはご協力いただければと思います。

5. 常設委員会報告(編集委員会)
藤沼 次号は特集を考えていますので、皆さんに原稿依頼します。

5. 常設委員会報告(広報委員会)
松下 会報は年4回の発行、今回遅れましたが、時間を手前手前で出したいと思う。生涯教育コーナーについて、次号、委員会と連絡したい。
三瀬 掲示板について、広報内容についてご議論がありましたが、市民用のページについては作業を始めていない。今年度、案を示してはじめたい。

5. 常設委員会報告(生涯教育委員会)
今年の事業としては秋の生涯教育WS開催。昨年と同じ、天満研修センターで開催します。雨森先生と武田先生を中心にプランニングをしております。本日の8時半からミーティングをします。もう1つは、前回の理事会でお諮りしました田坂先生が監修されていたsceneが完成しました。それを実費で頒布されます。
●● 何部、作成したのですか?
事務局 1,100部です。
今の見積もりでは、黒字が出て、収益を田坂先生の何かにあてたいと考えています。それから、松下先生からもお話ができましたが、CMEのリソースについて会報でお手伝いしたい。生涯教育関係の出版は、オフィシャルな出版契約を結んでいるわけではないですが、プリメド社が全面的に黎明期からサポートしてくれているので。最近、他出版社からもアプローチがあって、生涯教育に関するあるいは家庭医療に関するシリーズというような話もある。このあたりのことも委員会で議論して理事会でご報告したいと思います。

5. 常設委員会報告(研究委員会)
山本 学会賞ですけど、明日、何名かの先生方と5題を評価して、閉会前に授賞式をさせていただく。 課題研究については2月頃締め切りで、また3月に募集する。
●● 課題研究は、テーマはありましたか。
事務局 テーマは、できれば8月の理事会で決めていただいて、11月から会報などで募集したい。
山本 研究初学者WSについて、4回ほど、東京を中心とした会場で計画したいと思っています。

5. 常設委員会報告(倫理委員会)
竹村 白浜先生がいらっしゃらないのですが、3例の申請を検討してきたということで、今日昼に倫理委員会を開いて検討するということでございました。

5. 常設委員会報告(後期研修(プログラム認定)委員会・後期研修(FD)委員会)
8. プログラム責任者の会立ち上げについて
山田 WSは例年のごとく進めている。前回は90名の参加者で、非常に活発な議論がされました。理事会の中から津田先生、亀谷先生にご講演をお願いして、FDの一環とさせていただきました。
  翌日は岡田先生にアレンジをお任せして、家庭医療の指導医養成の真髄にかかわるようなご講演をいただきました。非常に好評で、二日間を終えることができました。それを踏まえて、PG認定とFDの進め方を分離していこうということで、今後の作業、PGをもっと改善していこうとか、PG責任者同士で情報交換をしようとか、今後、PG認定委員会というよりは、PG責任者の会を組織し、そこを母体とし、理事会とどういう関係をもっていくのが適切かについて今後、協議していくことが必要です。みずから、PG責任者の会の人たちに活動の今後について協議いただくことが必要かと思います。WSは今後も開催しますが、WS開催日の午前中にpg責任者の会を開催することを考えている。今後の進め方について少しご協議いただければと考えています。PG認定については、PG責任者の会での話し合いをもとにして、理事の先生方もできれば参加していただいて、進め方を協議していこうかと。今後、講演事態はFDを中心にして、指導医養成を中心として進めていきたい。これに関しては岡田先生よりもご提案もあって、その提案もふまえた上で、FDの活動を活発にしていこうと。とりあえずは、プログラムに関与している人たちを中心として、WSのほうはできるだけにオープンにして、指導医養成を活発に進めていこうというところです。次回は9月1-2日に東京開催を予定しています。
葛西 その時は、ケンブリッジから指導医を呼んでいます。2人呼んでいて、一人は男性で一人は女性です。特に女性は診療の現場での指導の仕方、ビデオ使ったやり方などもありますし、そういうことを中心にWSしてもらおうと予定しております。もう1人は教育心理学のエキスパートで、ケンブリッジ大学の医学教育のアドバイザーなんですが、これは少し早いですが、我々は認定医の試験とか評価について考えていかなければならないのですが、試験を準備していくことについて、2〜3年前にはこういうことをしておかなくてはいけないという話をしていただく予定です。
山田 PG認定の会でやっていただくのと FDのほうでやっていただくのと区別をつけてもいいかなと思っています。FDに関するほうでは、是非、理事の先生方に講師をお願いすることを考えている。責任者の人たちに是非、それぞれの立場で、家庭医の真髄を語ってもらえたらと思います。
亀谷 平成18年度の反省もふまえて、これからは認定証を発行するわけですから、今後のプログラム責任者会議の位置づけや、理事会との関係などを整備する必要がある。少なくとも夏の理事会までにpg認定に関する内規(案)を作成し、組織や責任者会議、申請料・登録料・更新料などの資金面などについて原案を作り、理事会に諮る必要がある。
山田 規約がはっきりしていないと、どこが議決権を持っていて、一体、どこで決まったことが正式に日本家庭医療学会として認められることなのかということで、それこそ、理事会がないがしろになってもいけないので。
大西 pg認定については、確認作業の仕方、何人ぐらいがどのように判断すればいいのかというのを記述するような流れが必要。更新が3年後というのも、決定しているんですか?認定をする時点で決めておかないといけない。
竹村 更新が3年後というのは規約に書かれて、オープンになっています。HPにも書かれています。
山田 第1回目はよっぽど落ち度がない限りは申請を認めていくような進め方をしたのですが、今後は、プログラム責任者の会で、更新までの間、今までの申請をもとにして、プログラムがよくなるようにお互いに切磋琢磨して、お互いのプログラムのいい所を真似できるように働いたらいいかなと思います。認定作業だけではなく。
大西 紙に書かれたプログラムを改正するのは簡単で、頭の中のことだけなので、実際やっていることをどのように評価していくのかのほうが大切。3年後のほうが遥かに大切。
山田 そういう活動を今すぐに始めることが重要で、そういった議論が責任者の会でできればいいかと思います。
藤崎 pgを始めた後期研修医からプログラムと違うのではないかというような、認定プログラムに関するクレームの受け皿を学会として作ったほうが良いと思う。
山田 それについてもPG責任者の会の議題にしたいと思います。
亀谷 pg認定したわけで、何をどう教えるかが決まっていない。学会として、ここまでの内容は教えないといけないというような目標というか、ゴールを固めていかなければ。
大西 本来は、それが入っていなければ、プログラムではない。
亀谷 PG認定は枠組みが主体なので、その中で何が行われなければいけないかを決めていかないと。
藤沼 ver.1に書いてあるので、ちゃんと実行すればいいかと思いますが、最終的にどれくらい到達したのかを評価するのは多分、試験をするしかないと思います。卒業生自身の評価を何らかの形でやるということを今から計画していたほうがいいと思います。修了試験という形で計画していったほうがいいかと思います。アウトカム評価として研修医を何らの形で。修了証を出すということを各施設に任せるのか学会として出すのかということは非常に重要な部分。認定医制度とリンクしてくるかもしれませんが、少なくとも修了認定を学会としてするんだという。
藤崎 研修修了者をオスキーしてしまうと、それは個人の認定になってしまう。基本的にはプログラムごとに修了認定するのだが、それをイギリスの医学校のように外部評価者を入れての認定をやるというのが現実的な気がする。
大西 それは日本では馴染まない気もする。
藤崎 でも、オスキーとかやってしまうと、プログラム認定というよりも認定医の試験、専門医試験ということになる。
山田 認定医の扱いとか、今後どうなるのか、「プログラムに入ってきた人たちに家庭医療認定医、あるいは専門医という称号を与えるのですか。」あるいは、「いつの時点で試験が予定されているのですか。」というような質問が多々ありますが、現時点では、そういったことまで学会ではリンクしていないと。これに関してはプログラム修了者だと。というようなことで、プログラム修了に対してはそれぞれのプラグラムで修了ということを認定してもらうことになると思います。今、議論があったように、家庭医療認定医とか、専門医の称号は非常に難しいところがあって、今、総合医とか総合科ということにもリンクしているので、現時点ではあまりお応えすることはできない。ただ、それにかわる何かを学会としても表現しておかないと、若い人たちがこのプログラムに入ってきて、責任をとってもらえないとか、あるいは、前から議論があるように再研修みたいな人で、必ずしもスーパーローテートをやっていない人のこのプログラムの修了に対して、どういう位置付をするかについてもまだまだ議論していないので、プログラム修了者をある程度、格付けしないといけない。単なる、施設ごとのというよりは外部評価なり、ブロックごとの取り組みとか、多少位置づけられるものについて取り組むべきかと。そこらへんは家庭医療学会独自にやっていけることかと思います。今後はPG修了者の扱いを重点的に考えたほうが良いと思う。
大西 今の総合医の議論を見ていても、おそらく家庭医療pg修了した人のレベルは高いのは明らかなので、3年修了した時点で、学会認定医を出す予定ですというメッセージを早いうちに出したほうがいいかかと思います。
山田 学会認定医となると、3学会での協議が必要なので、メッセージとしては使いにくい。3学会の中では認定医ということに触れないというか、むしろ、外部にそういった評価を作って、認定すべきという議論も出ていますので、今のところは認定医ということについて触れてない。ただ、何も触れないわけにはいかないんで、プログラム修了者に関しては、今まで他で議論されてきたものよりは、質の高いものになっていることは事実なので。修了した人たちは、日本でこの分野でやることに対して、一番進んでいるというか、資質が保障されているようなことは言えると思います。
慎重にしていたほうがいいと思います。疑心暗鬼になるので。クリティカルな一年になると思うので、慎重にやったほうがよい。
山田 家庭医療学会としては、質を高く追い求めて、家庭医療という用語で、できるだけリーダーシップをとっていくというスタンスをとっていくのがいいかと思います。
若い人たちにどこにいったら研修できるかということを提供するのが学会の目的だったので、認定をつながるんだというのは余計なメッセージはのせないほうがいいと思う。将来は修了した人がエイジブルになるのは当然だが。
山田 そこらへんを表現して、研修医を集めたいと思っているプグログラムの人はたくさんいて、どこまで書いていいのかという疑義照会がたくさんきています。
亀谷 今の議論は非常に政治的で、慎重であるべきだと思うんですが、pg認定した以上は、その内容が正しくなされているかという評価をきちんとしなければ、認定をした意味がない。学会としてこれだけのアウトカムを認めたという、評価作業が必要だと思う。
西村 研修医からの声をどのように集めるか。例えば研修医の集まりのようなものを作るとか。プログラムの中でぽつんと一人研修医がいるという場合もある。
藤崎 学生・研修医部会があるのに。その中で、プログラムに入っている研修医の集まりがサブグループとしてあるのはいいと思うが。あまりたくさんいろんな会が平行してできるのはどうかなと思う。
草場 学生・研修医部会はどちらかというと、初期研修。
竹村 若手家庭医部会。
草場 ただ、若手家庭医部会の設立の趣旨というのは、家庭医になりたい、プログラムに入りたいが、いろんな分野を回り道をしながら進んでいる人たちのアイデンティティを確立する会と位置づけていたので、それと一緒にするのはどうかと思う。議論があればいいが、いきなりというのは。
藤崎 ある程度システマチックに整理しないと、わけがわからなくなる。
竹村 この方法論についてはいろいろ議論があると思う。それこそサイトビジットしたときに本人から直接聞くとか。いろんな方法が考えられると思うので。
西村 いずれにしてもそういう機会を。
葛西 今回、後期研修PGというのが学会が認定して新しくできたので、新しく正式に後期研修医になる人たちがこれから増えるので、今までの若手家庭医部会とか学生・研修医部会など、多少性格が曖昧だったところもあるけれど、後期研修医の会はその人たちが主体になるべきなので、今から作って、そういう人たちの代表が理事会に来るとか、いろんな会で発言できるというのは必要だと思う。
竹村 若手家庭医部会もかなりオーバーラップしているんですよね。
若手も後期レジデンシーの会になっていくというのが最終の目的だったので、だんだんそういう風になっていくんだと思います。ひとりぼっちでやっている研修医はアイデンティティクライシスも起こりかねないので、そういう会は大事だと思います。学会の会員番号はあるんですが、登録するなら
  研修医の登録番号もあっていいと思う。
津田 若手家庭医部会は何年目まで?
10年目までです。だから後期研修を終わった人もいます。
竹村 当初は5年目までにしていたけど、数が少なくなってしまうというのとかつ学生・研修医部会で2年とられているので、ほとんどいなくなってしまうのでということで、10年にしたのでは?
数の問題ではなかったと思いますが。
山田 次回のPG責任者の会に先立って、その時の議論の一つに、その会を立ち上げるという提案して、どこの会と一緒にどのように運営していくかということについてはまた協議をさせていただくと。

5. 常設委員会報告(若手家庭医部会)
冬期セミナーの収支決算書がお配りした資料にありますので、確認お願いいたします。第2回の冬期セミナーは2月に無事に終了しまして、第3回は来年の2月9-10日で、第2回と同じ、トーコーシティホテル大阪で開催できればと話をすすめています。100名規模で行う予定で、収支はできるだけ赤字にならないように進めたいと思います。あとは、家庭医療学の普及に向けた広報活動、後進育成プロジェクトというのがあるのですが、学会全体としても取り組みましたキャッチフレーズが2月の理事会で決定したのですが、工藤さんという主婦の方に御礼を送るつもりだったんですが、まだ御礼の文章が作れていない。御礼を送りましたら、公開しても構わないということですので、キャッチフレーズを使っていただくように。
津田 なんでしたっけ?
「困ったら 一家の主治医 家庭医へ」
藤崎 ホームページやもっと目立つところで使用して。
若手家庭医部会のロゴマークも今年の2月に決定したので、これは若手家庭医部会のロゴマークなので、若手家庭医部会で決めさせていただきますということだったのですが、プロジェクトの人が理事会でみんなに見てもらって欲しいと言ったので、お配りしようと思ったのですが、忘れました。 さわやかな若葉を基調に健康で元気に未来に躍動する姿で、若手家庭医部会を象徴的に表現しているということです。よろしければ、若手のホームページに掲載させていただければ。MLは月に1〜2名だったのが、学術集会に向けて、月に10名前後と登録数が増えています。昨年、伴先生に一部の人がやっている印象ではなくて、もっと幅広く取り組んでくれというご要望があったのですが、十分にできていなくて、今日のナイトセッションは、総合診療部の若手の先生たちにも来ていただくんですが、市立堺病院の川島先生と名古屋の川尻先生、そういう先生方にも来ていただいて、もっと広がりをもってということでやっていきたいと思っています。
竹村 登録した研修医の人たちとのいい関係を作りたくないですか?
是非、作りたいと思います。明日、若手家庭医部会の総会があるので、そこで意見をきいてみます。
藤沼 ロゴマークで思ったのですが、ノベルティー作る予定はないですか?
竹村 予算も出したのですが、時期尚早ということで。
藤崎 ノベルティーを作る前に学会のロゴマークを作るという話でした。
山田 コストがかからなければ、学会本体のロゴマークについてもプランニングしていいか。
  (異議なし)

6. ワーキンググループ報告
◇ 患者教育パンフレット作成WG
竹村 患者教育パンフレット作成WG《進捗状況》はもうよろしいでしょうか。
松下 はい。先ほどので。他のWGを立ち上げたい場合、どこに申し込むべきか公開されていない。以前は学会として募集をしていたが。
藤崎 家庭医療学会は若手が非常にアクティブなので、今回の大会についても、かなりいろんな企画が出されていますが、結果的にはそれが支出増となっている気もします。今期は認定pg作業をしっかりやったほうがいい。やりたいWGがたくさんでてきたら、会が費用を出す必要がある。エネルギーと財力を認定pg作業に集中して、少し落ち着いた段階で、WGの立ち上げをしたほうがいいと思う。
松下 1件、希望が出されていたのは、プラクティスマネジメントと言うんですが、経営とか、運営とか、診療所の運営をどうするのか、スタッフをどう教育するのか、儲かる診療所にしないと潰れてしまうのでどうすればよいのかという部分を学会として、今のところカラーがないので、そういうのをやってみたいという若手の先生が何名かいたので、いいアイデアではないかという気はしたんですが。
藤崎 ニードがあるのはここで議論をして、立ち上げてもいいと思うが、広く公募してというのはやらないほうがいいと思う。
松下 僕のほうに言ってきた人たちだけを持ちあげるのはどうかなという気がしたので、公募の話をしてみたんですが、経営とか運営とかそういう部分のWGを出してみたいという人はいるんですが、今のところの状況としては、もう少し待ってということにしておいたほうがいいのでしょうか。
藤崎 公募すると、どんどん膨らんでくる感じがしているので。ちょっと心配かなと。
草場 予算の問題だと思う。お金がかからず活動できて、内容が適切であるなら、予算を含めて議論ということであれば問題ないと思う。
松下 プラクティスマネジメントの人たちは話し合いの中でいいプランを提案して、こういうアイデアがあるよとか、こうすれば患者さんが喜ぶよとか、そういうのを形として何か作りたいというアイデアなので、決して悪いことではないと思います。
藤崎 学会の総会や生涯教育のWSで新規開業で苦労したこととか、注意したこととか、やってよかったこととか、皆が苦労したこととか、皆の経験を集めるような場をまず作って、そこで、経験蓄積をしてみて、どういうことをしようかということをとりあえず、やってみるという感じがあれば。
大西 学会発表するなりWSするなりしてというのが1段階であって、その後に学会誌で発表して、こういう考え方はかなり共通しているんだということで、それからWG立ち上げというプロセスがあると思う。そういう意味で、集まりたい人は集まれるという流れは問題があると思う。
竹村 実際に費用などもかかるので必要性について考えなければいけない。できればPG認定とその後のことについて理事の方が総力を結集して寄与していただいたいこの時期に他の理事がとられてしまうのがいかがなものかと。できることなら、このPG認定をこの時期に進めていただいたらと思う。

7. 特別賞について(田坂賞と田坂奨励賞について)
山田 今回、白浜先生が田坂メモリアルコーナーをやっていただくということもあって、メーリングリスTFCから田坂賞を残したいと提案があった。TFCのメーリングリストに登録している人たち、そのバッググラウンドからすると、非常に家庭医療学会と重なる部分は大きいので、執行部としては、田坂賞という名目で、学会に功績があった人、あるいはいろんな意味で、他の分野から家庭医療に貢献があった人を対象に賞を授与してはどうか、若手の人たちで業績がある人に田坂賞を授与するとか、あるいは、田坂賞と田坂奨励賞と分けてはどうかというご提案が白浜先生よりよせられています。どういった範疇であれ、家庭医療に関する分野で功績があった方を表彰する枠組みを作っていきたいというご提案です。TFCとリンクして家庭医療学会で田坂賞なるものを運営していきたい。運用にあたってのコストに関してはMLのほうから是非出してでも、年に1名でも2名でも表彰する枠組みを作っていきたいというご提案があります。それ以外にも、禁煙学会でも似たような名前が出て、田坂先生のお名前で賞を作ろうという動きがあるようですが。詳しくはどういう規程にするかはまだ協議できておりませんが、家庭医療及びその周辺のことで、功労した方で、田坂先生のお気持ちに沿うような功労があった方、要するに他分野で家庭医療をサポートしていた人ですとかを特別に表彰するようなことを設けたらどうかと。田坂先生のご意思を汲むような方を年に1人くらいを学会として表彰することを是非ご提案したいと。もちろん、今後、学会の中で大きな功績を残される方もでてくると思いますが、創設期に功績を果たされて、志半ばにして、こういったご不幸にあわれた田坂先生のような方はそう現れないと思います。なんとか家庭医療学会の中で田坂賞を表彰する枠組みを作るご提案したいと思います。
津田 何年続くとかは?
山田 今のところ全く。
藤崎 やるとしたら毎年総会で表彰する形にしたほうがいい。ただ、賞の性格を決めたほうがいい。どういう人に対するどういう評価というのを決めないと。田坂先生は若手、もう1つはメインストリームではなくて、地道な日本の開業医の姿、地域の中でこつこつやって、それなりに影響力のある仕事をしていた人をTFCにひっぱってきてということを熱心にされていたので。ターゲットを絞った人に対する賞としないとうまくいかない。
津田 こういう人を対象にした賞ということを文章化する必要がある。
竹村 白浜先生からのご提案は、他の分野からで家庭医養成に貢献のあった人。家庭医ではない人です。田坂先生がやられていた家庭医と専門医のリンクの仕事をこれからも大切にするために。これは前回、小林先生のほうからご提案があった内容ですが。先ほど、山田先生からお話があったように、若い方には田坂奨励賞という名前で40代までの若手家庭医を対象に賞を授与する。田坂先生が40歳代でお亡くなりになったということと、若手を育てることを非常に楽しみにされていたので。40歳代までで家庭医の実践、研究、教育の分野で優れた業績をあげた方に田坂奨励賞をおあげしてはどうかというご意見がありました。
津田 2種類?
竹村 2種類のご提案がありました。田坂賞は我々の専門診療科の先生方で家庭医とのリンクに貢献された方、田坂奨励賞は家庭医で若手の方で貢献された方。
大西 TFCに候補を挙げていただいて、こちらで決定するとか。
山田 田坂賞と田坂奨励賞と2つ提案していますが、必ずしも、2つないといけないということはなく、田坂先生のタイトルのついた賞があればいいと。TFCがそもそも持ちかけてこられたご案内なので、TFCでご推薦いただいて、こちらで協議するという形でもいいと思います。
藤崎 ただ、枠はこちらで決めたほうがいいと思う。
山田 理事会でご理解が得られれば、もう1度、白浜先生と話をつめて、TFCのMLの中でもいいのですが、こういった人を表彰するのが田坂賞として一番ふさわしいというのを次回の理事会でご提案します。
山本 学会賞等と混同しないことを。
山田 白浜先生が担当理事ということで。今協議しましたことを踏まえて、学会賞を田坂奨励賞に名称を変更するのも1つの方法かと思いますが、ご理解が得にくいかもしれません。田坂賞の創設ということで、アカデミックな活動だけではなくて、家庭医療に協力してくれた方、あまり賞の対象になりにくい人たちを対象としたほうがいいかと今のところは考えています。白浜先生に賞に対する指針を作っていただくようにします。

9. 第22回(2007年)学術集会の報告
山田 事前登録300名を越していて、会場が非常に狭く、移動についても狭いので、いろいろな部分で苦情がでそう。理事の先生方には、主催者側の立場で是非ご協力いただきたい。非常に努力いただいて、200万円以下の支出になるのではないかと中間で報告いただいています。かなりコスト減に努めていただいて、その分、参加者の方には窮屈な思いをさせるかもしれませんが。皆さん一丸となって成功させるようにご協力をお願いしたいと思います。
藤崎 一番中途半端な規模になってきている印象を受ける。もう少し規模が大きかったら業者に任せることができるが、自前ではまわらなくなってきている。それをなんとかしないといけない。会場費が行政も企業も採算のことを考えるようになっているので、かかるようになってきている。そういう意味では、3学会合同という方向で、業者さんに運営をまかす形にするとだいぶ楽になる。自前でやるといろんな意味で中途半端に大変だと思います。3学会合同大会なり、学会自体の統合など、早く進めば心配しなくていいが、今の状態では少し厳しい。

10. 第23回(2008年)学術集会について
葛西 規模のことについては今年、いろいろ学びながら来年に向けて準備したいと思います。テーマ、切り口もいろいろと学会では考えられると思いますが、家庭医療の研究を見据えていきたい。2008年に福島医大とPMJがスポンサーになって、世界の臨床研究のエキスパート、オランダとイギリスとオーストラリアとカナダとシンガポールから招いて、合同のカンファレンスをやることになっていますので、交通費を出さなくてもいいということもありますので、その人たちを招いて、ジョイントで次の週くらいにやるようなことを考えています。臨床研修のなんとか高い研究を日本からも出していくような形で、ワークショップ式に研究を指導してもらうようなことをやりたいと思っています。日本から世界に通じるプライマリケア、家庭医療領域の研究をプロデュースしていくと。認定PGの使命というか、まとめの年という意味あいもあるので、研修PGについてもまとめ、方向性が見えるようなこともやりたいと。いろんなものがたくさんあって、皆が学べて発表もできて、ということには規模を考えてもできないと思っています。認定PGと臨床研究の二本立てで考えています。日程は5月31-6月1日が第一候補で、場合によってはその前後を予定。会場は東京です。
●● 6月14-15日がプライマリケア学会。
山田 2009年は、3学会合同で、場所については概ね京都になりそうです。
津田 場所はまだ決定はしていません。総合診療医学会はインタレストグループとして参加。
山田 我々としては、東京、横浜、大阪、せいぜい博多。大都市じゃないと困るということを申し出ています。
竹村 次回は開業医の先生の順番なので。
山田 京都だったら雨森先生にお願いしたい。

11. 日本医学会への加盟について
山田 これは突然浮上した話ではないですが、学会として進めてきたわけですから、会員からすれば悲願というふうに思います。今、期せずして、日本医師会の総合医の構想のことで、3学会、プライマリケア学会、総合診療医学会といっしょに今月から各学会から2名ずつはいって、総合医の認定ということを進めようと。医学会加盟を申請するタイミングとしては非常にいいとは思いますが、3学会協調して進めていくべきではないかとの意見もあります。一緒に加盟申請していくべきだろうということが話し合われました。当学会は今年度、加盟申請の書類手続き上の準備はできています。会員も増えてきているし、PG認定もすすめて、認定証のこともリーダーシップをとってやってきた実績からすると日本医学会へ加盟申請するのは当然のことなんですが、方向性が微妙なところなんで、理事会でお話した上で、なにかご意見があれば。今年、プライマリケア学会と一緒になって加盟申請を一度出してみようということですし、3学会の歩調が揃わないのであれば、来年、加盟申請をしたらどうか。あるいは、その日本医師会の協議をうけて、3学会の話し合いの中では、3学会の合併の話も出てきている。加盟申請に対して、どのような態度をとるべきかとご意見があれば。
津田 3学会合同の会で、PC学会だけ出すというのはよくないという話をした。今やるべきことは合同して認定医、専門医を考えることで、医学会加盟が優先されるべきではないと思う。
大西 これは学会にとって非常に重要な課題ですので、普通ならば生涯委員会の中でやるので、執行部が中心となってやるのはいっこうにかまわないのですが、分かりやすいシステムのほうがいい。医学会に申請するとなると、学術的な活動が非常に問われると思うのですが、学会誌年2回発行というのは弱く見えるのではないかというのが気になっている。
山本 一体で申請を出すとなったら、学会は合併しなくても大丈夫なのですか。
山田 関連する学会として3学会があって、合同で活動もしていて、ということで医学会に認めて欲しいという出し方をするのが適当ではないかというのうが3学会で話し合ったところです。そういうのを一括して認めるシステムがあるかどうかはまだ聞いていません。それぞれに認可するという審査になると思うので。非常に総合医のことに関連して、今、医師会と共同作業している段階ですので、我々も少し慎重になっています。日本医学会側もむしろ、総合医のことでは3学会に話を持ってきてくれたんですよね。その後、大きな学会からはクレームがきたそうです。なんで、小さな学会に日本医学会、日本医師会の流れが向いていくのかという。せっかくのチャンスなので、3学会がまとまって、この仕事に対して貢献できたほうがいいというのが3学会の執行部の意見でした。流れを読むことと、こういった作業をどうやって進めていくのかは慎重にスマートにやっていくべきだと思っています。そういう流れではプライマリケア学会は例年、加盟申請を出してきたわけです。今年もチャンスがあって、医師会員と医師以外の会員をしっかり区別すれば、加盟申請に対してかなり前向きに取り組んでもいいという医学会側からの風もあって、プライマリケア学会は申請をしたいが、3学会の流れもあるので、非常に微妙な立場です。それに伴って、家庭医療学会はどうしたらいいのか。一学会で申請できるのであれば、家庭医療学会としても申請したことに意義があると思うので。ただ、学術的な活動としては、学会誌は少し弱いかなと。ただ、WSやいわゆる家庭医療に関する研修や研究や教育に関することはかなりやっているので、それは誇れる部分だと思います。
藤崎 すっとは入れてくれないだろうが、そういう追い風があるなら、申請することは悪くないと思う。ただ、プライマリケア学会だけが認定の学会というような形になると、3学会統合の時、プライマリケア学会を母体とした会になる。日本医学会よりさきに3学会統合してから申請しなさいという指導が外圧としてあるのは3学会統合に向けてもいいと思う。そういう意味でも2学会だけではなく、3学会がそろって申請したほうがいいと思う。
津田 3学会がまとまって、検討して来年提出するということを、医師会に申し入れておく。
竹村 では、今の感じでは、プライマリケア学会は申請されないということでしょうか。
津田 出さない方向で動いています。
山田 執行部に判断をゆだねて欲しいと思っている。調和を前提にして、会員の不利益にならないように、ここは執行部の判断が問われている時だと思いますので。
大西 専門医の認証協議会への加盟の話は出ていないのか。
山田 他の学会の専門医と違って、今まさしく医師会と総合医のことを作業していこうということなので、認証機構に入るということは別にして、まずは医師会との協議を少し進めた上でと思っています。ただ、かなり難しいと思います。
藤沼 専門認定協議会へ入るには医師会の会員であることが条件ですよね。だから医学会に入らないとその話は出てこないので。医師会に入る理由はそこですよね。学会としての専門医の認定を認定協議会の枠組みで決めていくビジョンなら、医学会への加盟は十分ありだと思います。
竹村 医学会と認証機構のかかわりというのはどういう。
藤沼 基本的に医学会に加盟していない学会はそこに入ることが不可能ということです。

13. その他
◎ 授与式の時間変更について
山田 PG認定証の授与式は本来4時からということになっていたのですが、遠方の方で、帰られる方がいらっしゃるかもしれないので、特別賞の贈呈式の後に、シンポジウム2の後に、2時前に授与式をしたいと思っているんですが、ただ、60近い人たちが来るとかなり時間がかかってしまうので、代表の方に表彰すると。PG責任者の方に壇上にのぼっていただくだけでもしてもらえば。うまくいけば、壇上にのぼった姿を写真に撮れればいいですが。状況で判断します。
◎ その他
竹村 学会内でプライマリケアとか総合診療とか総合医とかそういう言語ではなくて、家庭医、家庭医療という言語を使うべきではなかというご意見があったのですが、このあたりについて議論いただきたい。
山本 ジェネラリストなどいろいろな言語を使っているのを学会内で家庭医に統一するということですか?
藤崎 家庭医の定義をはっきりするという意味合いかと思いましたが、その定義は難しい。用語の統一を目指すぐらいは言ってもいいと思うが。いろんな言葉が勝手に動いているのも事実なので、用語についてある程度、学会として定義をはっきりしていく方向でいいかと思います。
藤沼 家庭医の定義はVer.1にあるというのでいいと思います。
三瀬 学会として定義は決めているので、当然使うことに決めております。ただ、会員に対して統制はできない。
山田 家庭医療学会なので、家庭医という用語を推奨していくのは当然で、ただ、かと言って、会員が使う言葉を統制はできない。できるだけ家庭医や家庭医療をプロモートしていこうということにつきますので、学会内では家庭医という用語を使用したいと思います。概念や全体のことについては、それぞれ皆さんお考えがあると思いますので、そこをしばるわけにはいきません。
葛西 定義については後期研修PGのVer.1にもこれからPGを運営しながら基準を考えていくと書いてありますので、これから我々が作っていく定義が日本の家庭医ということでいいのでは。
生坂 ファミリーメディスンあるいはファミリープラクティス、これを直訳すると家族医となると思うんですが、それを家庭医とした理由は?
津田 家庭医学研究会の発足時に、家庭医療学にしようとなりました。家族医という用語も出たが、家族は日本の場合は血縁というニュアンスが非常に強いが、今は家族の考え方が非常に変わっている。一緒に住んでいる人たちが家庭を築いている。そういう流れの中で、家族というのは範囲が狭く、家庭を作っている人たちをかかりつけで診ていく医師と。
●● 北米なんかよりも少し進んだ形で命名されたいわけですよね。
津田 アメリカのファミリーメディスンのファミリーの規程も幅広い。それと同じような感覚でやっています。
藤沼 家庭医はホームドクターを訳したんです。元々の語源はそうだった。
竹村 大切な話なんですが、理事会ML内容は、外部に流さないように。
葛西 シンガポールWONCAに参加してください。総会でもアナウンスしてもいいでしょうか。宜しくお願いします。
大西 MLに流させていただいましたが、インドネシアからの留学生の受入れについて、ご協力ください。
山田 国保中央会から後期高齢者についてのアンケートに答えてくれる会員を30人ぐらい家庭医療から推薦してほしいという依頼があった。それを推薦してもいいものなのか。あるいはML上で流してそういうアンケートに同調する人を募ってもいいか。よろしいでしょうか。国保中央会は後期高齢者の包括性を進める提言を出しているんです。それに基づいて、かかりつけ医をやったほうが医療の質があがるのではないかということを訴えたいということを言っておられるので、それに対するアンケート調査です。内容は知らされていません。
報告する時に、家庭医療学会が協力したアンケート調査ということになるので、少し慎重に。
竹村 次回の理事会は8月5日朝、8時から11時まで。夏期セミナー会場のどこかです。以上です。

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