市立砺波総合病院麻酔科 生垣 正
目 次
1998年 第13期 救急II 課程 質問書について
従来から,鼻を塞いで息を2回大きく吹き込んで胸の中心を15回手で押して下さ
り,救急隊が来るまで続けて下さい。又,よくわからないと言われた場合には,心臓
マッサージのみを指導している現状です。
このような状況下の中で相手方に短時間で心肺蘇生法を理解して実施してもらうに
は,どのような口頭指導方法が望ましいでしょうか。
1997年 後期(第12期)救急II 課程 質問書について
アルカローシスの代表的なものに過換気症候群があるが、これから考えると病人が
重病・あるいはCPAの場合には過換気気味にCPRを実施すればより効果があると思われ
るが如何か。
1997年 前期(第11期)救急II 課程 質問書について
1996年 後期(第10期)救急II 課程 質問書について
気道確保・人工呼吸をしないでの心臓マッサージの有効性についてご教示願いたい
。
1996年 前期(第9期)救急II 課程 質問書について
1995年 後期(第8期)救急II 課程 質問書について
1995年 前期(第7期)救急II 課程 質問書について
健康者には発症しないが、隊員が保菌していた場合、重傷患者に感染させることに
ならないか教えて欲しい。
開放骨折の場合、受傷初期の汚染創の処置は感染防止のため重要であるため、その
実際の応急処置についてご教示願いたい。
また、現実、救急車内に家族及び関係者などがいない場合、CPRを実施すべき傷病
者とそうでない傷病者はいるのではないだろうか。
1994年後期(第6期)救急II 課程 質問書について
救急講習会で住民からの質問が多いため。
1994年前期(第5期)救急II 課程 質問書について
CPRを「数回実施後」や「1分間実施後」などと聞くこともあるが、単に「回復す
るまで」と記るしてあるものが多い。
応急手当法講習会などで住民から質問されることもあるので明確な方法が知りたい
。
1993年後期(第4期)救急II 課程 質問書について
1993年前期(第3期)救急II 課程 質問書について
1992年前期(第2期)救急II 課程 質問書について
使用した救急資材等の、その後の取り扱いはどうすればよいのか。例えばどのよう
な消毒(薬品等)方法が望ましいか。
また、上記患者を処置した場合に救急隊員は、直ちに病院で検査を受ける必要があ
るのか伺います。
内出血によるショック患者にショックパンツを使用することは、内出血を促進す
ることになるのではないか。支障がない場合、早期断定方法について伺いたい。
現在の救急隊は、舌根押下型(口咽頭エアウェイ)は使用できないものと聞いてい
ます。(Dr 説)
ただし、救急II 課程(135 h + 115 h )修了者に限って鼻咽頭エアウェイを使用
できるものとされています。I 課程( 135 h )修了者がたとえ舌根押下型のエアウ
ェイを使用できるとしても挿入の際、非常に注意しないと危険を伴う(咽頭痙攣、嘔
吐・窒息)と医師からも聞いています。以上のことなど考慮しますと救急車に積載の
有無またはエアウェイについての消防の見地について、ご教示願います。
気管内挿管も救急救命士は、認められなくなると聞いています。
救急隊は「死亡判定」というものはできず、しかし観察結果からして「生命徴候無
し」(バイタルサイン)の場合があり、救急搬送中「家族の手前」あるいは「周囲の
手前」により、CPRは実施すべきか。むろん心停止、呼吸停止から数十分の時間経過
がある場合である。
一般的に、脳が10分以上酸素無しでいたことが確実な場合は、心臓マッサージは試
みるべきではないと言われており、心臓マッサージにより鼓動の再開が成功し、呼吸
、心臓が回復しても傷病者は重大な脳の損傷を受けており、結果「植物状態」となる
。このことから果たしてCPR は実施すべきか。
○中学生-------------------------高校生と同様で心マッサージまで
○小学生(高学年)------------人工呼吸まで
○ (中学年)------------気道確保まで
○ (低学年)------------止血等の応急手当に止どめる
付録.全砺波消防署からの質問
□生垣の救急II課程・質疑応答集