第35回日本核医学技術学会 関東地方会総会

大会長 對間 博之(茨城県立医療大学)

 第35回 関東地方会総会は2018年5月12,13日に茨城県の大洗町にて開催致します.
メインテーマは「Jump Up -次世代に紡ぐ協創力-」です.「Jump Up」は文字通り,「跳ね上がる,飛び跳ねる」という意味ですが,単に跳ね上がるではなく,楽しみながら飛躍することを念頭においています.また,「次世代に紡ぐ協創力」は,次世代を構築するうえで重要となる人と人とのつながりや,その間に生まれるイノベーションを期待して付けました.核医学技術の世界においても新たなイノベーションが起きる場所は既存の枠組みの中ではなく,それらの交わるところだと感じています.そのために,様々な立場の人々が協働し,次世代を創り上げる活力を養っていくべきだと考えています.

 ただ,人々が交わるにしても同じ立場,同じ考えの人たちだけが集まっても大きくはなりますが本質は変わりません.例えるならば鉄の塊をいくつ一緒にしても大きな鉄の塊にしかなりません.しかし,様々な元素と組み合わせれば化学反応にて新たな物質へと変化し,たとえ,わずかな量の鉄であってもサファイヤやアクアマリンのような輝きを放つ重要な要素になることができます.

 もちろん,良い化学反応を起こすためにお互いの異能を認め合い,議論してこそ光を放つのだと思います.第35回 関東地方会総会はそのような化学反応を期待して,「モダリティ」,「世代」,「職種」,「業界」,「地域」など様々な異なる切り口で異能を発揮していただけるようにプログラムを構成しました.それぞれのプログラムを通して,お互いを刺激しあい,そして,認め合うことで良いシナジー効果が生まれると思います.そして,そのシナジー効果の成果として,核医学技術の大きなビジョンを紡ぐことができればと考えています.

 最後になりましたが,第35回 関東地方会総会は,人と人のつながりによる化学反応が起きる実験の場となります.ぜひ,会員のみならず多くの方々にご参加いただきますよう,ご協力のほど,よろしくお願いいたします.