第4回日本集団災害医療研究会


 第4回日本集団災害医療研究会の情報を収載致しました。本ペ−ジを発信するにあたり、快く資料をご提供下さいました第4回日本集団災害医療研究会 青野会長ならびに事務局に深謝申し上げます(web担当者)。

目 次

会長挨拶
ご案内
  ・参加者へのご案内
  ・役員へのご案内
プログラム(初日2日目
災害医療機器展示
日本集団災害医療研究会主催セミナー
事務局ご挨拶


第4回日本集団災害医療研究会開催に当たって

第4回日本集団災害医療研究会会長  青野 允

 災害医学は軍事医学にその源を発したものである。しかし、わが国は第二次世界大戦 以後、国際紛争解決の手段としての武力を放棄し、すでに半世紀以上が経過している。 その間、軍事力は禁句とされ、一方医学は驚異的な経済発展に支えられて、Intensive Care Medicineやこれに伴う検査結果重視、専門医志向の風潮と共に細分化、専門化し て発展し、いわゆるgeneral practitionerはおろか、ほぼ同時に多発する患者を対象と する災害医学は皆無に等しかった。

 ところが1995年1月に阪神・淡路大震災、同年3月にはテロによる地下鉄同時襲撃事 件が発生して、日本はさながら災害の見本市の様相を呈した。途端に政府を初めとして 国内は災害医学の存在と必要性を認識した。

 これを遡ること約20年、強力なベトナム軍がカンボジアに侵入し、逃げ場を失ったカ ンボジア人民はタイ・カンボジア国境に押し寄せた。日本政府は国連高等難民弁務官事 務所(UNHCR)の要請に応じて現地に医療チームを派遣した。この時参加したメンバー が実は今日のわが国災害医療のキーマンとなっているのである。

 今回の招待講演には、当時の日本に対する国際世論の中で、カンボジア難民救済医療 チーム派遣に努力された、わが友、日本外交協会理事長坂本重太郎氏に当時の世界情勢 と医療チーム派遣のいきさつについてお話頂き、ついで、これがきっかけとなって、災 害医学の基本をわが国にもたらし、引き続きわれわれの師であり友人であるDr. FM. Burkle, Jr. (Professor of Emergency Medicine, Univ. of Hawaii) に世界的な災害対策に おける、日本に期待する現在と将来の役割についてお話しを伺う予定であります。以上 によって、特異な発展をとげたわが国災害医学のルーツを確認し、将来における発展の 方向付けに助言を頂こうと企画いたしました。

 開催期日は、昨年9月のアジア・太平洋災害医療会議、11月の日本救急医学会総会と 本年5月の世界災害医療会議の大阪開催と第一回の本会の開催時期を考慮して決定いた しました。従って一般演題が少ないものと予想していましたが、ご覧の通りで、しかも 災害自体より災害訓練の演題が多くを占めております。災害対策はその社会の成熟度を 表すと言います、非常に喜ばしいことと思っております。

 会の運営は殆ど数少ない金沢医科大学麻酔科と地元の同士の手作りです、行き届かな いところが多々あるとは思いますが、われわれの努力に免じてお許し願いたいと思いま す。

 それでは、研究会場内外で十分に冬の金沢をお楽しみください。


第4回日本集団災害医療研究会 ご案内


会長   青野 允  金沢医科大学麻酔学教室

研究会および関連行事日程

 1999年2月10日(水)  常任幹事会・幹事会
     2月11日(木)  学術集会・総会議事・懇親会
     2月12日(金)  学術集会
     2月13日(土)  集団災害セミナー・公開市民講座

開催地 金沢市

会場
 石川県女性センター
  金沢市三社町1-44 (TEL:076-263-0115)
※金沢駅(東口)より徒歩10分
  ※バス路線 循環    金沢 ― 旭町
              柳橋 ― 西金沢    三社下車


参加者へのご案内

受付
 2月11日、8時30分より会場ロビーにて受付を開始します。

会場費
 会場費:5,000円を受付にてお支払いください。引き換えにネームカードと領収書を お渡しします。11日のお弁当代を含みます。

懇親会
 11日懇親会に参加される場合、受付にて懇親会費:1,000円をお支払いください。

ご演題
 一般演題:口演6分、討論3分、スライド10枚以内
 シンポジウム:口演10分、スライド20枚以内
 ワークショップ:
  「災害拠点病院の役割と問題点」口演:9分、スライド20枚以内
  「標準トリアージタグの実用化」口演:10分、スライド20枚以内
 特別講演、教育講演:スライド制限なし

スライド受付
 35mmスライドフィルムに限ります。プロジェクターは一台です。御発表のセッショ ン開始30分前までに講演会場入り口のデスクまで御提出ください。なお、11日、12日 朝のセッションは8時45分までに御提出ください。また、当該セッション終了後受付デ スクにて御返却致します。時間厳守にてお願い致します。OHP、ビデオ等の用意はあり ませんので、スライドで御協力お願い致します。

年会費・新入会費
 新入会、継続会費の受付を会場内で行いますので、御利用ください。また、筆頭演者 のかたは会員であることが条件となっております。必ず御入会頂きますようお願い致し ます。

駐車場
 女性センター駐車場(地図参照)は約80台分です。御協力お願い致します。


役員への御案内

 2月10日、14時より常任幹事会、16時より幹事会をホテル日航金沢(金沢駅正面) 5F松の間にて行いますので御参集ください。


◇ 日本集団災害医療研究会主催セミナー ◇

  2月13日(土)、当研究会セミナー委員会主催の集団災害医療セミナー を同会場2階大会議室、会議室にて行います。内容はトリアージの講議と模 擬患者を使用したグループ別実技訓練を予定しております。事前申し込み のみの受付、参加費¥5,000(弁当あり)とします。予定は9:00〜16:00、 受講者には認定証を発行致します。


第4回日本集団災害医療研究会事務局より

 今回、本研究会開催の大役を仰せつかりました。準備が遅々としてはかどらず、皆様 に御迷惑をおかけしております。抄録集の編集も遅れ、当日の配付となってしまいまし た。2月中旬の平均気温は最高6℃、最低-2℃、積雪もしばしばで、冷たい強い風の吹 く日も予想されます。十分御準備願います。また、金沢は古い町並みの情緒を残す反面、 市内の交通の便はあまりよくありません。それにもかかわらず、冬の金沢の学会はいつ も人気があるようです。主催者の不手際をお許し頂けますよう、皆様の御期待を裏切ら ないよう、教室員一同心よりおもてなしする所存です。どうぞ研究会と冬の金沢の風情、 味覚をお楽しみください。

                  事務局 和藤幸弘
                  金沢医科大学麻酔学教室
                  TEL 076 - 286 - 2211(内線3132)
                  FAX 076 - 286 - 3475
                  E-mail
allstar@kanazawa-med.ac.jp


■救急・災害医療ホームページ/ □日本集団災害医療研究会ホームページ