

第48回国立大学リハビリテーション療法士学術大会 大会長
神戸大学医学部附属病院 リハビリテーション部
丸山 孝樹

第48回国立大学リハビリテーション療法士学術大会を、2026年7月3日(金)・4日(土)の二日間、神戸大学医学部 神緑会館記念ホールにて開催できますことを大変嬉しく存じます。全国の国立大学病院で日々ご活躍されている療法士の皆さまを神戸にお迎えし、臨床・研究・教育の成果を共有できることは大会長として大きな喜びです。
神戸は古くから国際的な文化が行き交い、多様性と自由な発想を育む土壌を持つ街です。海と山が近接した風景、異国情緒あふれる街並み、有馬温泉、灘五郷の酒蔵、そして神戸牛や洋菓子をはじめとする豊かな食文化など、学術大会とともにリフレッシュしていただける魅力にあふれています。
本大会のテーマは「臨床・研究・教育における『真摯・自由・協同』と知の創造 〜リハビリテーション医学・医療の現在地〜」といたしました。「真摯・自由・協同」と「知の創造」は神戸大学が開学以来大切にしてきた学風であり、患者さんに真摯に向き合い、自由な発想で学術を探求し、多職種協働の中で新たな知を創り出すというリハビリテーション医療の根幹をなす理念でもあります。
特別講演では、神戸大学大学院医学研究科リハビリテーション機能回復学 教授 酒井良忠先生にご講演いただきます。酒井先生はリハビリテーション機能回復学分野および神戸大学医学部附属病院リハビリテーション科の立ち上げにご尽力され、急性期リハビリテーション、がんリハビリテーション、専門医育成、地域連携など幅広い領域で神戸大学のリハビリテーション医療を牽引してこられました。研究の面でも、がんや稀少疾患、小児疾患、リウマチ性疾患の臨床研究に加え、産学連携による新たな医療機器開発にも積極的に取り組まれ、リハビリテーション医療の未来を開く研究成果を国内外へ発信し続けておられます。 本大会テーマとも深く響き合うご講演となることでしょう。
教育講演では、神戸大学大学院医学研究科 災害・救急医学分野 特命助教 中西信人先生に急性期医療・集中治療におけるリハビリテーションと栄養療法をテーマにお話しいただきます。急性期の治療戦略が変化するなかで、大学病院における急性期リハビリテーションの今後について議論を深められる貴重な機会となるはずです。また、大阪保健医療大学 保健医療学部 准教授 小川真人先生には、急性期心疾患患者の運動療法研究を専門とする立場から、心疾患急性期における運動療法の新しい可能性についてご講演いただきます。
さらに本大会では、特別口述演題「各大学病院の自慢セッション」を新たに設けました。各大学病院が有する特色ある取り組みを紹介し合うことで、相互に学び、刺激し合い、大学病院リハビリテーションの未来像を具体的に描く場としたいと考えております。
一般演題でも、全国の療法士の皆さまが日々の臨床から生まれた疑問や工夫を共有し、活発で建設的な議論が生まれることを期待しています。本大会は研究初心者の方でも安心して発表できる温かい雰囲気に満ちており、新たな知の創造の源泉となる場です。
神戸の地で、多様な背景と経験を持つ皆さまが集い、「真摯・自由・協同」の精神のもと、新しい知が交差し芽生える二日間となることを心より願っております。実りある学術大会となりますよう、神戸大学医学部附属病院リハビリテーション部一同、誠心誠意準備を進めております。2026年の盛夏、神戸で皆さまにお会いできますことを心より楽しみにしております。