症例は30歳代男性。バイク運転中に右折しようとしたところ、乗用車と衝突。バイクは大破した。救急要請後、蘇生術が施行されたが、蘇生されずCTによるAiが施行された。
交通事故による多発外傷
交通事故に伴う多発外傷では、どの所見が最も死因となりうる所見なのか判断が困難な場合がある。そのような場合はShiotaniらによって提唱されているAbbreviated Injury Scale(AIS)を共に交通事故外傷の死後画像をGrade分類したものが有用である。Grade分類することで、客観的な判断が可能となる。Seiji S et al. Radiat Med (2008) 26:253-60
帯広厚生病院 放射線科
菊池穏香、佐藤幸彦、菊地慶介、真鍋徳子