M349 強皮症

Systemic Sclerosis

SSc、PSS

(検索用語句: )

全身の諸臓器の皮膚の硬化。手指、手、足、まぶたのむくみから硬化へと進み、内臓も硬化する。  強皮症には全身性強皮症と限局性強皮症(※) があり、両者は全く異なる疾患ですので、この区別がまず重要です。 限局性強皮症は皮膚のみの病気で、内臓を侵さず、心配のない病気です。  一方、全身性強皮症は皮膚や内臓が硬くなる変化(硬化(※) あるいは線維化(※) といいます)が特徴です。  限局性強皮症の患者さんが、医者から単に「強皮症」とだけいわれて、全身性強皮症と間違えて不必要な心配をしていることがしばしばありますので注意が必要です。  次に大切な点は全身性強皮症の中でも病気の進行や内臓病変を起こす頻度は患者さんによって大きく異なるということです。患者さんによっては病気はほとんど進行しないことから、従来欧米で使われていた「進行性」全身性硬化症という病名の「進行性」という部分はこの病気には適切でないことから、今は使われなくなりました。  このように全身性強皮症の中でもいろいろなタイプ(病型といいます)があることがわかってきたことから、国際的には全身性強皮症を大きく2つに分ける病型分類が広く用いられています。  つまり、典型的な症状を示す「びまん型全身性強皮症」と比較的軽症型の「限局型全身性強皮症」に分けられています。  前者は発症より5-6年以内は進行することが多く、後者の軽症型では進行はほとんどないか、あるいは緩徐です。この病型分類のどちらに当てはまるかによって、その後の病気の経過や内臓病変の合併についておおよそ推測ができるようになりました。 (厚生労働省難治性疾患克服研究事業 皮膚・結合組織疾患調査研究班(強皮症)作成の難病情報センターホームページから引用)


疾患・障害一覧に戻る