胸骨圧迫のみのCPRに関するILCORの潮流胸骨圧迫のみのCPRについてのILCORの暫定的コンセンサス(2008年7月11日)畑中哲生先生(日本蘇生協議会常任理事)、岡田和夫先生(日本蘇生協議会会長)
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ヒトの心停止症例を対象とした7件の疫学調査16-22)では、従来型のCPRを行った場合と、胸骨圧迫のみのCPRを行った場合とで、患者の最終転帰に統計学的な有意差は認められていない。しかし、これらの疫学調査はすべて観察研究であり、潜在的および明らかな複数の交絡因子の影響が無視できない。また、これらの研究における研究群(胸骨圧迫のみのCPR群)と対照群(従来型のCPR群)は明確に定義されておらず、そのグループ分けも不正確である。
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