第1回精神保健疫学研究会開催のご案内
第1回精神保健疫学研究会を下記のように開催いたしますので、ご案内申し上げます。
2007年、わが国における一般住民を対象とした精神疾患に関する最大規模の疫学調査である世界精神保健日本調査(World Mental Health Japan, WMHJ) (厚生労働科学研究費「こころの健康についての疫学調査に関する研究」)の調査が完了したことを契機に、WMHJの研究成果の一層の公表と精神保健の疫学研究に関心を持つ研究者の交流の推進(学術的側面)および行政、保健医療専門職、一般住民、マスメディア等への情報提供(公共的側面)を目的として、「精神保健疫学研究会」Mental Health Epidemiology Consortium Japanを設立することといたしました。今後、半年に1回程度、研究会を開催し、学術的・公共的両側面からの活動を進めてまいります。第1回の精神保健疫学研究会を開催いたしますので、ご関心のある方にご案内申し上げます。
第1回精神保健疫学研究会の概要
日時
- 2007年9月22日(土)10~17時
- (15~17時がオープンの研究発表会となっていますのでどうぞご参加ください)
場所
- 東京大学医学部教育研究棟13F 第8セミナー室
- http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_02_09_j.html
プログラム
- WMHJデータ解析研修会(10~15時)
新しくWMHJデータによる論文作成を希望する方を対象にWMHJの概要、データの構造、SAS/SPSSによる解析方法について解説するものです。こちらはクローズドで、ご参加には、WMHJ分担研究者からの推薦による事前登録が必要です。- 研究発表会(15~17時)
WMHJおよび精神保健の疫学研究の最新の研究成果を発表します。こちらはオープンで、事前登録なしに、どなたでもご自由に参加できます。
研究発表会(15-17時)プログラム (各演題 発表10分、質疑5分)
15:00-15:15 世界精神保健調査日本調査(WMHJ)の成果概要
川上憲人(東京大学大学院医学系研究科精神保健学・教授)
15:15-15:30 ひきこもりの有病率
小山明日香(国立精神・神経センター精神保健研究所・リサーチレジデント)
15:30-15:45 精神作用性薬物使用の頻度
富永眞由美(東京大学大学院医学系研究科精神保健学・院生)
15:45-16:00 恐怖症とその後の大うつ病発症リスク
土屋政雄(東京大学大学院医学系研究科精神保健学・特別研究学生)
16:00-16:15 激越性うつ病の頻度、重症度および受診行動
木村美枝子(東京大学大学院医学系研究科精神看護学・院生)
16:15-16:30 項目反応理論を用いたうつ病性エピソード診断基準の解析
斉藤真梨(東京大学大学院医学系研究科疫学・生物統計学・院生)
16:30-16:45 うつ病有病率に見られる男女差の検討-IRT-DIF分析から-
岩田 昇(広島国際大学心理科学部・教授)
16:45-17:00 総合討議
精神保健疫学研究会
精神保健疫学研究会企画メンバー(50音順)- 岩田 昇(広島国際大学)
- 大野 裕(慶応大学)
- 川上憲人(東京大学)※事務局
- 斉藤真梨(東京大学)
- 立森久照(国立精神・神経センター精神保健研究所)
- 土屋政雄(東京大学)
- 馬場俊明(北海道大学)
- 古川壽亮(名古屋市立大学)
- 本庄かおり(大阪大学)
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
TEL 03-5841-3364 FAX 03-5841-3392
電子メール wmhj@m.u-tokyo.ac.jp
WMHJは、厚生労働科学研究費[平成13-15年度厚生労働科学研究費補助金こころの健康科学研究事業「こころの健康に関する疫学調査の実施方法に関する研究」(H13-障害-023)、平成14年度厚生労働科学特別研究「心の健康問題と対策基盤の実態に関する研究」(H14-特別-026)、平成16-18「こころの健康についての疫学調査に関する研究」(H16-こころ-013)]により補助を受けました。WMHJは、WHO世界精神保健調査(World Mental Health, WMH) の国際共同研究一環として実施されています。