20代男性。オートバイ運転中に車と衝突し5~6mほど飛ばされた。救急隊接触時、心肺停止の状態であった。蘇生術開始しつつ当院へ搬送されたが反応なく死亡された。
交通事故による外傷死
心血管内に大量の空気が認められることから、外傷による大量の出血があったと考えられる1)。蘇生術・大量輸液に反応が得られなかった理由と考えられる。交通事故による外傷死であることは明らかだが、体表からの観察では得られない知見が得られた症例であった。外因死として警察検案となった。
1.Hoey BA,Cipolla J,Grossman MD,et al.: Postmortem computed tomography, "CATopsy", predicts cause of death in trauma patients. J Trauma 2007,63:979-985.
亀田総合病院
伊藤憲佐 野田剛 葛西猛