イドラ

(いどら idola [単数はidolum])


偶像とか幻影と訳される。 ベーコンは、 人間が知識を得る過程で誤ちを犯す原因として四つのイドラを挙げた。 要するにイドラっていうのは、色メガネのことであり、 われわれは次のような色メガネを通して世界を眺めているから しばしば間違いを犯す、とベーコンは言うわけである。

しかし、もちろんこれらの色メガネは、 ある程度改良することはできても外すことはできないので、 われわれは常に色メガネを通して世界を眺めているということを承知しておく必要がある。 (05/17/99)

参考文献


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Mon Sep 22 22:02:16 JST 2003