スペンサー

(すぺんさー Spencer, Herbert)


19世紀英国の思想家(1820-1903)。『エコノミスト』の編集者。

ダーウィンの進化論に大きな影響を受け (もっとも、ダーウィンを読む以前から進化論的発想を持っていたらしい)、 進化論に基礎にして科学知識の総合を試みた。 『第一原理』(Firt Principles, 1862)を出版したあと、 生物学、心理学、社会学、倫理学についての著作を次々に出版。

倫理学的には快苦を幸福の基準とする功利主義の立場に立ち、 また、生物と同様に社会も進化し、 個人が社会に適応する度合が高まるにしたがって 個人と社会の利益の一致が進み、 悪や不道徳は姿を消していくという社会進化論を唱えた。

21/Oct/2001


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
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