症例17

臨床所見

高血圧症のある50代男性。畑で倒れている本人を家族が発見し救急要請。救急隊接触時、心肺停止の状態であった。蘇生術開始しつつ当院へ搬送されが反応なく死亡確認となった。


診断

腹部大動脈瘤破裂

画像所見

図a)右後腹膜腔に淡い高吸収を呈する血腫が認められる。図b)最大約φ8cmの腹部大動脈瘤が認められる。図c)血腫は右骨盤内に連続している。腹部大動脈瘤破裂による死亡と考えられた。

ポイント

血腫は淡い高吸収として認められ,生存患者の画像診断と同様である。腹部大動脈・腸骨動脈瘤破裂は救命率の低い重篤な疾患であり、CPAOAでの救命例はないとする報告1)もある。

1.福田篤志,久米正純,岡留健一郎: 腹部大動脈・腸骨動脈瘤破裂手術症例における予後因子と転帰の解析: 日本血管外科学会雑誌 2007,16(6):751-757

担当者名

亀田総合病院
伊藤憲佐 野田剛 葛西猛