日本医史学会 関西支部 2010年
総会・秋季学術集会 案内

 近年は京大会館において開催しておりましたが、今回は平安神宮に近い京都市国際交流会館を会場にします。
 一般演題募集『醫譚』91号送付時同封、または8月末日発送事務局報第3報同封の用紙に必要事項を記入の上、直接郵送またはFAXをTOPページ下記事務局へ。締切9月末日。

平成22年9月30日 日本医史学会関西支部事務局
詳細

日  時  平成22年11月7日(日曜日) 午前9時30分〜
会  場  京都市国際交流会館 (KOKOKA)
       京都市左京区粟田口鳥居町2−1 TEL 075-752-3010
共  催  京都医学史研究会
参加費   2,000円
懇親会会場 同館2階 レストラン「ルヴェンソンヴェール岡崎」
懇親会費  7,000円


特別講演
「在村医家の形成と儒教」演者:山中浩之(大阪府立大学 人間社会学部 教授)

受領済み一般演題
(順不同、敬称略)

・英国医史−W・ハーヴェイ考:栗本宗治(西宮市)

・緒方洪庵生誕200年記念 緒方洪庵の日記を読む
  −除痘館研究の側面から−:古西義麿(除痘館記念資料室)
 「今年は緒方洪庵の生誕200年にあたります。癸丑(嘉永6年)年中日次之記などは適塾運営面では安定期の、除痘館における牛痘種痘普及面からは最も苦しい時期の日記から洪庵の足取りを振り返ってみたいと思います。」

・ヨーガ成立に導引は関係あったか(初探):猪飼祥夫(大津市)
 「ヨーガ成立に導引が影響したかどうかを探る試み。初歩的な資料比較を行う予定。」

・上中啓三(高峰譲吉の助手)のアドレナリン抽出実験ノート:中山沃(西宮市)

・香川修庵と一本堂行余医言:杉浦守邦(大津市)
 「江戸時代中期、京都で花開いた古医方派の中心人物香川修庵について述べると共に、自ら古を為すとの意気込みで編纂した彼の主著『一本堂行余医言』の独創性の高い箇所を紹介する。」

・レンブラントの「トゥルプの解剖学講義」(絵葉書):寺畑喜朔(高岡市)

・江戸期博物図譜(虫豸図譜・菌類図譜)と医師達:奥沢康正(京都市)

・ベルツ博士の九州歴訪:山上勝久(泉南市)

・南蛮流外科の諸問題について:ヴォルフガング・ミヒエル(福岡市)

・「新纂看護婦学」(大正4年刊)にみる医師長尾昿斎の看護観:平尾真智子(国分寺市)

・最後の御目見医 中島友玄:中島洋一(岡山市)

・大坂堂島の医家、杉本一斎の輪郭について:浅井允晶(奈良市)

・緒方洪庵生誕二百年:小田皓二(井原市)

・適塾門下生「国府彰哉と横山謙斎」:木村丹(岡山県早島町)

・演題名未定:柳澤波香(東京都)
 「ロドリゴ・ロペス医師(1525−1594年)エリザベス女王1世に侍医として重用されながらも、廷臣の讒言にあい、非業の死を遂げました。ロペス医師は、シェイクスピアの『ヴェニスの商人』シャムロックのモデルではないか?と言われる医師です。医学史の視点からお話してみたいと思います。」

・大関和の看護観−精神・言行・学校−:○上坂良子(秦野市)水田真由美(和歌山市)

・徳川綱吉の麻疹と幕府の麻疹感染予防策について:鈴木規子(京都市)
 「宝永五年12月〜同六年1月の将軍家の麻疹感染状況と、麻疹感染予防対策について、『徳川実記』『隆光僧正日記』『寛保御触書集成』『新井白石日記』を史料に考察する。従来綱吉の麻疹は幕府史料によって説明されてきたが、本報告では新たに『隆光僧正日記』から、その詳しい病気の経過と幕府の対応について明らかにする。また、麻疹酒湯は形式的通過儀礼とされるが、江戸城においては感染防止のための御目見え制限期間の重要な指標として機能し、麻疹・疱瘡・水痘は明らかに感染症と認識されていたことを論ずる。」

・万病万毒論と橋本伯寿:西巻明彦(東京都)
 「吉益東洞の万病一毒論は有名であるが、橋本伯寿の万病多読論は『内経』をベースとした概念で、蘭学の伝染病の概念を説明した独特な概念を紹介する。」

・イペイ 人身究理の川本幸民訳稿:八耳俊文(東京都)

・眼科における手術時消毒法の変遷:園田真也(枕崎市)


受領済み紙上発表

・三田谷啓資料による児童の健康問題と社会的擁護:小野尚香(神戸親和女子大学)

・田中彌性園収蔵古醫書のうち稀本(4):田中祐尾(八尾市)

受領済み展示発表

・博物図譜:奥沢康正(京都市)



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