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「舌下免疫療法」によるスギ花粉症治療 8割が改善

2015年6月

 日本では、約2,500万人がスギ花粉症を患っています。千葉大学病院など6施設では、平成26年10月より新たに保険適用となった「舌下免疫療法」を実施しています。
 この治療法は、最低2年間、毎日1回スギ花粉エキスを舌の裏に投与し、医師と相談しながら体質改善を目指すものです。注射の痛みもなく、自宅でできるので通院の負担も少ないため(今年の10月から長期投与が可能)、新たな治療法として注目を集めています。
 平成26年10月~平成27年1月に治療を始めた患者さんを対象にアンケートを実施したところ、約8割の方に症状改善がみられました。

 また、千葉大学病院では「舌下免疫療法」は治療だけでなく、予防にも効果があると考え、スギ花粉症の素因をもちながら、症状の出ていない発症予備軍の方々の予防治療を目的とした臨床試験(責任者:耳鼻咽喉・頭頸部外科 教授 岡本 美孝)に取り組んでいます。150人の参加があれば、予防効果を検証することができ、将来、スギ花粉症に悩む人を減らすことができるかもしれません。皆さんのご協力のもと、貴重なデータを集め、世界へ、未来へ発信していきます。ぜひ、ご参加ください。

千葉大学医学部附属病院
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