transformation
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transformation [2022/09/16 23:20] – oshikane | transformation [2024/03/03 12:46] (現在) – 外部編集 127.0.0.1 | ||
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=====高等学校における形質転換実験プロトコール===== | =====高等学校における形質転換実験プロトコール===== | ||
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====無菌操作==== | ====無菌操作==== | ||
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今回使用しているのはライセンスの関係上pETUKという、選択マーカーがカナマイシンのベクターを使用しています。 | 今回使用しているのはライセンスの関係上pETUKという、選択マーカーがカナマイシンのベクターを使用しています。 | ||
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- | 資料集などにも出てくるマルチクローニングサイト周辺の配列は下のようになっています。 | + | (☞[[https:// |
+ | 資料集などにも出てくるマルチクローニングサイト周辺の配列({{: | ||
<WRAP center round box 80%> | <WRAP center round box 80%> | ||
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- | こうして、皆さんにお渡しする下図の様なプラスミドマップを持つプラスミドを作成しています。 | + | こうして、皆さんにお渡しする下図の様なプラスミドマップを持つプラスミド({{: |
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この様に一括りに抗生物質といっても作用機序が異なります。昨今、耐性菌の出現が医療で問題となっていますが、1つは抗生物質に対する耐性菌は要するに抗生物質を分解できる酵素の遺伝子を何等かの形で獲得することによって起こります。 | この様に一括りに抗生物質といっても作用機序が異なります。昨今、耐性菌の出現が医療で問題となっていますが、1つは抗生物質に対する耐性菌は要するに抗生物質を分解できる酵素の遺伝子を何等かの形で獲得することによって起こります。 | ||
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抗生物質を分解する酵素の遺伝子を獲得した耐性菌は、分解酵素を自分の周辺に分泌することによって抗生物質の影響なく生育することができます。今回はプラスミドの形で耐性遺伝子を形質転換により導入することによって、耐性菌を作成しています。実験的には下記Hanahan法によってプラスミドを介して耐性を付与していますが、自然界でプラスミドなど外部からDNAを取り込んで耐性を獲得する様式を**水平伝播**と言います。また一度耐性を獲得すると、娘細胞にも当然受け継がれていきます。この様に代々受け継がれていくことは**垂直伝播**と呼ばれます。 | 抗生物質を分解する酵素の遺伝子を獲得した耐性菌は、分解酵素を自分の周辺に分泌することによって抗生物質の影響なく生育することができます。今回はプラスミドの形で耐性遺伝子を形質転換により導入することによって、耐性菌を作成しています。実験的には下記Hanahan法によってプラスミドを介して耐性を付与していますが、自然界でプラスミドなど外部からDNAを取り込んで耐性を獲得する様式を**水平伝播**と言います。また一度耐性を獲得すると、娘細胞にも当然受け継がれていきます。この様に代々受け継がれていくことは**垂直伝播**と呼ばれます。 | ||
transformation.1663338003.txt.gz · 最終更新: 2024/03/03 12:46 (外部編集)