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岡山大学病院で防災訓練を実施

2015年3月

 平成27年3月19日に、岡山大学病院で多数の負傷者の受け入れを行う防災訓練を実施しました。今回の訓練は、県内で震度5強の地震が発生し、これに起因して高速道路上で多重事故が起こり多数の負傷者が発生、50名の重症患者の受け入れ要請があったという設定で行われました。
 訓練は2部構成で、第1部では防災担当の宮脇卓也副病院長が災害拠点病院としての役割と防災体制について、続いて救急科医師がSTART法、PAT法によるトリアージの手法、トリアージタッグの記載方法、災害による負傷者の診断方法等について講義。引き続き、第2部として実技訓練を実施しました。槇野博史病院長は、岡山県から50名の重症患者の受け入れ要請があったことを受けて、防災マニュアルに基づき災害対策本部を設置し、病院の被害状況、空きベッドなどについて情報を収集した上で、全診療科による体制により受け入れを行うことを決断し、院内全ての医療従事者はその対応にあたるように指示を行いました。
 これを受け、医師、歯科医師、看護師等の約100人が、実際に災害が起きた際にもトリアージエリアとなる入院棟東1階の救急外来の前に設置した防災テントへ集結し、救急車から次々と運ばれてくる模擬患者のトリアージを実施し、その後、看護師・事務職員が赤エリア、黄エリアへ担架による搬送を行いました。
 実技訓練では医学部医学科5年生が模擬患者となり、事前に負傷設定の刷り込みを行い患者の立場から訓練に参加してもらいました。トリアージタッグには最低限の情報しか記載されていない中で、学生が迫真の演技により症状を訴え、そこから得られる情報の中で、医療従事者が協力してトリアージを実施しました。
 訓練実施後は内容に関するふりかえりが行われ、「情報の伝達が乱れるなど課題も散見されたが、マニュアルの改訂や、次回の訓練で改善することとし、更なる災害対策の強化を目指す」としました。

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岡山大学病院
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