患者さん・保護者の方へ
水いぼ(伝染性軟属腫)の治療薬
「ワイキャンス外用液0.71%」について
ワイキャンスは、水いぼの一つひとつに医療従事者が塗布する医療用医薬品です。 水ぶくれをつくって病変部を取り除く、治療選択肢のひとつです。
- 対象年齢成人および2歳以上のお子さま
- 塗布する場所医療機関で医療従事者が塗布
- ご自宅で16~24時間後に石けんと水で洗い流す
水いぼ(伝染性軟属腫)とは
水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスによる皮膚の感染症です。表面に光沢のある、丸く盛り上がった小さな発疹がみられ、 かいたり、つぶしたりすると、周囲の皮膚へ広がることがあります。
自然に治ることもありますが、治るまでに数か月から1~2年ほどかかることがあります。 数が増えている、かゆみが強い、湿疹を伴う、生活上の支障があるなどの場合には、状態に合わせて治療を検討します。
ワイキャンスはどのような薬ですか
有効成分は「カンタリジン」です。水いぼだけに少量を塗ると、その部分に水ぶくれができ、 病変を含む皮膚がはがれ落ちることで水いぼの消失を促します。 その後は、かさぶたを経て徐々に皮膚が回復していきます。
通常は3週間に1回、必要に応じて治療します。効果や皮膚の反応には個人差があり、 1回ですべての水いぼがなくなるとは限りません。8回までに十分な反応が得られない場合には、別の治療法を検討します。
| 薬の名前 | ワイキャンス外用液0.71% |
|---|---|
| 有効成分 | カンタリジン |
| 対象 | 成人および2歳以上の小児 |
| 使用間隔 | 通常、3週間に1回 |
| 洗い流す時刻 | 塗布から16~24時間後 |
治療当日から洗い流すまでの流れ
- 診察 水いぼの数、場所、皮膚の状態を確認し、ワイキャンスによる治療が適しているか判断します。
- 院内で塗布 医療従事者が水いぼだけに薬を塗り、十分に乾燥させます。正常な皮膚には塗りません。
- ご自宅で保護 洗い流すまでは、塗った部分を触る・なめる・かむことを避けます。必要に応じて、通気性のあるガーゼやネット包帯で保護します。
- 16~24時間後に洗浄 石けんを使い、水で薬を十分に洗い流してください。洗浄するまでは、入浴や患部にシャワーを当てることを避けてください。
- 経過を観察 水ぶくれ、赤み、かさぶたなどが生じることがあります。次回受診時に治療効果と皮膚の状態を確認します。
塗布後、ご自宅で気を付けること
- 塗った部分に触れない・なめない・かまない
- 洗浄まではクリームやローションを塗らない
- 薬が落ちる入浴・水泳・患部へのシャワーは避ける
- 水ぶくれをつぶしたり、かき壊したりしない
- 洗う時刻を忘れないよう、あらかじめ確認する
- 水ぶくれが破れた場合は水で洗い、清潔に保つ
強い痛みがある場合は、予定時刻を待たずに洗ってください
激しい痛みなどが現れたときは、16~24時間たっていなくても、すぐに石けんと水で薬を洗い流し、太田皮フ科へご連絡ください。
誤って目や口に入った場合
- 目に入った:直ちに水で15分以上洗い流し、医療機関へ相談してください。
- 口に入った:直ちに医師へ相談してください。
主な副作用・皮膚の反応
塗った場所に、水ぶくれ、赤み、痛み、かゆみ、皮膚のはがれ、ただれ、かさぶた、腫れ、乾燥、変色などが現れることがあります。 水ぶくれやかさぶたなど、薬の作用に伴って起こる反応も含まれます。
痛みが強い、腫れやただれが広がる、膿が出る、発熱があるなど、気になる症状がみられる場合はご連絡ください。
治療前に医師へお伝えください
- ワイキャンスの成分でアレルギー症状が出たことがある
- 妊娠中、妊娠の可能性がある、または授乳中である
- 目の周囲、口や陰部など粘膜に近い場所に水いぼがある
- 皮膚に強いただれ、感染、傷がある
ワイキャンスの成分に対する過敏症の既往がある方には使用できません。また、2歳未満のお子さまを対象とした臨床試験は行われていません。
よくある質問
1回の治療で治りますか?
効果には個人差があります。水いぼの数や場所、治療後の皮膚反応を確認しながら、通常3週間以上の間隔をあけて次の治療を検討します。
塗った部分を子どもが触りそうで心配です。
通気性のあるガーゼやネット包帯などで覆ってください。密閉性の高い素材は避け、覆い方については受診時にご相談ください。
治療後にシャワーを浴びてもよいですか?
洗い流す時刻までは、塗った場所がぬれないようにしてください。シャワーが必要な場合は、患部に薬が残るよう防水絆創膏などで保護します。
水ぶくれが破れたらどうすればよいですか?
患部を水でやさしく洗い、清潔に保ってください。痛みや腫れが強い、膿が出るなどの場合は当院へご相談ください。
プールには入れますか?
薬を洗い流すまでは、水泳は避けてください。その後については皮膚の状態によって異なります。水いぼがある間はタオル、ビート板、浮き輪などを共用しないようにしましょう。