トップページ > 腎臓病とは > 腎臓病の種類と原因 > 慢性腎不全

慢性腎不全

ブックマーク: はてなブックマークに登録 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録

急性腎不全とは対照的に、働いているネフロンの数が徐々に減少する腎不全を慢性腎不全と呼びます。

1) 慢性腎不全の原因とは

2) 慢性腎不全に至る病気

3) 慢性腎不全の病態

4) 早い段階から慢性腎不全の治療を

慢性腎不全の原因とは

原因は様々で、主に糸球体を傷害する慢性糸球体腎炎や糖尿病性腎症、間質を傷害する間質性腎炎、血管を傷害する高血圧などが上げられます。病状も急性腎不全とは対照的で、末期に到るまでほとんど症状が無いのが特徴です。もちろん尿も十分に作られます。しかし、末期となれば慢性透析療法が必要となります。

急性腎不全と異なり、治ることは期待出来ません。腎機能が正常の10%以下に低下した末期腎不全に至ると、腎移植を受けない限り一生透析療法を受けなければなりません。

先頭へ戻るこのページの先頭へ

慢性腎不全に至る病気

両方の腎臓を同時に傷害する病気はすべて慢性腎不全の原因となり、慢性透析療法に至る疾患でもあります。

慢性腎不全の原因を透析療法を必要とする疾患で見ると、糖尿病患者が急激に増加しており、1998年には慢性糸球体腎炎に代わって糖尿病性腎症が第一位となっています。慢性腎不全と言う名前は病名ではなく、腎臓の働きが低下していると言う病態名です。

時々、私の病気は慢性腎炎ですか、それとも慢性腎不全ですか?と質問を受けますが、慢性腎炎が原因で慢性腎不全になっているのであって、両方とも正しいのです。

先頭へ戻るこのページの先頭へ

慢性腎不全の病態

腎臓は2個ありますが、片方を摘出しても(例えば、腎癌や生体腎移植などの目的で)、腎機能はほとんど低下することは有りません。これは腎臓に大きな予備力があるためです。逆に腎機能が正常の半分くらいしかない、という場合には、働いているネフロンの数は既に約6分の1程度に減少しています。

慢性腎不全では糸球体のろ過圧が上昇していることが知られています。これによって、ネフロン数が減少しても糸球体ろ過量(腎機能)は保たれます。しかし糸球体ろ過圧が上昇するのは、糸球体内の血圧が上昇している(糸球体内高血圧)からです。糸球体毛細血管の動脈硬化が進行し、糸球体が過労死することになります。

先頭へ戻るこのページの先頭へ

早い段階から慢性腎不全の治療を

一般には、腎機能(糸球体ろ過量)が3分の1以下に低下した状態を慢性腎不全と呼びますが、現実にはこの時期にはかなり進行した状態で、むしろ正常の70%以下に低下すれば、慢性腎不全の予備群として適切な治療が必要となります。一般に腎機能が1/3程度に低下した段階を慢性腎不全と呼ぶのは、ちょうどこの頃から、血液中にクレアチニンや尿素などの老廃物が蓄積するためです。

しかし、治療はこれ以前から実施すべきです。

先頭へ戻るこのページの先頭へ

【関連記事】

慢性腎不全の治療

慢性腎不全の食事療法【1/2】

慢性腎不全の食事療法【2/2】

慢性腎不全の薬物療法

慢性腎不全の日常生活の注意