ごあいさつ
当番世話人 大島 茂 (群馬県立心臓血管センター院長)
救急の日も近い9月6日(日)、中屋光雄前橋市医師会会長とともに前橋テルサにおいて第23回群馬県救急医療懇談会を開催させていただくことになりました。
救急医療の場には症状の発現から救急要請、病院への搬送、病院での診療までの一連の流れがあり、一般市民、救急隊員、看護師、医師や多くのコメディカルスタッフがそれぞれの時相において協力して救命活動を行っています。これらの多職種が意思の疎通を図り密に連携するほど良好な予後が期待できるのであり、その連携は重要ですが、多職種が一堂に会して話し合う機会は決して多くありません。
この懇談会では一般演題に加え、「群馬県の救急医療の現状と課題」に関するパネルディスカッションを予定しています。さまざまな立場から率直に意見を出し合い、互いの信頼関係を一層密にし、今後の救急医療に役立てていただければ幸いです。
また、特別講演では東京都CCU連絡協議会会長で榊原記念病院副院長の高山守正先生に「東京都における地域心血管救急システムの進歩」について解説していただく予定です。
多くの皆さまの御参加をお待ちしています。
当番世話人 中屋 光雄 (前橋市医師会会長)
第23回群馬県救急医療懇談会が前橋テルサで開催されることとなりました。この会は医師だけでなく行政、消防、看護、検査等救急に関わる多くの関係者が集い、研究発表や討論を行うもので、毎年一回持ち回りで開催されています。救急医療は医療の基本ともいわれますが、地域の人々にとっても安全安心な生活に欠くことのできない大切な要素です。政府は2025年問題への対応として地域包括ケアの確立を求めています。地域包括ケアの中の救急という視点も新たに必要となってくるように思われます。
前橋市では今年度より救急二次輪番体制の見直しを行いました。これまで、夜間急病診療所及び日曜祝日在宅当番医のバックアップとしての意味付けが強かったのですが、実情に合わせ翌日朝9時まで二次輪番としての体制を継続します。また、今年度より群馬大学病院も二次輪番に参加して頂くことになりました。
東日本大震災や群馬県での高速バス事故、集中豪雨災害、御嶽山の爆発などの自然災害や事故も記憶に新しいものとして残っています。こうした災害や事故は今後いつ発生しても不思議ではなく、常に備えていなくてはなりません。
この懇談会が救急・災害医療の一層の充実発展に繋がることを願っております。是非、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
実行委員長 長谷川 豊(群馬県立心臓血管センター集中治療部長)
このたび、第23回群馬県救急医療懇談会を開催させていただくこととなりました。
急速に進む人口の高齢化とともに高齢者を中心とする救急搬送の要請が増加しております。ドクターヘリの整備が進み、遠隔地の重症者の救命率向上に貢献している一方、軽症者によるコンビニ受診も問題となっています。救急医療機関では勤務医の減少による医療資源の枯渇や疲弊、受け入れ困難が問題となっており、医療機関同士の連携も充分とはいえません。
今回、「群馬県の救急医療の現状と課題」をパネルディスカッションとして取り上げました。搬送を行う消防、患者を受け入れる病院や医師会、治療を行う医師や看護師、コメディカルのスタッフなど、救急医療に携わるあらゆる職種の方に参加いただいて、現在の救急医療の現状と現場が抱える問題点を認識して共有し、群馬県の救急医療を向上させる一助になれば幸いでございます。
会場の前橋テルサは前橋市内の中心部にあり、お食事や買い物にも便利な場所に位置しております。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。