【議事】
1. 会員数報告、新入会員承認、会費未納退会者
福士幹事より、5月31日現在の会員動向について報告があった。ワークショップ等の開催により、会員数が急速に増えていることが報告された。また、2年以上の会費滞納者が退会となったことにより、通常より退会者が多くなっていることが述べられた後、会員動向の内容について、承認された。
会員数:1,435名(うち、医師会員1,301名)
入会者:157名(2007年2月1日〜2007年5月31日)
退会者: 97名(2007年2月1日〜2007年5月31日)
復帰者:4名(2007年2月1日〜2007年5月31日)
未納者:126名(H16まで納入済)
会費未納率:31.8%(2007年5月31日現在)
2. 平成18年度事業・決算報告
山田代表理事より、平成18年度事業・決算報告があった。事業報告書への記載事項のうち事務局で十分把握できていない部分については、各担当理事より事務局に連絡することとなった。
引き続き決算について各事業の収支に関する説明が述べられた。
3. 同年度監査報告
藤崎監事より、会計監査および学会運営の総括および評価が述べられた。会計については、各会計書類をもとにそれぞれの収支を確認した結果、適正に行われていることが報告された。ただ、財政面では繰越金の減少が大きく、費用がかかる事業については、会費収入以外の収入で賄うなどの工夫が提案されるなど、今後の体制を検討する必要があることが述べられた。
監査および事業報告・決算内容について、承認された。
4. 平成19年度事業・予算について
山田代表理事より、平成19年度事業計画について説明がなされた。
・認定プログラム指導医に関するニーズアセスメントに係る費用については、プログラム指導医養成ワークショップの費用として計上することとなった。また、森理事より次回の冬期セミナー開催場所が大阪に決定したことが報告された。
・事務局委託費について、プログラム認定等の事業に対する事務作業量が増大したことによる事務局委託費の増額が承認された。また、役員選挙にあわせて作成していた会員名簿は、昨今の個人情報保護法などを踏まえ、次回の役員選挙では、所属と氏名のみを記載した名簿を作成することとなった。
・決算報告の部分で検討課題として挙がった繰越金の減少について、今年度も収支差額として約300万円の赤字が見込まれることが述べられ、予算内容をもとに検討した結果、後期研修プログラムの認定及び運営に係る費用として、執行部より1プログラムあたり50,000円のプログラム登録料をお願いすることが提案された。この件について審議された結果、理事会で承認され、総会で諮ることとなった。また、学術集会で開催されるワークショップについて、別途参加費を設定する案なども提案された。
・森理事より、総会資料をスライドだけでなく配布することについて提案があり、提案どおり資料を配布することとなった。
・松下理事より、患者教育用パンフレットの予算増資について提案があり、協議した結果、今年度の予算申請はすでに締め切ったことから今回は予算増資を行わないこととなった。
5. 常設委員会報告
◇ 編集委員会
藤沼理事より、次号は特集を予定していることが報告された。
◇ 広報委員会
松下理事より、会報の発行状況について報告があった。次号以降の生涯教育コーナーは、生涯教育委員会と連携して記事を作成する予定であることが報告された。
三瀬理事より、学会ホームページについて報告があり、市民用のページについては今年度中に、案を示して開始する意向であることが述べられた。
◇ 生涯教育委員会
伴理事より、11月に天満研修センター(大阪)での開催が予定されている第15回生涯教育ワークショップの準備状況について報告があった。また、田坂先生メモリアル出版『Scene』が完成したことが報告された。
その他、会報でのCMEのリソース提供の件、出版の件についても委員会で継続して審議していくことが報告された。
◇ 研究委員会
山本理事より、学会賞の審査を明日行うこと、今年度も課題研究の公募を行うことが報告された。
また、研究初学者WSを年4回、東京を中心とした会場で開催することを計画する予定であることが報告された。
◇ 倫理委員会
竹村副代表理事より、白浜理事から前回の理事会以降に3例の申請を検討し、本日の昼に倫理委員会を開催して検討を行う予定である旨の報告があったことが述べられた。
◇ 後期研修(プログラム認定)委員会・後期研修(FD)委員会
山田代表理事より、6月9〜10日に開催された「第1回 家庭医療後期研修プログラム指導医養成のためのワークショップ」について報告がなされ、今後は、プログラム認定と指導医養成を分離し、講演自体は指導医養成を中心として進めていく予定であることが述べられた。また、ワークショップの開催日の午前中にプログラム責任者の会を開催することについても提案があった。
亀谷理事より、今後のプログラム責任者会議の位置づけや理事会との関係を整備し、組織や責任者会議、申請料・登録料・更新料などの資金面などについて記載されたプログラム認定に関する内規の原案を早急に作成する必要があることが述べられた。
次回のワークショップは、9月1〜2日に東京で開催する予定であることが述べられ、葛西副代表理事より内容について説明があった。
西村理事より、研修医同士が集まる会の開催について提案があり、プログラム責任者の会で継続して検討することとなった。
◇ 若手家庭医部会
森理事より、第2回冬期セミナーの収支決算について報告があった。
第3回は2008年2月9〜10日に、前回と同じトーコーシティホテル大阪にて、100名規模で開催する方向で準備をすすめていることが報告された。
学会全体としても取り組んだキャッチフレーズ「困ったら 一家の主治医 家庭医へ」を今後、公開のうえ使用していくこと、若手家庭医部会ロゴマークが決定したことについても報告された。
藤沼理事より、学会のロゴマークを利用したノベルティーについて提案があり、前回は時期尚早とのことで実現しなかったが、コストがかからなければプランニングを進めていくことが認められた。
◇ 学生・研修医部会
小林理事より、夏期セミナーの準備状況について報告があった。
理事会の宿泊についての案内、および前年同様にミートザエキスパートを行うことが述べられた。
6. ワーキンググループ報告
松下理事より、新規のWGを立ち上げたい場合の申請方法等について質問があった。
費用との兼ね合いから、今はプログラム認定作業を優先し、少し落ち着いた段階で、WGの立ち上げをしたほうがいいとの意見、予算および内容が適切である場合は、議論を行っても問題ないとの意見、学会発表や
ワークショップを開催するなどの段階を経た後、学会誌で発表し、考え方が共通していることを確認した後にWG立ち上げというプロセスが適切ではないかとの意見が出された。
7. 特別賞について
山田代表理事より、メーリングリストTFCから田坂賞を残したいとの提案があり、執行部としてはTFCとリンクして「田坂賞」という名目で、学会に功績があった人や他の分野から家庭医療に貢献があった人を対象に賞を授与してはどうか、との提案がなされた。費用については、MLから是非出してでも、年に1名でも2名でも表彰する枠組みを作っていきたいとの提案があることも報告された。
また、白浜理事より、「田坂賞」は専門診療科の先生方で家庭医とのリンクに貢献された方、これとは別に若手の中で家庭医として貢献されたに「田坂奨励賞」を授与してはどうかという提案があったことが述べられた。
枠については学会側で決定し、TFCから推薦された候補者を、学会側で協議のうえ決定する形にしてはどうかとの提案があった。また、学会賞等と混同しないようにとの要望があった。
これらを踏まえて、白浜先生に賞に対する指針を作っていただくよう依頼することとなった。
8.
第22回(2007年)学術集会の報告
山田代表理事より、開催中の第22回(2007年)学術集会について、事前登録が300名を越しており、会場が非常に狭いことから、理事の先生方への協力について要請があった。費用については、200万円以下の支出になるのではないかとの中間報告があったことが述べられた。
9.
第23回(2008年)学術集会について
葛西副代表理事より、第23回(2008年)学術集会の準備状況について報告があった。全体の構成は認定PGと臨床研究の二本立てで、日程は5月31-6月1日が第一候補、東京開催を予定していることが述べられた。
10.
第24回(2009年)学術集会について
山田代表理事より、第24回(2009年)学術集会は、3学会合同で京都開催の予定であることが報告された。続いて津田監事より、会場は未定で、総合診療医学会はインタレストグループとして参加することが報告された。
山田代表理事より、当学会の大会長は、京都開催であれば、雨森先生にお願いしたいとの要請があった。
11.
日本医学会への加盟について
山田代表理事より、日本医師会の総合医の構想について、プライマリケア学会、総合診療医学会といっしょに今月から各学会から2名ずつが代表として総合医の認定ということを進める会に出席することが報告された。医学会加盟を申請するタイミングとしては非常に良いが、3学会協調して進めていくべきとの意見もあり、また日本医師会の協議をうけて、3学会の話し合いの中では、3学会の合併の話も出てきていることも報告された。
加盟申請に対して協議され、調和を前提にして、会員の不利益にならないように進める方向となった。
12. 名簿廃止について
(「4. 平成19年度事業・予算について」を参照)
13. その他
・ 山田代表理事より、学術集会中に行われる後期研修プログラム認定証の授与式について、遠方の方を考慮し、2時前に授与式を行うこととなったことが報告された。
・竹村副代表理事より、学会内ではプライマリケアとか総合診療とか総合医といった言語ではなくて、家庭医、家庭医療という言語を使うべきではなかという意見が会員から寄せられたことが報告された。このことについて、協議された結果、学会として定義は決めているので、当然使うことが望ましいが、会員に対して統制はできないとの結論に至った。
・竹村副代表理事より、理事会MLの内容が外部に流れていたことが報告され、注意がなされた。
・葛西副代表理事より、シンガポールWONCAへの参加について呼びかけがあった。
・ 大西理事より、インドネシアからの留学生の受入れについての協力の呼びかけがあった。
・山田理事より、国保中央会からの後期高齢者についてのアンケート回答者を会員から30名程度推薦してほしいとの依頼があったことが報告された。伴理事より、報告時に、日本家庭医療学会が協力したアンケート調査ということになるので、少し慎重に行うようにとの要望があった。
・竹村理事より、次回の理事会開催についてお知らせがあった。 |