大会長挨拶
第38回国立大学リハビリテーション療法士学術大会長
琉球大学医学部附属病院リハビリテーション部 大城 直人
会員の皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
第38回国立大学リハビリテーション療法士学術大会を平成28年10月8日(土)・9日(日)の両日、ここ沖縄にて開催する運びとなりました。
平成に入り社会情勢や人口構造の変化を背景に医療施設の機能分化と医療提供体制の整備が推進されてきました。その中でも大学は「特定機能病院」として指定を受け高度の医療サービス及び技術開発などの機能を要求されています。さらに今年度は診療報酬改定がなされ、地域包括ケアシステム推進と医療機能との機能強化とその連携が大きな課題として提案されました。これからの我々リハビリテーション関連職種に対する期待も高まっている現状にあります。
沖縄での国立大学学会が開催されたのが22年前、平成6年でございました。当時は大学へ入職したばかりで今と比較するとアナログの時代、予算も恐らく五分の一程度ではなかったかと記憶しております。前任の渡辺先生をはじめ細田多穂先生からのアドバイスを頂きながら手探りの状況で無事に終えることが出来たことを思い出します。20年たった現在、当院スタッフもPT10名、OT5名、STについては他部門配属を含めて5名と着実に増員がなされ組織としての強化を継続し、現在本学会開催に向け取り組んでおります。
今や時代は情報通信技術の進歩の恩恵を受け必要な情報を簡単に手にすることができるようになりました。しかしながら実際に学会会場に足を運ばなければ手にすることのできない貴重な体験があることも事実です。会員の皆様にはこの機会にぜひとも温かい沖縄の空気に触れていただき、日々の臨床における学術活動の糸口なる知見を広めて頂けるような充実した学会となることをスタッフ一同願っております。新しい試みとして今大会から学会が2日間に渡って開催され、各職種の生涯教育にも貢献できる形となっています。また、理学療法士の皆さんにとっては、全国学術研修大会と日程を合わせる形で参加しやすい工夫をいたしました。多くの皆様のご参加をどうぞ宜しくお願い致します。