講座概要
沿革
当講座は、平成4年4月1日に衛生学教室と公衆衛生学教室を統合して発足した。
衛生学教室は、明治20年、海軍医学校教官木村荘介らにより成医会講習所内に講述され、東京帝国大学医科大学より坪井次郎が来講した。明治28年東京慈恵医院医学校時代から大正12年東京慈恵会医院医学専門学校終期には、東京帝国大学衛生学教室より横手千代之助が来講していた。大正14年、細菌衛生学教室助教授であった矢崎芳夫が衛生学教室主任教授に就任し、昭和35年、小机弘之助教授に引継がれた。昭和59年、東京大学医学部公衆衛生学教室助教授であった松本信雄が就任し、平成2年に急逝されるまで、その任を務めた。
一方、公衆衛生学教室は、文部省の答申に基づき、昭和21年、厚生技官山岸精実を初代教授に迎え、本邦最初の公衆衛生学教室として開講された。昭和38年、竹村望助教授が教授に就任し、昭和61年、清水英佑助教授に引継がれた。
衛生学教室の松本教授逝去後、全国的な講座統廃合の流れの中で、平成4年4月1日に両教室が統合され、環境保健医学講座が発足した。初代教授には公衆衛生学教室の清水英佑教授が就任し、平成19年に第2代柳澤裕之教授に引継がれた。令和3年より第3代須賀万智教授が就任し、現在に至っている。