2019年4月
岡山大学病院は2019年4月1日、中国地方唯一の「成人先天性心疾患総合修練施設」に認定されました。
生まれつきの心臓病(先天性心疾患)に対する医療はめざましく発達し、多くの患者さんが大人になる時代になりました。大人になると不整脈、心不全といった新たな問題が出現することがあり、子どもの時期とは違った管理・治療が必要ですが、大人になった先天性心疾患の患者さんを診療できる施設は全国的に限られています。
岡山大学病院は2014年に成人先天性心疾患センターを立ち上げ、大人になった先天性心疾患の患者さんの診療にあたってきました。患者さんの診療には小児科から循環器内科への移行だけではなく、多くの専門分野が協力して診療にあたることが必要です。女性であれば産婦人科の協力が大切であり、むし歯や歯周病の管理も心臓への感染を防ぐために重要です。
岡山大学病院では、医師・看護師を含め多くのスタッフでこれらの問題に対応し、その活動は全国でトップクラスです。今回の認定により、さらなる診療体制の充実が期待されると同時に、専門医を育てる教育施設としての役割を担っていきます。