東京警察病院 脳神経外科
東京警察病院脳神経外科では若干名の医師を募集しております。対象者は医師として働き始めて
から5年未満の、脳神経外科を真剣に究めていきたいという意欲を持っている先生です。
当科では、患者さんにやさしく、意欲的であれば、できる範囲のことは経験年数に関係なく積極的に
検査・手術の機会を持ってもらうよう心がけております。シニア・レジデントの募集要項はこちらです。
[後期臨床研修医について]
当科は東京大学医学部脳神経外科の関連病院の1つですので、H23年4月から始まった日本脳神経外科学会の
新研修制度では、東京大学脳神経外科の研修プログラムに乗っております。
後期研修の4年間のうち、希望者には2年間当科を優先的に回ることも可能となっております(ある一定の
条件を満たす必要はあります)。
ご希望・ご質問のある先生は河野までメールをください (mkouno-nsu@umin.ac.jp)。
当科の後期研修プログラムはこちらです。
[当科の概略と構成人員]
当科はH16年5月いっぱいで定年退官された真柳佳昭・前副院長とH16年4月より自治医科大学
脳神経外科教授として栄転された渡辺英寿・前部長のもとで日本のてんかん外科のメッカのひとつと
して知られておりました。また、以前には江口恒良・現亀田総合病院副院長のバイパス手術、寺本 明・
現日本医科大学脳神経外科教授・日本脳神経外科学会理事長の下垂体腫瘍の手術、吉本智信・
現関東中央病院脳神経外科部長の眼窩内腫瘍の手術、根本 繁・現東京医科歯科大学脳血管内治療科教授の
血管内治療などがそのつど全国的に有名になりました。
小生が着任してからは、てんかん手術は一気に減り、代わりに増えたのが聴神経腫瘍などの小脳橋角部腫瘍・
頭蓋底腫瘍、バイパス手術です。
特に聴神経腫瘍・小脳橋角部腫瘍については、最近は月に8-12件のペースで手術が入っており、
聴神経腫瘍・神経鞘腫の年間の手術件数は2006年以降全国1位を継続しています。
図1. 河野の聴神経腫瘍・小脳橋角部腫瘍の手術件数
図1. 当科の手術件数の推移(2007年は病院移転のための診療抑制あり)
H22.1月からH22.12月の1年間の主な手術内訳 (合計405件)は、
脳腫瘍手術 (計148件、このうち頭蓋底腫瘍141件)
聴神経腫瘍などの小脳橋角部腫瘍
および側頭骨内腫瘍 133件
その他の頭蓋底腫瘍 8件
その他の腫瘍 7件
脳血管障害手術 (計101件、このうち脳動脈瘤46件)
脳動脈瘤クリッピング 27件
脳動脈瘤塞栓術 19件
ステント留置等のその他の血管内治療 55件
その他の開頭手術、脊髄疾患手術 156件
総計 405件
総括すると、頭蓋底腫瘍、脳血管障害、脊椎脊髄に対する手術および血管内治療が多いことが
特徴です。 したがって、専門医前の先生にとってはいろいろな分野をまんべんなく勉強できる点が
利点と考えられます。
これまでに当科から日本脳神経外科学会専門医試験を受験したすべての医師が専門医資格を
取得しております。
当科には血管内治療の専門医がおりますので、血管内治療を勉強したい先生や血管撮影の
指導を受けたい先生にも朗報と思われます。
上に示すように、小脳橋角部腫瘍や側頭骨内腫瘍の手術件数は年々増加しており (図1)、
頭蓋底外科を志している先生も歓迎します。
東京警察病院はH17.4月より、日本脳卒中学会の認定研修教育病院に指定されています。
H19.4.1より脳卒中センターが開設されています。
現在のメンバーは、常勤9人です。
副院長・脳神経外科部長・脳卒中センター長
河野道宏 (浜松医大S62卒): 日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、
日本頭蓋底外科学会評議員、日本脊髄外科学会認定医
頭蓋底腫瘍、脳血管障害、脊椎脊髄末梢神経の手術
脳卒中センター 脳血管内治療部 部長
佐藤博明 (筑波大S63卒): 日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脊髄外科学会認定医 血管内手術、脊椎脊髄の手術
脳神経外科副部長
楚良繁雄 (浜松医大H4卒) 脳神経外科一般 日本脳神経外科学会専門医
脳神経外科医長
阿部 肇 (北海道大H12卒) 脳神経外科一般 日本脳神経外科学会専門医
脳神経外科医員
金中直輔 (宮崎大H15卒) 脳神経外科一般 日本脳神経外科学会専門医
ご質問等ございましたらお気軽にご相談ください。 。。
mkouno-nsu@umin.ac.jp