E222_E232 ADH分泌異常症

syndrome of inappropriate secretion of ADH

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ADH(抗利尿ホルモン)分泌異常症には、1.ADHの不足によって発生する中枢性尿崩症、2.ADHの過分泌により発生するSIADH(ADH不適合分泌症候群)の全く異なる2種類の病態が含まれます。ADHは脳の中の視床下部で合成され下垂体後葉より分泌されるホルモンで、腎臓に作用して体内の水分が尿として出て行く量を調節しています。中枢性尿崩症では口渇、多飲、多尿が発生し患者さん自身が変調に気がつくことがほとんどですが、SIADHでは水分の過剰貯留による低ナトリウム血症を検査で発見されることが多く、患者さんが感じる特徴的な症状はあまりありません。


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