ケンブリッジ・プラトニスト

(けんぶりっじぷらとにすと the Cambridge Platonists)


17世紀中盤にケンブリッジ大学にいた プラトン主義者たちのこと。 コプルストンによれば、 ベンジャミン・ウィチコート(Benjamin Whichcote, 1609-83)、 ジョン・スミス(John Smith, 1616-52)、 ラルフ・カドワース (Ralph Cudworth, 1617-88)、 ナザニエル・カルヴァウェル(Nathaniel Culverwel, c. 1618-51)、 ピーター・スターリー(Peter Sterry, 1613-72)、 ヘンリ・モア(Henry More, 1614-87)の6人。 彼らは、プラトンの哲学を純粋に研究するというよりは、 ホッブズの無神論的な唯物論や、 デカルト主義者たちの 機械論的な世界観をやっつけるために、 プラトンやプロティノスイデア論 ないし観念論を用いて論陣を はったと言える。コプルストンの受け売りっす。 (04/21/99)

彼らの基本線は、 理性の力によって神についての客観的真理と、 絶対的で普遍的な道徳法を知ろうというものであった。 これもコプルストンの受け売りっす。 (05/12/99)

「プラトニスト」という名前からすると、 彼らはプラトンなどの古典的著作ばかり読んでいたように聞こえますが、 実際のところは、 コペルニクスベーコンガリレオハーヴェイ と言った当時の哲学者や科学者の思想にもよく通じていたようです。 (05/17/99)


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
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