B169 激症肝炎

Fulminant Hepatitis

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急速な肝不全。様々な段階の昏睡症状。  肝臓は、身体に必要な物質を合成し、老廃物を排泄するなど、生命活動にとって重要な役割を担っています。この肝臓の働きをする細胞(肝細胞)が急激に大量に壊れることにより、その機能が低下していく病気が劇症肝炎です。肝臓の機能が低下すると、血液を固めるために必要な凝固因子の産生が失われ、また、老廃物の蓄積により意識障害(肝性脳症)が出現します。もともとが健康な人に全身のだるさ、吐き気、食欲不振などの急性肝炎の時と同じ症状が現れてから8週間以内に肝性脳症が見られ、凝固因子の血液中での濃度がある値以下になった場合に劇症肝炎と診断します。肝細胞は増殖する能力に富んでいるために、急性肝炎の大部分は、肝細胞が壊されても自然に元の状態に戻ります(肝再生)。しかし、劇症肝炎では、この破壊が広くおよぶために、肝細胞の増殖が遅れて、適切な治療を行わないと高頻度に死に至ります。 (厚生労働省難治性疾患克服研究事業 消化器系疾患調査研究班(難治性の肝疾患)作成の難病情報センターホームページから引用)


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