Q4.手術は河野医師が行うのでしょうか。
A4.当科に限らず、手術はチームで行うことが原則です。当科では、通常、3-4名の医師が手術に関与しています。当科で行われる手術は、基本的にはすべて、河野の管理下あるいは監督下にあり、責任の所在も河野にあります。専門性の高い、手術が難しい聴神経腫瘍や良性頭蓋底腫瘍の場合、専門性の高い部分はほとんど河野自身が手術をさせて頂いております。ご安心ください。
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Q5.手術の合併症にはどのようなものがありますか。
A5.聴神経腫瘍・小脳橋角部腫瘍・頭蓋底腫瘍の場合、聴力障害、顔面神経麻痺、味覚障害、涙の分泌不全、ふらつきやめまい感、顔の知覚低下、嚥下障害、声嗄れ、複視 (二重視)、髄液漏、髄膜炎、創部のトラブルなどが挙げられますが、稀な合併症として、小脳の腫れなどが起こった場合には、生命にかかわったり、手足の麻痺や感覚障害に至ることもあり得ます。これらの合併症をいかにして防ぐか、あるいはその発症率を下げるかが、その施設での工夫のみせどころとなります。
手術の前には、原則として河野自身が手術の合併症についての説明を行っております。
上に掲げたように、多くの落とし穴があるのがこの分野の手術となりますので、技術・経験・術中モニタリングがどれも欠かせない理由がご理解頂けると思います。
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Q6.河野の手術の特徴はどこにありますか。
A6.専門の聴神経腫瘍・良性頭蓋底腫瘍脳腫瘍の手術件数は年間に130-150件となっており、 毎週3-4件行っています。これは国内では飛び抜けて多いペースです。また、術中の脳神経モニタリングについては、専門の技師2名を擁しており、常に万全の体制で臨んでおります。モニタリングの内容も、持続顔面神経モニタリングを15年前から導入しており、3種類の顔面神経モニタリングと2種類の聴覚モニタリングを行っております。ケースによって、運動神経モニタリング、知覚神経モニタリング、嚥下機能モニタリング、眼球運動モニタリング、視力モニタリングを追加しています。したがって、経験の豊富さと厳重な術中モニタリングによって、腫瘍の切除率の高さと神経機能の温存率は群を抜いた成績となっています。
技術に関しては、客観的に記述することはできませんが、多くの脳神経外科医、耳鼻科医たちから大変ご評価を頂き、多数の患者さんのご紹介や多くの手術見学者の訪問を頂いていること、全国から講演依頼を頂戴していることから類推して頂きたいと存じます。
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