■基礎の基礎

│筋肉│　←→筋痛/ミオパチー/運動/

→伸筋/屈筋//主働筋/協働筋/拮抗筋/拮抗筋/相反神経支配/同名筋/異名筋
→収縮（等尺性/等張性/短縮性/伸張性）
→拘縮/筋トーヌス - 痙縮 - 固縮/痙攣/振戦/fasciculation （→アカシジア/ジスキネジア/カタレプシー→アキネシア→ジストニア）
→ファシア/サテライト細胞

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伸筋　extensor muscle、protractor muscle 収縮により関節を伸展させる筋 関節の伸展運動に関与する骨格筋 上腕三頭筋は肘関節を伸展させるから伸筋に属する。

屈筋　flexor muscle　←→屈曲反射 四肢の関節を曲げるはたらきをする筋の総称 上腕二頭筋や大腿二頭筋 上腕二頭筋や上腕筋は肘関節を屈曲させるので、屈筋と呼ばれる。 最大の屈筋は大腰筋であり人間は大腰筋の発達によって二足歩行を可能にしている。 ヒラメ筋や腓腹筋は屈筋であり人間の身体を支えている。 同様に大腰筋によって人間の身体は支えられている。



• 一つの動作をするとき、その中心となる主働筋が収縮（あるいは弛緩）し、協働筋も補助的に収縮（あるいは弛緩）し、拮抗筋が自動的に弛緩（あるいは収縮）することによって、動作がスムーズに行える。
• 肘を曲げる場合には、上腕二頭筋（主働筋）が収縮し、上腕筋・腕橈骨筋（協働筋）は補助し、上腕三頭筋（拮抗筋）は弛緩する。 ．

  主働筋、主動作筋　agonist 中心となって活動する筋肉 上腕三頭筋が「拮抗筋」となって弛緩ことによって、上腕二頭筋は「主働筋」として収縮しやすくなっている。

  協働筋、協力筋　synergist 主働筋の働きを助ける筋肉 主働筋が収縮する時、補助的に同じ方向へ収縮する筋

  拮抗筋　antagonist 協働筋と逆の動きをする筋肉

  相反神経支配　reciprocal innervation　←→相反性抑制 屈筋の張力が増すときには伸筋の張力が減退するというように、ある関節を動かす主働筋と拮抗筋が協調的な動きをするようにされる神経支配がなされていて、それを相反神経支配という。 主働筋が収縮する時に、拮抗筋を収縮させない命令が出されるというような、互いに拮抗しあう筋の活動を抑制するメカニズム 脊髄反射の場合だけでなく，交感神経と副交感神経についても，両者が同一の器官を支配している場合は，一方が興奮しているときに他方が抑制されるという相反神経支配がみられる。

  同名筋　homonymous muscle 主働筋と同義 ある筋の伸展する場合、伸張反射によって収縮するのは、伸展した筋自身である。反射性に収縮した筋の原因を作った筋は同じ名前の筋であるので、同名筋と呼ばれる。 伸張反射において上腕二頭筋（同名筋）の伸展によって、上腕二頭筋が収縮する。 同名筋からの抑制インパルス（Ib群線維・II群線維）の障害による脱抑制 異名筋　heteronymous muscle 主働筋に対する拮抗筋と同義 ある筋が伸展する場合、伸張反射によって収縮するのは同名筋であり、伸展が異名筋である。 同名筋のIa群線維は抑制性介在ニューロンを介して、異名筋を支配するα運動ニューロンを抑制する。 異名筋からの抑制インパルス（Ia群線維）の障害による脱抑制

  
  

  近位筋　proximal muscle 体の中心に近い筋 ミオパチーでは、近位筋がやられやすく、しゃがみ立ちや階段の昇りが難しいといった症状で異常に気付くことがしばしばある。 腕の近位筋、肩の付近の筋力が低下すると、重いものを持ち上げにくくなる。 足の近位筋、腰や大腿の筋が障害されると、立ち上がりや階段の昇降が不自由になり、床や低い椅子からや、トイレなどで立ちあがるとき、あるいは駅の階段昇降やバスの乗降の時に、困難が生じる。他人からみると、一歩一歩左右の腰を交互に上下に揺らせて歩くような歩行がみられる。 バリズムは近位筋優位な不随意運動

  遠位筋　distal muscle 手足の先の方の筋肉 腕の遠位筋、手の筋力が落ちると、手に持った物を取り落とす、缶詰や瓶のふたを開けられない、タオルを絞れないなどの症状が出て、手の場合は筋が萎縮して手の甲に一本一本骨が浮き出て見えるようになったと気づくばあいなど。 足の遠位筋、膝より下の筋の力が落ちると、足が垂れ下がるために、足先がわずかな突起に引っかかりやすく、また階段を昇る時足先が垂れ下がった分だけ膝を高く上げなければならなくなる。さらにつま先立ちがしにくくなり、転びやすくなる。

  遠位筋　distal muscle 手足の先の方の筋肉 腕の遠位筋、手の筋力が落ちると、手に持った物を取り落とす、缶詰や瓶のふたを開けられない、タオルを絞れないなどの症状が出て、手の場合は筋が萎縮して手の甲に一本一本骨が浮き出て見えるようになったと気づくばあいなど。 足の遠位筋、膝より下の筋の力が落ちると、足が垂れ下がるために、足先がわずかな突起に引っかかりやすく、また階段を昇る時足先が垂れ下がった分だけ膝を高く上げなければならなくなる。さらにつま先立ちがしにくくなり、転びやすくなる。

  体軸筋　axial muscle 前鋸筋、腹斜筋、横隔膜、大腰筋、骨盤底筋、内転筋、ハムストリングス、といった動作や、姿勢を保持するために重要な筋 体軸筋の多くが、インナーマッスルと関係している。

  
  
  
• 主働筋と拮抗筋の関係にある筋

  大胸筋	広背筋
  脊柱起立筋	腹直筋
  上腕二頭筋	上腕三頭筋
  大殿筋	小殿筋
  大腿四頭筋	ハムストリングス
  大腿二頭筋	半腱様筋、半膜様筋

  
  
  
• 主要な表情筋　mimic muscles, muscle of expression　←→情動の表出

  前頭筋　frontalis 頭部の浅頭筋のうち、頭蓋周囲の頭蓋表筋（後頭前頭筋）に含まれる皮筋である。 眉毛の上から伸びている。帽状腱膜から起始し、眼輪筋、鼻根筋と線維を交叉させ、眉間と眉部の皮膚に停止する。 作用は眉弓を引き上げ、前頭部に皺を作る。衰えると額に横ジワが入る。 顔面神経側頭枝支配

  眼輪筋　orbicular muscle of the eye 目の周りを囲んでいる筋肉　眼裂の周囲を輪状に取囲み、 内眼角付近の靭帯と骨部から起り、外眼角の外側で上下の筋束が連絡する。 眼瞼を閉じさせる働きをする筋肉であり、眼瞼を開くのは眼瞼挙筋の働きによる 衰えると目尻のシワや上まぶたのたるみになる。 顔面神経に支配される。

  頬筋（きょうきん）　buccinator muscle 上下あご関節から口角まで伸びている筋肉 頭部の浅頭筋のうち、口唇周囲にかけての口筋のなかで口角を外側にひき、頬を歯列に押し付ける筋肉である。筋肉の一方が皮膚で終わっている皮筋である。 頬筋の起始は上顎骨の大臼歯部における歯槽突起頬側面と、下顎骨の大臼歯部頬側面の頬筋稜より起こる。 口角を上げるはたらきがあり、衰えると口角が下がった寂しい口元になる。

  口輪筋 orbicularis oris muscle 唇の周りの筋肉 頭部の浅頭筋のうち、口唇周囲にかけての口筋のなかで口を閉じ、口の周囲を前方に尖らせる筋肉である。筋肉の一方が皮膚で終わっている皮筋である。 口輪筋の起始は上顎起始、下顎起始、鼻起始の3か所と、周囲の皮筋補助線維束より起こる。上顎起始は上顎切歯部唇側にある上顎骨歯槽隆起から起こり、下顎起始は下顎切歯部唇側にある下顎骨歯槽隆起から起こり、鼻起始は鼻中隔の筋線維束から起こる。 口元のさまざまな表情を作り出し、この筋肉が衰えると口元のたるみ・シワにつながる。 顔面神経頬筋枝及び下顎縁枝が分布している他、頬骨枝も分布していることが報告されている。

  頤筋、オトガイ筋　mentalis 唇の下から顎に伸びる筋肉 頭部の浅頭筋のうち、口唇周囲にかけての口筋のなかで、オトガイ部に梅干の種のようなしわを作り、隆起させる筋肉である。筋肉の一方が皮膚で終わっている皮筋である。 オトガイ筋の起始は下顎側切歯唇側面の歯槽隆起より起こる。 下顎を押し上げて顎のラインを引き締める働きをし、衰えると正面から見てくっきりはっきり二重顎になる。

  
  
  

  抗重力筋　antigravity muscle 重力に対して、立位や座位などの姿勢を保持する筋 立位姿勢保持には重力に抗する抗重力筋が必要である。 伸張反射は抗重力筋に著明である。 背中：脊柱起立筋、広背筋 腹筋：腹直筋、腸腰筋 大臀筋 大腿四頭筋 下腿三頭筋

  
  

  筋上皮細胞　myoepithelial cell　←→上皮細胞/ファーストバイト症候群 外分泌腺の腺房や導管の内腔を覆う腺上皮と基底膜の間に認められる細胞 筋上皮細胞に豊富に存在するα平滑筋アクチン（αSMA）が収縮することにより外分泌腺の分泌物放出が促進すると考えられている。 筋上皮細胞は汗腺、乳腺、涙腺、唾液腺、気管支腺、食道腺で認められる。 ある種の筋上皮細胞は上皮の基底層を構成し、上皮の前駆細胞や幹細胞を含む。創傷治癒の場合、筋上皮細胞は代償的に増殖する。 増殖性組織における筋上皮細胞の存在は良性を示唆し、筋上皮細胞が存在しない場合は悪性腫瘍を支持する。 ただし腺筋上皮腫、腺様嚢胞癌、筋上皮癌のような稀な腫瘍ではその構成成分として腫瘍化した筋上皮細胞が含まれる。

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• 横紋筋は太いミオシンと細いアクチンから構成される筋原線維とそれを取り囲む筋形質、筋核、そして筋線維の全表面を包む筋線維鞘から構成される。
• 筋の収縮には筋形質に存在するsarcoplasmic reticulumから、Ca-ATPase（エネルギー依存ポンプ）によって、アクチン－ミオシンの細胞液のカルシウムイオン濃度が上昇し、逆に、筋の弛緩にはカルシウム濃度が低下する。
• 筋収縮力発生の原理：フィラメント滑走説
  
  

  単収縮　twitch　←→spasm 筋あるいは筋を支配する神経に1回刺激を加える時に生じる収縮。単収縮に続いて、弛緩が生じる。 骨格筋の1回の活動電位によっておこる筋肉の速やかな収縮 活動電位を発生する脊椎動物の骨格筋では、その収縮活動の単位とみなすことができる。 単収縮の加重によって強縮がおこる。活動電位は全か無かの法則に従うので、個々の骨格筋繊維の単収縮もこの法則に従う。しかし骨格筋全体を電気刺激する場合には，筋線維により閾値が異なるので、骨格筋全体としての単収縮は刺激強度を増すにつれて増大し、全か無かの法則に従わない。

  強縮　tetanus, tetanic contraction, tetany　←→テタニー/テタヌス毒素 反復刺激によって単収縮が連続して発生する現象 筋肉に閾値以上の高頻度刺激を与える時、筋肉は弛緩することなく、次の刺激に反応して生じる収縮 前の単収縮が終わらない間に次の刺激が加えられると、それぞれの刺激に対して生じる単収縮が融合合成されて生じる、連続的な大きな収縮 テタヌス（Tetanus）という用語は、それによって起きる強直（麻痺）を”tetanus”として定義したヒポクラテスにより、最初に医学用語に記された。そのテタヌス（破傷風）の原因であるテタヌス毒素は、嫌気性細菌である（破傷風菌）(Clostridium tetani )により分子量150 kDaの不活性型の単純タンパク質として産出される。 不完全強縮　incomplete tetanus 骨格筋に接続する神経に適当な間隔で刺激を与え続けると生じる、単収縮が重なり合ったやや強い収縮。さらに連続的に刺激すると完全収縮が起きる。 完全強縮　complete tetanus 刺激と刺激の間に弛緩が生じない強縮 一見変動のない一様な収縮（125回／秒） 完全強縮時には、張力発生は単収縮時の2〜5倍に達し、収縮は全長の50-80％に達する。 強縮は筋肉疲労が生じるまで続く。繰り返し刺激を続けると、短縮高は次第に減少する。この現象を筋の疲労という。

  
  

  ┏等尺性収縮
  ┗等張性収縮	┳短縮性収縮
  	┗伸張性収縮

  等尺性収縮 isometric contraction 筋長が一定（短縮させない）という条件下での収縮。 筋の一端を固定し、他端に荷重をつけ、自由に動くようにした状態で収縮。 心筋の生理的収縮弛緩の範囲では、筋長が長いほど発生張力は大きくなる（Starlingの法則）。

  等張性収縮 isotonic contraction 負荷が一定（短縮に制限なし）という条件下での収縮 張力が一定で、筋の長さが変化する状態 通常はバーベルbarbellやダンベルdumbbellなどを用いたトレーニングで起こる自然な筋収縮を等張性収縮と表現する。 抵抗は常に一定であるが、てこの原理のため使用している筋肉に、常に最大負荷がかかるわけでない。 短縮性収縮 concentric contraction 筋肉が短縮しながら張力を発揮する収縮 手に錘を持って肘を曲げていく時の上腕二頭筋（力こぶのできる筋肉） ダンベルを握って持ち上げているときには、筋肉は短くなりながら力を発揮している。 トレーニング用語では、この動きをポジティブ ワークpositive workと呼ぶ。 伸張性収縮 eccentric contraction: ECC 筋肉が引き伸ばされながら力を発揮する収縮 筋肉が負荷によって受動的に伸長しながらも、張力を発揮しているような収縮 重量を重力と同方向に下ろす場合には、筋は引き伸ばされながら収縮する。 手に錘を持って肘を曲げた後、徐々に肘を伸ばしていく時の上腕二頭筋 一般に筋肥大に効果的なトレーニング いったん巻き上げたバーベルを、重さに耐えながらゆっくり下ろすような動作。 トレーニング用語では、この動きをネガティブ・ワークと呼ぶ。 ネガティブ・ワークは、筋の発達に重要な微細裂傷を引き起こすので、この微細裂傷は筋肉痛の原因となることが知られている。→DOMS 下り坂走 downhill runningがDOMSを誘発することは知られている。下り坂では、筋が力を発揮しながら伸張されることによって、ブレーキをかけるように作用する。

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□拘縮

（筋の）拘縮　contracture [生理学用語集]活動電位の発生を伴わずに起こる持続の長い非伝導性の可逆的収縮。多くの場合、膜は脱分極をしている。 [ステッドマン]緊張性攣縮、線維化、拮抗筋の麻痺により筋バランスの喪失、または近隣関節の運動喪失により筋が静的に短縮していること。 [現代の生理学]筋を高濃度のカリウムイオンを含む溶液につけると、拘縮と呼ばれる持続の長い収縮が生じる。この拘縮は、アセチルコリンのような薬物によって生じる。1946年に、Kufflerは、初めて単一線維を用いて、拘縮を生じるときの細胞膜に脱分極が生じていることを確かめた。カリウム拘縮における膜電位変化と張力発生との関係は、HodgkinとHorowicz(1960)によって、細胞内電極法を用いて詳しく調べられた。その結果によると、膜電位がおよそ-55から-50mVの範囲により負であるときには、拘縮は生じない。膜電位がこの閾値を超えて脱分極するとき、拘縮が生じる。さらに脱分極が増大すると、張力も急速に増大し、膜電位が-40mVに達すると発生張力は最大になる。このように、収縮の強さは、膜電位の脱分極の程度によって決まる。 [ギャノング生理学]筋の収縮時に、筋小胞体へのCa2+の能動輸送が抑制されると、活動電位の発生が止まっても、筋は弛緩しなくなる状態。

関節の拘縮 joint's stiffness　←→関節 拘縮とは、各関節が他動的にも自動的にも可動域制限を起こす状態である。関節包と関節包外の関節構成体である軟部組織の変化によって起こる関節可動域制限のことである。病理的には、皮膚、皮下組織、筋膜、靱帯、関節包等が瘢痕化、または癒着。

痙縮、固縮それ自体で関節可動域が縮まることはなく、関節可動域制限があるときは必ず拘縮がある。 皮膚性拘縮 　皮膚が熱傷や挫滅から回復する際、ケロイド・肥厚性瘢痕などにより引きつれるために起こる。瘢痕拘縮のひとつ。いったん拘縮すると手術以外に除去方法がない。Z形成術やティッシュエキスパンダーによって皮膚の不足分を補うなどの方法がある。 結合組織性拘縮 　皮下組織や腱、腱膜の瘢痕拘縮。 筋性拘縮 muscular contracture 　高齢者が長期間寝たきりだったことに起因する廃用性の萎縮を指すほか、阻血によるフォルクマン拘縮もこれに含まれる。 神経性萎縮 　痙性麻痺や痛みに対する反射性の筋緊張によるもの。 フォルクマン拘縮 Volkmann's （ischaemic） contracture　＝阻血性拘縮　参考1 古典的には小児の上腕骨顆上骨折にともなう前腕屈筋群の拘縮をいう。 現在では前腕あるいは肘関節周囲の骨折などの後の、阻血性拘縮（前腕屈側萎縮硬化，手関節掌屈，中手指節関節過伸展）と、神経障害（正中神経麻痺、尺骨神経麻痺、手掌部知覚障害など）をきたす後遺症をいう。 原因としては上腕動脈の循環障害や前腕のコンパートメント症候群などが契機となる。 Richard von Volkmann（1830/8/17〜1889/11/28、ドイツの外科医）が1881年にこの特有な類を示す筋拘縮を初めて記載してから、この型の拘縮はフォルクマン拘縮と呼ばれるようになった。 定型的な拘縮型は、母指内転、第2〜5指MP関節過伸展、IP関節屈曲拘縮を示し、正中神経麻痺と尺骨神経麻痺を伴う、病理学的変化は、肘関節部の外傷により上腕動脈に損傷、血栓形成、スパスムなどが生じ血行障害が発生したときに引き金となる。 この影響は、前腕屈筋群に最も鋭敏に現れる。屈筋群は浮腫膨化し、筋膜区画の内圧が上昇するため静脈還流も傷害される。このため筋浮腫はますます増強し、屈筋群の間を走行する正中神経および尺骨神経にも圧迫麻痺を発生させる。このような変化が長時間持続すると、屈筋群は非可逆性変性に陥り、前腕筋収縮による定型的フォルクマン拘縮を発生する。 デュピュイトラン拘縮 Dupuytren's contracture　参考1/2 手掌筋膜（腱膜）もしくは足底の腱膜の線維腫様限局性肥厚 1831年にGuillaume Dupuytren（P 1777/10/5〜1835/2/8、フランスHôtel-Dieuの外科主任、パリ大学医学部外科学教授）が局所外科的所見を詳しく報告した。 中年男性の環指と小指に両側性に生じやすく、糖尿病との関係が深いと考えられている。 症状は、手掌の皮下に触れる索状の筋膜肥厚である．両側性に出現し、頻度は環指、小指、中指の順に多く、示指、母指に発生することは少ない。 最初、手掌の遠位に小さな皮下結節として現れ、長い年月をかけて、次第に縦に伸びた索状物として触れるようになる。それによって指は拘縮し、持ち上がってくる。 まず最初にMCP（metacarpophalangeal）関節で屈曲し、次に PIP（proximal interphalangeal）関節で曲ってくる。進行した例では、指に著しい屈曲を残して固まる。 痛みを伴わないため、発症時期がいつかわからないことがほとんどである。増殖した筋膜線維は、皮下組織と癒着する。そのため、周囲の皮膚に凹凸を作る。 肩手症候群（CRPS）でも似た症状を起こす。

□筋トーヌス muscle tone, tonus

• 骨格筋はたえず不随意に緊張した状態にある。
• 骨格筋が常に保持する一定の緊張度であり、伸展への抵抗、関節の過度の運動阻止、姿勢保持をなしている。
• 筋トーヌスの異常---錐体路徴候を構成する機能障害
  ┏筋トーヌス亢進---痙縮/固縮
  ┗筋トーヌス低下
• 脳卒中後の片麻痺による筋トーヌスの亢進や、パーキンソン病で認められる筋固縮や、糖尿病性多発神経炎の末梢性感覚障害などにおいては運動が円滑に行われず不安定で、運動失調を呈する。
  
  

  痙縮 spasticity　←→spasm/痙性麻痺 上位運動ニューロン症候群の一要素で、相動性伸張反射増強の結果として、腱反射亢進を伴って生じる、他動伸張時の速度依存性筋緊張亢進である。他動伸張時の速度依存性筋緊張亢進である。 　参考 相動性伸張反射の増強を主体とする筋緊張 [生理学用語集]相動性伸張反射の増強を主体とする筋緊張 [現代の生理学]痙縮は、筋の相動性伸張反射の亢進であるが、固縮とは異なり、筋の持続的伸張を加えた場合、はじめには伸張反射が起こって抵抗が強いが、やがて弱くなり、極端な場合、飛び出しナイフをたたむときのようであり、折りたたみナイフ現象 clasp-knife effet（=錐体路障害）と呼ぶ。 　腱を叩いて引き起こされる伸張反射（腱反射）は亢進しており、またクローヌスがみられる。クローヌスは筋を強く持続的に伸張すると、筋収縮が起こり、それが弛緩して再び収縮し、これが繰り返し起こることがあり、痙縮で伸張反射が相性 phasicに強く起こるためゴルジ腱器官による抑制が働いて筋弛緩が起こり、これらが繰り返されると考えられる。この点が固縮では、伸張反射が持続性 tonicに起こるのとは対照的である。

  固縮 rigidity ＝ 筋強剛 （神経学会） [生理学用語集]中枢障害時に起こる持続的な筋緊張 屈筋も伸筋も筋トーヌスが亢進した状態であり、錐体外路障害の症状である。 関節運動により特定の筋を伸展させた時に、一定の抵抗としてとらえられる。 鉛管様強剛 lead-pipe rigidity：鉛の管を曲げるときのような一様な抵抗としてとらえられる。 歯車様現象 cogwheel rigidity：頚部、上肢・下肢の筋に頻発する。筋の伸張に対して規則的な抵抗の変化を示す。 筋強剛：四肢、頚部、体幹などに認められるが、頚部の筋強剛は，仰臥位で枕を急にはずしても頭部が急に落下せずゆっくりと下がる (head-dropping test)。 パーキンソンの症状の一つ

  筋トーヌス低下 脊髄前角細胞以下の病変 小脳病変 舞踏病

□痙攣　←→抗痙攣薬/痙攣物質/HM/てんかん

• 筋肉が急激に不随意（自分の意志とは関係なく）に収縮する発作のことをいい、全身または一部の筋肉に起こる。
• 骨格筋に発作的にみられる急激な収縮（てんかん性の痙攣 convulsion）は救急治療の対象となり、多くは意識障害を伴う。
• てんかん性の痙攣のほか、顔面の片側の筋や眼瞼がピクピクして痛みを伴わないスパスム（spasm）、局所の筋痙攣で痛みを伴う（いわゆるこむら返り）クランプ（cramp）も痙攣に含まれますが、それらのほとんどは救急で治療する必要はない。
• けいれんは、てんかん以外にも、発熱（高熱）、感染症、電解質異常、薬物、頭蓋内病変（腫瘍、外傷、低酸素脳症など）などによって引き起こされる症状の一つです。
• てんかん発作のすべてが痙攣を起こすわけではなく、意識を失うが痙攣はみられない欠神発作や、精神運動発作と呼ばれるてんかんもある。
• てんかんでは大脳が原因で起こりますが、脊髄や末梢神経が興奮することで起こるけいれんもある。
• 「けいれん発作」は発作性の運動症状を意味し、「てんかん発作」は「脳のニューロンの過剰な発作」によって引き起こされた発作を言う。
• 熱性けいれんは、小児が高熱を出したときに起こすけいれんであるが、てんかんの中にも発熱が発作のきっかけになる場合があり、さらにけいれん時の脳波が両方とも似ているため、判断がつきにくい場合もある。
  
  ┌convulsion
  ├cramp
  ├tetany
  ├seisure
  ├spasm
  └myoclonus、 dystonia、ballism、チック tic
  
  
• 定義はあるようだけれど、・・・・
  
  

  convulsion：不随意に筋肉が激しく収縮することによって起こる発作 中枢神経の障害により、不随意かつ発作性に筋肉が収縮することによって起こる発作。 意識障害を伴うことが多い。 ┌全身性痙攣 └局所性痙攣 全身性痙攣には、関与する筋の全てが一様に持続的に収縮する強直性痙攣と、拮抗筋が交互に収縮する間代性痙攣とがある。 全身性強直性痙攣では一般に伸筋群の張力が屈筋群のそれに勝るため、四肢を伸展し、頸部と背部とを反り返らせる後弓反張を示すことが多いが、マウスでは頸部を前屈し後肢を伸展する前彎痙攣となる。 強直性痙攣　tonic convulsion, tonic spasm　←→強直間代発作 筋収縮が持続的に一定時間続く。 運動を伴うような痙攣が持続する。 間代性痙攣　clonic convulsion, clonic spasm, clonic seizure 拮抗筋の収縮が交互に繰り返される痙攣 伸筋と屈筋とが交互に収縮する。 運動を伴うような痙攣が反復する。 後弓反張　opisthotonus 頭部を後ろに反らせ身体が弓なり状に反った状態 全身性強直性痙攣では一般に伸筋群の張力が屈筋群のそれに勝るため、四肢を伸展し、頸部と背部とを反り返らせる後弓反張を示すことが多いが、マウスでは頸部を前屈し後肢を伸展する前彎痙攣となる。 破傷風の症状の一つで、Charles Bellはコルーニャの戦い（Battle of Corunna）で銃創後の破傷風感染によってOpisthotonusに苦しんでいる兵士のスケッチをしている。 中枢神経障害がある時にみられる。多発性単神経炎（ビタミンB1欠乏）感染、肝疾患や腎疾患などの代謝性疾患、中毒、腫瘍疾患など様々な理由で起こる。 原因はさまざまで、てんかん、脳腫瘍、頭部外傷、電解質異常、低血糖などの頻度が高い。 熱性痙攣 febrile convulsion, fever convulsion---乳幼児では、発熱に引き続いておこる。 妊娠中は妊娠中毒症による子癇で痙攣がみられる。

  cramp：痛みを伴う強直性の痙攣をいう。 ふくらはぎの強直性痙攣は「こむらがえり」と呼ばれ、正常人でも筋疲労時に起こるし、妊娠後期にもみられる。 crampは種々の疾患でみられるが、これを主症状とする疾患としてstiff-man症候群、McArdle病、全身こむら返り病（里吉病）などがある。 胃痙攣 stomach cramps　→鎮痙薬 熱痙攣 heat cramps

  テタニー　tetany tetanyorまたはtetanic seizureは、筋の不随意収縮を示す徴候であり、筋細胞またはそれらを神経支配する神経の活動電位の頻度を増加させる病態、または他の状態によって引き起こされる。 意識を失うことなく四肢の筋群に，疼痛性，強直性のけいれんを起こす状態 tetanyによって引き起こされるcrampはtetanyに分類されない。 むしろ、それらは筋肉を供給する神経細胞に対する抑制の欠如によるもである。 Tetanic contractions：生理的強縮は広い範囲での筋収縮タイプであり、tetanyは1病態である。 小児では佝僂病，成人では上皮小体の機能不全によることが多い。原因は血清カルシウムの減少である。激しいけいれん発作の際，歯を食いしばり，食事ができず，喉頭筋あるいは呼吸筋のけいれんで喘鳴を起こし窒息することがある。また，母指が手のひら面に向かって曲がる。

  spasm　←→spasticity [生理学用語集]では、「攣縮」 痙攣性の収縮 1. 不随意筋、特に平滑筋の持続的な収縮。 2. 骨格筋の痙攣性の収縮　←→単収縮↑ しかしspasmは通常広い意味で用いられ、いろいろな筋の不随意な収縮を意味するようだ。 間代性痙攣 clonic spasm, clonic seizure　↑ 強直性痙攣 tonic spasm　↑ 眼瞼痙攣 blepharospasm 片側顔面痙攣 hemifacial spasm 血管攣縮=血管痙攣 angiospasm, vascular spasm, vasospasm 気管支痙攣=気管支攣縮 bronchospasm 脳血管攣縮=脳血管痙攣 cerebral vasospasm 胃痙攣 gastrospasm, stomack spasm　→鎮痙薬 食道痙攣 esophageal spasm 喉頭痙攣 aryngospasm 有痛性強直性痙攣 painful tonic spasm: PTS（painful tonic seizure） 多発性硬化症では痛みを伴う強直性痙攣が四肢に起こることがある。 陳旧性の病巣を有している多発性硬化症患者の一側の上肢または下肢に起こる。

  ミオクローヌス myoclonus　←→ミオクロニー発作/若年性ミオクロニーてんかん　参考1/2 自分の意志とは無関係な運動を起こす不随意運動の一つである。 神経系の過度の興奮によって生じる、急速に起こる電撃的な不随意的筋収縮で、拮抗筋が同期して収縮することが多い。 ある筋肉や筋肉群に起きる素速い稲妻のような収縮。痙攣よりも持続時間が短い。 陽性ミオクローヌスと、筋収縮の瞬間的停止による陰性ミオクローヌスnegative myoclonusとに分類される。陰性ミオクローヌスの病態ではasterixisや膝折れがある。 ミオクローヌスは片手の筋肉あるいは上腕、太もも、顔の筋肉群に起こる。しゃっくりは腹部と胸部の境目にある横隔膜の筋肉だけにミオクローヌスが起きたものです。ミオクローヌスは多くの筋肉で同時に起こることもある。 ミオクローヌスの原因 生理的ミオクローヌス 正常時にもみられる。 眠りかけたときなどにも手足のミオクローヌスが起こる；睡眠時単収縮（Sleep jerks） 不安誘発性 運動誘発性 吃逆：横隔膜と呼吸補助筋のミオクローヌスによって生じるしゃっくり 本態性ミオクローヌス 家族性本態性ミオクローヌス、夜間ミオクローヌスなど てんかん性ミオクローヌス てんかん発作による症候の一つであり、その場合はミオクローヌス発作とも呼ばれる。 てんかん発作の部分症状 小児のミオクローヌスてんかん（Lennox-Gastaut症候群など） 進行性ミオクローヌスてんかん（Uverricht-Lundborg、DRPLAなど） 良性成人型家族性ミオクローヌスてんかん（BAFME） 症候性ミオクローヌス 蓄積症（リピドーシス、セロイドリポフスチノーシスなど） ミトコンドリア機能異常にともなうミオクローヌス 脊髄小脳変性症（DRPLA、Friedreich運動失調症など） 大脳基底核の変性（Wilson病、皮質基底核変性症など） 認知症にともなうもの（橋本脳症など） 感染症（CJD、HSV、SSPE、Whipple病など） 代謝性疾患（肝腎不全、CO2ナルコーシス、透析症候群、低Na、無酸素脳症、熱中症などなど） 傍腫瘍症候群（抗NMDA受容体脳炎、神経芽細胞腫） 局所の中枢神経障害（視床術後、外傷、脳血管障害、脳腫瘍） 中毒性ミオクローヌス ビスマス、重金属、臭化メチル、ドーパ、リチウム、水銀、アルミニウム 薬剤性ミオクローヌス 抗パーキンソン病薬/抗うつ薬（三環系、SSRI、リチウムなど）/ドーパミン阻害薬/抗てんかん薬/オピオイド薬剤/抗がん剤/抗生物質/心血管系薬剤/全身麻酔薬/抗ヒスタミン薬　などの薬の大量服用後にも起こることがある。 他の原因 晩年に起こる変性疾患（アルツハイマー病など）、頭部外傷などがある。

  
  

  振戦　tremor 筋肉の収縮、弛緩が繰り返された場合に起こる不随意のリズミカル運動 振戦はだれしも起こりうる症状でストレス、不安、疲労、アルコールの離脱症状（禁断症状）、甲状腺機能亢進症、カフェイン摂取、刺激薬（エフェドリンなど）の使用などで出る場合がある。 本態性振戦　essential tremor：ET 20 種類以上ある振戦の中、最も多い振戦で、 パーキンソン病と誤診されることがよくある。 運動障害で、通常、手に現れる。足や頭部、声に症状の出ることもある。 最も多い症状は「両手を伸ばしたときに手が細かく震える」「首が細かく震える」「声が震える」の3つの症状 40歳以上の20人に1人、また65歳以上の5人に1人が本態性振戦にかかっている。 カップを口まで持ち上げるなどの随意運動時に生じるふるえ 動作時に出現する8-12Hzの振戦 原因は不明 小脳、視床、脳幹などの脳の特定エリア間での伝達異常によって生じる。 　→安静時振戦 パーキンソニズムの臨床症状の一つ 安静時の4-6 Hzの粗い振戦

  バリズム ballism 近位筋優位な不随意運動で、大きな速い動きを示し、手や足を放り出す様な動き 多くの場合、視床下核の病変により、対側の半身に症状、ヘミバリスムス hemiballismがでる。

  チック tic　←→有痛性チック 落ち着きがなくみえる様な動きで、顔や手足を素早く動かしている。 しばらく止めることができるが、いらいらしてきて動くと安心する。 不随意運動

  
  

□線維束性収縮 fasciculation　←→有痛性痙攣

• 骨格筋の自発収縮が1個の運動単位に生じ、これが皮膚の上から不随意な筋収縮として肉眼的に観察される現象
• 下位運動ニューロンが障害された後には再神経支配（reinnervation）が起こる。側枝発芽（collateral sprouting）により興奮しやすい状態となり、それが強まると自発放電、すなわち線維束性収縮が生じる。
• ECTなどを施行前に、サクシニルコリンクロライドを静注すると、上半身に続いて、下肢に線維束性収縮が起こる（約1分）
• 筋萎縮性側索硬化症などでは、筋萎縮とともに線維束性収縮がみられる。

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□筋膜、ファシア　myofascia↓@fascia　参考1
　←→筋筋膜痛症候群/筋膜リリース療法/エコーガイド下ハイドロリリース

• ファシア　fascia：線維性の立体網目組織
• fascia：ラテン語で「band, bandage, swathe」という意味
• 全身の臓器、筋、神経、そして筋線維までをもボディスーツのように包み込んでいる組織。線維質がまとまったシート状の組織であり、身体の支持や安定といった役割もあることから第二の骨格とも呼ばれている。

  ファシア系、fascia system 全身にある臓器を覆い、接続し、情報伝達を担う線維性の立体網目状組織として、臓器の動きを滑らかにし、臓器を支え、保護して位置を保つシステム 筋膜Myofasciaに加えて、腱、靱帯、脂肪、胸膜，心膜など内臓を包む膜など、骨格筋と無関係な部位の結合組織を含む概念であり、その線維配列と密度から整理される。 長い間、解剖学的に「不活性」「不要」とされていた体組織であるが、国際疾病分類が2018年に30年ぶりに改定され、第11回改訂版（ICD-11）で体組成の基本構造物に、Fasciaが追加された。 ligament、tendon、a fasciaなどの線維構成体を含む。 靱帯　ligament 　┏筋骨格系における靭帯　musculoskeletal ligament 　┗内臓に係る靭帯・間膜　visceral ligament：臓器と体壁をつなぐ腸間膜様構造物 腱　tendon：柱状の線維構成体（腱の周りにを包む腱鞘はa fasciaに含まれる。） ファシア　a fascia 　┏浅層のファシア　superficial fascia 　┣深層のファシア　deep fascia 　┃　　腱鞘等のファシア　aponeurotic fascia 　┃　　筋外膜等のファシア　epimysial fascia 　┣内臓のファシア　visceral fascia 　┃　　漿膜や間膜等のファシア　investing fascia, insertional fascia 　┣神経系のファシア　meningeal fascia 　┃　　硬膜・髄膜等の中枢神経系ファシア　meningeal layers 　┗　　末梢神経を構成するファシア　neural sheaths

  
  

  筋膜　myofascia　＠ファシア系 個々の筋線維、筋肉または筋肉群を包み、互いを分割および連結する線維性組織。筋や関節の動きを滑らかにしつつも、これらを制御して位置を保つ。 すべての筋肉と骨を取り囲んで覆う、高密度で丈夫な組織 筋膜は忘れ去られた組織　The Forgotten Tissue？ 表皮と真皮から構成されている皮膚のすぐ下に、浅筋膜→深筋膜（筋内膜＋筋周膜＋筋外膜）→筋内膜 　筋内膜は筋原線維を、筋周膜は筋束を、筋外膜は骨格筋を包み込んでいる。 田口徹先生*が精力的に研究されている。 DOMSにも関与 侵害受容器が局在し、CGRPを含むC線維やperipherinを含むAδ線維が分布している。

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サテライト細胞、衛星細胞　myosatellite cell 骨格筋の組織幹細胞 骨格筋は筋線維の束で構成されていて、サテライト細胞は筋線維と基底膜の間に位置している。 サテライト細胞は強力な筋再生能をもつため、筋疾患治療への応用が期待されている。

Pain Relief