厚生労働科学研究費補助金(厚生労働科学特別研究事業)
医療における安心・希望確保のための専門医・家庭医(医師後期臨床研修制度)のあり方に関する研究
医療における安心・希望確保のための専門医・家庭医(医師後期臨床研修制度)のあり方に関する研究
第1回班会議 議事要旨
日時:平成20年9月22日(月)13:00−15:00
場所:厚生労働省 専用第18、19、20会議室 (17階)
出席者:舛添厚生労働大臣、土屋、有賀、海野、江口、岡井、葛西、川越、阪井、外山、山田、渡辺
1.開催にあたり、舛添厚生労働大臣より挨拶をいただいた。
2.本研究の背景、概要説明
土屋班長より、本研究の背景と概要の説明がなされた。
- 安心と希望の医療確保ビジョン具体化に関する検討会において本研究班設置に関する要望が出されたことを受けて設置された。
- 日本学術会議、日本医師会から専門医の教育について、第三者機関をつくってコントロールすべきではないかと要望が出されている。
- 日本専門医制評価・認定機構があるが、全体のコントロールは難しい。
- 本年度内にある程度のアウトラインを描くよう検討を進めていく。
- さまざまな可能性を諸外国の例もみて検討していく。
- 議事は公開とし、ホームページも開設する予定。
- 厚生労働科学特別研究事業の補助金に関する規定について説明がなされた。
- 事務局として、渡邊、松村が班長協力者として研究のサポートを行う旨報告された。
土屋班長より、これまでの経緯、本研究の進め方について説明がなされた。
- 初回は大きなアウトラインを班員で共有することを目的としている。
- 次回以降、日本医師会や日本専門医制評価・認定機構、主要学会との意見交換を予定している。
- 並行して海外の専門医研修制度についての調査、聴取を行う。
(1)診療科の偏在の現状と専門医の必要養成数の試算 | ||
・ | 各学会の試算の状況を調査するとともに、全体としてのバランス、我が国の土壌にあった専門医養成数を検討するべきである。 | |
(2)研修医教育と専門医教育 | ||
・ | 指導医確保の必要性、大学病院・専門病院・一般病院の連携によるローテーション、臨床研修制度のあり方について検討することの重要性が示された。 | |
(3)家庭医・総合医、専門医育成の必要性 | ||
・ | 家庭医・総合医は専門分野であるという認識の上で、家庭医・専門医の必要数、専門分野のニーズについて議論する必要がある。 | |
・ | 救急など横断的分野での検討も必要である。 | |
・ | 専門領域、コメディカルを含めたチーム化を踏まえた我が国での土壌の変化を考慮することが必要。 | |
・ | 国民の求める専門医の基準を考慮した標準的なプログラム、評価基準が求められる。 | |
(4)海外の家庭医・専門医養成の適正数の根拠 | ||
・ | 海外における家庭医・専門医育成の適正数算出の根拠について参考になるものはないか。 | |
・ | 家庭医の養成数は指導医の育成、指導体制などを考慮しつつ弾力的に見直していくことが必要。 | |
(5)3つの偏在という視点 | ||
・ | 診療科の偏在、地域における偏在に加えて、設置形態間の偏在が存在し、これを分析、理解、認識することが必要である。 | |
(6)制度の継続的見直しの必要性 | ||
・ | 後期臨床研修制度は素案が示された後も継続的に見直しを行う必要性が示された。 | |
(7)卒前教育、初期臨床研修との関係 | ||
・ | 現在文部科学省、厚生労働省合同にて開催されている臨床研修制度のあり方等に関する検討会での議論の推移を追いつつ議論することが必要である。 | |
(8)まとめ | ||
・ | 次回以降日本医師会、日本専門医制評価・認定機構、主要学会へのヒアリングを予定している。 | |
・ | 次回の日程はあらためて調整。近日中にホームページにて議事を公開する。 | |
以上 |