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FAQ


外来受診に関するQ&A

皆様からよく寄せられる質問集です。お問合せの前にご確認ください。
Q1.初診で河野医師の受診をするにはどうしたらいいですか。
A1.火曜日の午前中に受診してください。東京医大病院では、現在のところ、紹介状をお持ちの患者さまでも初診の方は、予約を取ることができないシステムになっています。近いうちに改善を図りたいと考えていますが、現状では直接来院して頂くことになります。
木曜日の午前中も早い時間帯に受診された患者さまには対応可能です。
朝8時に外来の受付が開始されますが、診察の開始時間は9時です。CDを取り込むのに1時間ほど
要する場合もあり、待ち時間が生じることにつきましては、どうかご了承ください。
河野の
専門の対象疾患は、すでに診断が確定している聴神経腫瘍・小脳橋角部腫瘍(三叉神経鞘腫・顔面神経鞘腫・頸静脈孔神経鞘腫・舌下神経鞘腫・類上皮腫)・頭蓋底髄膜腫・グロームス腫瘍・未破裂脳動脈瘤です。
 遠方の方は、病院に一度お電話頂き、河野が外来に確実に出ているかどうかをあらかじめ確認されることをお勧めします。河野が学会等で外来に出ていない場合や、手術が入っていて診察の余裕がない場合もあります。病院の電話番号は03-3342-6111 (代表)で、「脳神経外科の河野 (こうの)」の初診を受けたい旨をお伝えください。
 原則として、紹介状とMRIなどの画像検査 (CDやフィルム)を必要としますが、紹介状がない場合にも対応は可能です (画像検査のCDやフィルムは必須です)。
 物理的な理由から、東京医大病院で手術をしていない患者さんに、新規に河野自身が経過観察のみをお引き受けすることはできなくなっています。その点をご了承ください。
Q2.手術を東京医大病院で受けた場合、その後のフォローアップはどうなりますか。
A2.遠方からお越しの患者さんが最も気になる点だと思います。
 原則として、手術を行った病院が責任をもってその後も診察するのがルールですので、遠方の方でも手術後の外来通院をお願いします。
河野が外来で診察させて頂きます。通常は、退院後1ヶ月以内に1回 (耳鼻科受診・CT・診察)、その3ヶ月後に1回 (CT・診察)、薬の処方がなければ手術の1年後に1回 (MRIと診察)となり、その後は1年に1回のMRIおよび診察を繰り返していくことになります。
 都内および近郊の患者さんには、大変申し訳ありませんが、フォローアップのMRIと診察は別の日に設定させて頂いております。遠方からの患者さんのMRIの予約が入りづらくなっているためです。よろしくご協力をお願い申し上げます。
Q3.外来予約の待ち時間や手術までの待ち時間はどうなっていますか。
A3.火曜日・木曜日の午前の、聴神経腫瘍・小脳橋角部腫瘍・頭蓋底髄膜腫・グロームス腫瘍の初診外来は、常に流動的ですが、2週間から1ヶ月以内の対応となっています。お急ぎの方は、Q1の要領で、予約なしでの朝一番の受診をして下さい。河野が外来に出ているかどうかの確認の電話はされた方が確実です。
 手術に関しては、患者さんの状況に応じて待ち時間は変わります (1-8ヶ月後)。腫瘍の大きさが主として判断の根拠となります。1ヶ月以内の手術はよほどタイミングが合わない限り、対応は難しいことがあります。特に緊急性がないと判断した場合には、5-8ヶ月後の手術予定となることもあります。
 手術前には一連の検査を行っています。患者さんの具合が悪い場合には、外来受診の際にそのまま入院をお勧めする場合があります。
 都内および近郊の患者さんの場合には、手術前の検査のほとんどは外来通院で行いますが、手術の安全性の確保のための血管撮影は1泊2日の入院となります。遠方の患者さんの場合には、5日間ほどの検査入院を組んでいます。


手術に関するQ&A

皆様からよく寄せられる質問集です。お問合せの前にご確認ください。
Q1.どんな病気が東京医科大学病院での手術の対象となりますか。
A1.聴神経腫瘍・小脳橋角部腫瘍(三叉神経鞘腫・顔面神経鞘腫・頸静脈孔神経鞘腫・舌下神経鞘腫・類上皮腫)・頭蓋底髄膜腫・グロームス腫瘍が専門的手術の対象となります。
 基本的には10-50歳代の方で、脳幹を圧迫している腫瘍が手術適応となります。顔面神経鞘腫や頸静脈孔神経鞘腫、グロームス腫瘍は脳幹と接触していなくても手術をお勧めする場合があります。60歳以上の患者さんには、かなり腫瘍が大きい場合や水頭症を合併している場合には手術を、そうでない場合には経過観察あるいは放射線治療をお勧めしています。 
 未破裂脳動脈瘤やバイパス手術も専門性をもって手術をしております。
 若い患者さんの脳幹を圧迫する良性頭蓋底腫瘍は、きちんとした切除をしなければならないという条件下で、なおかつ神経症状を出さないという、2つの相矛盾する課題をクリアする必要があります。脳神経外科の中でも最も難しい手術の1つであり、良い結果を出すためには、超専門性と技術、経験、術中モニタリングのいずれも欠かすことができません。当科では、このような手術が難しい患者さんこそ自分たちが力を発揮するべきと考え、年間に100件以上の手術をずっと続けております。手術待ち患者さんが多いことによる手術の待ち時間の長さが当科の弱点と自覚しておりますが、それにもかかわらず、東京医大病院で手術を希望される患者さんこそが本当の意味で我々が手術させて頂きたい患者さんと考えています。
Q2.手術入院の期間はどのぐらいで、どのぐらいの費用がかかりますか。
A2.脳腫瘍の場合は、2-3週間の入院となります。手術後にふらつきやめまい感が出現することが珍しくありません。それが大分コントロールされて、患者さんが自信をもって退院を希望されるのがその時期だからです。当院では、多くの病院と違って、患者さんが本調子でないうちに、病院の都合で早く退院をお勧めすることはありません。なぜなら、脳神経外科の所有ベッド数が42床と通常の病院の1.5倍あり、その中で融通が可能だからです。遠方からお越しの患者さんの場合には、創部の確実性を求めてさらに1週間を追加することが多いことをご理解ください。
 脳動脈瘤やバイパス手術の場合には10-14日の入院が一般的です。
 費用につきましては、高額療養費制度を利用されることになると思いますが、2ヶ月で実質上、手術費用を含めて20万円以内の負担というのが一般的と思われます (差額ベッドを利用された場合にはその分加算されます)。

 年収に応じた費用負担となっています。厚生労働省のホームページで確認できます (http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/dl/100714a.pdf)
Q3.手術後、職場復帰の見込みはどのぐらいの時期でしょうか。
A3.脳腫瘍の場合は、手術後1ヶ月半の職場復帰が多いようです。しかし、手術後のふらつきや めまい感などにより復帰が遅れることも考えられます。脳幹を圧迫している頭蓋底腫瘍を手術するわけですから、職場には、2-3ヶ月かけてきちんと治してきますといっても不自然にはとられないと考えます。予定より早く復帰する分には問題になりにくいと思われます。
 手術後のふらつきやめまいは、ご本人が積極的に歩行したりしてバランスを鍛えることによって、早く軽快するようにすることができると考えています (代償機能)。ある程度、患者さんの努力も必要となります。
Q4.手術は河野医師が行うのでしょうか。
A4.当科に限らず、手術はチームで行うことが原則です。当科では、通常、3-4名の医師が手術に関与しています。当科で行われる手術は、基本的にはすべて、河野の管理下あるいは監督下にあり、責任の所在も河野にあります。専門性の高い、手術が難しい聴神経腫瘍や良性頭蓋底腫瘍の場合、専門性の高い部分はほとんど河野自身が手術をさせて頂いております。ご安心ください。
 
Q5.手術の合併症にはどのようなものがありますか。
A5.聴神経腫瘍・小脳橋角部腫瘍・頭蓋底腫瘍の場合、聴力障害、顔面神経麻痺、味覚障害、涙の分泌不全、ふらつきやめまい感、顔の知覚低下、嚥下障害、声嗄れ、複視 (二重視)、髄液漏、髄膜炎、創部のトラブルなどが挙げられますが、稀な合併症として、小脳の腫れなどが起こった場合には、生命にかかわったり、手足の麻痺や感覚障害に至ることもあり得ます。これらの合併症をいかにして防ぐか、あるいはその発症率を下げるかが、その施設での工夫のみせどころとなります。
 手術の前には、原則として河野自身が手術の合併症についての説明を行っております。
上に掲げたように、多くの落とし穴があるのがこの分野の手術となりますので、技術・経験・術中モニタリングがどれも欠かせない理由がご理解頂けると思います。
Q6.河野の手術の特徴はどこにありますか。
A6.専門の聴神経腫瘍・良性頭蓋底腫瘍脳腫瘍の手術件数は年間に130-150件となっており、 毎週3-4件行っています。これは国内では飛び抜けて多いペースです。また、術中の脳神経モニタリングについては、専門の技師2名を擁しており、常に万全の体制で臨んでおります。モニタリングの内容も、持続顔面神経モニタリングを15年前から導入しており、3種類の顔面神経モニタリングと2種類の聴覚モニタリングを行っております。ケースによって、運動神経モニタリング、知覚神経モニタリング、嚥下機能モニタリング、眼球運動モニタリング、視力モニタリングを追加しています。したがって、経験の豊富さと厳重な術中モニタリングによって、腫瘍の切除率の高さと神経機能の温存率は群を抜いた成績となっています。
 技術に関しては、客観的に記述することはできませんが、多くの脳神経外科医、耳鼻科医たちから大変ご評価を頂き、多数の患者さんのご紹介や多くの手術見学者の訪問を頂いていること、全国から講演依頼を頂戴していることから類推して頂きたいと存じます。

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