| ■鎮痛法 | │刺激鎮痛 Stimulation-produced analgesia: SPA│ | 
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| 求心路の刺激 | 疼痛抑制系の活性化 | メカニズムは不明 | |
| 末梢 | ┏経皮的電気刺激療法:TENS ┗Silver spike points療法: SSP | 電気治療 | |
| 脊髄 | 脊髄刺激法 | ||
| 深部脳 | 視床痛覚中継核刺激術 ┏VB comple/内包後脚部刺激) ┗髄板内核群刺激術 | 第三脳室周囲灰白質刺激術:PVG-DBS (中脳中心灰白質刺激術:PAG-DBS) | |
| 大脳皮質運動野刺激法 経頭蓋磁気刺激法 電気痙攣療法: ECT | 
| 経皮的電気刺激:TS | 
| 表皮内電気刺激 Intra-Epidermal Stimulation:IES | 
| 1965年 | Ronald MelzackとPatrich Wallのgate control theoryでは、触圧覚などを伝える太い線維の持続的活動が、痛覚伝達を抑制するので、触覚の伝導路である「脊髄後索の刺激療法」が考案された。 | 
| 1967年 | WallとWIlliam Sweet(ハーバードの脳外科)は、末梢神経終末↑あるいは後索のバイブレーションが慢性痛を緩和することを発見した。 | 
| 1967年 | C. Norman Shealyらは末期がん患者の脊髄後索に直接プラチナ板電極を埋め込み、100Hzの高頻度刺激を行った。つまり硬膜下腔を電気刺激して、良好な除痛効果を得た。この方法は多くの施設で追試され、その除痛効果が確認されたが、種々の合併症が報告され、現在では用いられなくなった。 (Shealy CN, Mortimer JT, Reswick JB: Electrical Inhibition of Pain by Stimulation of the Dorsal Columns, Anesth. Analg curr. Res. 46:299-304, 489-491, 1967) * | 
| 1971年 | 下地恒毅先生(新潟大学名誉教授)らは同じ頃、持続硬膜外ブロックの手技を応用し、硬膜外から脊髄を通電刺激する「脊髄硬膜外通電法」を開発した。疼痛部位に相当する脊髄分節の硬膜外腔に経皮的に硬膜外ブロック用カテーテル内腔に径150-230μ程度の鋼線を通し、先端を5mm程度露出させて電極とした。硬膜外電極を陰極とし、陽極を体表に置き、電気刺激を行う。当初は、高頻度および直流通電を用いたが、その後、抵頻度(1-5Hz)でも効果があるとしている。 | 
| 1975年 | Medtronic社製の4曲白金電極埋め込み型脊髄刺激装置が開発され、これにより長期留置による刺激が可能となり、慢性難治性疼痛患者の社会復帰に有用となったことから、普及した。 | 
| 1992年 | リード線と受信機が保険適応となった。 | 
| 1999年 | 完全植え込み型のバッテリー内蔵型神経刺激パルス発生器(刺激装置)が発売されて、すべて保険適応となった。 | 
| 神経障害性疼痛 
 | 神経因性と侵害性疼痛の混合性疼痛 | 虚血性疼痛 | 
| 除外しなければならない心理的要因 
 | 注意を要する心理的な状態 
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| Dual-lead による脊髄刺激療法(Dual-lead SCS) 参考1 
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| 求心路の刺激 | 下行性疼痛抑制系の活性化 | 
| 視床痛覚中継核刺激術 ┏VB comple/内包後脚部刺激) ┗髄板内核群刺激術 | 第三脳室周囲灰白質刺激術:PVG-DBS (中脳中心灰白質刺激術:PAG-DBS) | 
| 刺激法 | 抑制系 | 疼痛の種類 | 疾患 | 薬剤テスト | |
| モルヒネ | バルビツレート | ||||
| Vc-DBS | non-opioid系 | 求心路遮断痛 | 幻肢痛、PHN、 腕神経叢引き抜き損傷、 脊髄損傷後の疼痛 | ー | + | 
| 内包後脚刺激術 | non-opioid系 | 求心路遮断痛 | 視床痛 | ー | + | 
| PVG-DBS | opioid系 | 侵害受容性疼痛 | がん性疼痛、火傷 | + | ー | 
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| 1961年 | Mazarsらが中枢痛や求心路遮断痛患者の、VPL刺激で鎮痛を得ることができたが、世界の注目を集めるには至らなかった。[PubMed] | 
| 1977年 | Yoshio Hosobuchiらは、三叉神経痛を治療するため、三叉神経根(三叉神経節と三叉神経が脳に進入する橋の間)を切断する手術を受けた後、三叉神経発作がなくなったが、有痛性知覚麻痺 Anesthesia dolorosaと呼ばれる自発痛が現れて難渋した患者のVPMを電気刺激すると、5例中4例の鎮痛に成功した。 | 
| 1973年 | Yoshio Hosobuchiは、視床中継核のVPM/VPL刺激の有効性を報告し、視床中継核刺激法が世界的に拡がった。 | 
| 1974年 | John E Adams、Yoshio HosobuchiとFields HLは、脳出血後の視床症候群、前頭葉あるいは脊髄病変による神経障害性疼痛患者の内包 internal capsule後脚の後ろ1/3(Vbの外側、Vb complexからの上行路)を電気刺激し、一部の患者で鎮痛効果を得ることができた。 | 
| 視床中継核の刺激鎮痛法は、比較的臨床経験の中から発展したのに対して、中脳の刺激鎮痛脳の発展は、動物実験に根ざしている。 
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| 1954年 | PenfieldとJasperが無麻酔の開頭術中に脳表の一次運動野を電気刺激すると刺激部位に一致した運動を誘発でき、機能を同定できることを明らかにした。 | 
| 1980年 | MertonとMortonが経頭蓋電気刺激法を開発した。非侵襲的な大脳刺激を行うことによって複合筋活動電位(MEP)を測定する方法が可能となったが、1000V以上の高電圧刺激を用いる必要があり、被験者に苦痛を与えるため、あまり普及しなかった。 ←→CMAP | 
| 1985年 | Anthony T. Barker(英国University of Sheffield)らが世界で始めて、経頭蓋的に、電磁誘導により大脳皮質の刺激の公開デモンストレーションが行った。ヒトの大脳運動野の単発パルス磁気刺激を行い、四肢の筋で運動誘発電位(motor evoked potential: MEP)が記録できることを示された。 | 
| 1993年 | Hoflichらが初めて治療としてうつ病に用いた。 | 
| 2017年 | 9月に厚生労働省が医療機器として薬事承認した。 | 
| 2019年 | 6月から、反復性経頭蓋磁気刺激法(rTMS)を用いたうつ病治療が保険適用されることが決定した。当面は、ヴォーパル・テクノロジーズの「NeuroStar TMS治療装置」を用いて治療した場合に限り、1200点の診療報酬点数を請求できる。 | 
| 1938年 | ローマのUgo Cerletti(P 1877〜1963)とLucino Bini (1908〜1964)が、統合失調症の治療のために、薬物痙攣療法に変わる治療法として開発した法。 | 
| 昔のECTのイメージ 
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| m-ECT↓ 
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| Pain Relief |  |