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東北大学病院が「造血幹細胞移植推進拠点病院」に選定
-東北地方の移植拠点として診療教育体制を強化-

2015年2月

 東北大学病院(下瀬川 徹病院長)は、平成26年12月22日付けで、厚生労働省の造血幹細胞移植医療体制整備事業※を担う「造血幹細胞移植推進拠点病院」(以下、拠点病院)に選定されました。現在までに全国で5施設が拠点病院として選定されており、当院は東北地方で唯一の拠点病院となります。

 造血幹細胞移植は白血病などの造血器疾患に有効な治療法であり、疾患の種類や病期に応じて「骨髄移植」、「末梢血幹細胞移植」、「臍帯血移植」のう ち適切なものが選択されます。当院では、これら全ての移植術を実施しており、今後さらに、拠点病院として造血幹細胞移植を推進するとともに、造血幹細胞移 植にかかわる地域の医療従事者に対する研修・育成や骨髄の早期採取に取り組み、東北地方全体における造血幹細胞移植医療の体制整備を進めていきます。

当院は、造血幹細胞移植推進拠点病院として、以下の内容を推進していきます。
●東北ブロックにおける骨髄の早期採取の推進
●東北地方における病院間連携を通じた移植専門医の育成
●造血細胞移植コーディネーターの育成と地域への配置
●造血幹細胞移植にかかわる医療従事者に対する研修
●拠点病院における造血幹細胞移植の推進
●他院からの積極的な移植患者の受け入れと長期フォローアップ
●造血幹細胞移植における多職種診療体制の充実

※造血幹細胞移植医療体制整備事業
移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律(平成二十四年九月十二日法律第九十号)に基づき、造血幹細胞移植の円滑な推進を目的とした 事業であり、平成25年度から厚生労働省により開始された。造血幹細胞移植推進拠点病院として、平成25年度(初年度)は関東ブロックから都立駒込病院、 中部ブロックから名古屋第一赤十字病院、近畿ブロックから大阪市立大学医学部附属病院が、平成26年度は関東甲信越ブロックから東海大学医学部付属病院、 東北ブロックから当院が選定されている。

◆関連資料
プレスリリース資料(PDF)

東北大学病院
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