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国立大学理学療法士会々長
第一回国立大学理学療法士学会長
細田 多穂
我国における理学療法士も法律制定以来15年を経過し三千名をこえ、社会的ニーズも高まるいっぽうであり、リハビリテーション医学の重要な専門職に位置づけられております。その理学療法士の中でも日本を代表する国立大学に勤務する理学療法士が一同に集まり、昭和51年9月、明石市において国立大学理学療法士会設立総会が開かれ、本会が設立されました。本会は互いの横のつながりを確立し学術技能の研鑽、そして短時日では解決できない身分の問題、養成校の大学制度確立などに一歩一歩地道に可能なかぎり会員一丸となって努力していくところにあります。また国立大学医療短大も金沢大学、弘前大学、京都大学の開設が予定されており、後輩がつぎつぎと卒業してきます。われわれは先輩として教育の場(インターンなどの実習)をより充実させ、学術技能をより向上させ、さらに身分についても改善していくことを責務と自認しております。日頃われわれは臨床、研究、そして教育をすすめていくうえで、また社会的な理学療法士へのニーズが高まるなかで、国民サービスを充実していくうえで会員諸氏より学術向上のための学会開催の気運が高まり第一回国立大学理学療法士学会が開かれる運びとなりました。本学会の成果を、国立大学理学療法士学会誌として創刊号にまとめ今回発行することができました。
本誌は今後国立大学理学療法士会の唯一の機関誌として、また業績集としてより充実したものになっていくことを信じて疑いません。