診療科名 がん早期臨床開発部
がん早期臨床開発部とは

がんゲノム医療に代表されるように、治療ターゲットを同定するための遺伝子パネル検査が保険診療で実施されるようになりました。治療選択につながる治験や、既存薬が使える頻度はまだまだ少ないという課題があるため、標的が同定された際の有望な分子標的薬を開発します。さらに、遺伝子変異のみならず新規薬剤のバイオマーカーの同定、そして新規薬剤の併用療法の開発を行います。
欧米と比べてドラッグラグが解消されるようになってきましたが、まだまだ十分ではありません。今後の高齢化社会において、国内企業および欧米企業にとって魅力的な治験実施施設としての役割を果たし、国際社会においての薬剤開発に貢献したいと考えております。
日常臨床の中でも新薬や治験の情報を常に更新しながら、一人一人の患者さんの希望に寄り添って、企業治験や医師主導臨床試験などの治療オプションの提案ができるような診療チームを目指します。

古川 孝広

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診療科名 がん免疫治療開発部
がん免疫治療開発部とは

近年、免疫チェックポイント阻害剤は複数の癌腫に適応の拡大が進み、実地臨床で用いられる時代になりました。しかしながら、がん免疫療法で恩恵を受ける患者さんは一部に限られるため、更なる治療成績の向上が必要です。現在、がん領域における新規薬剤の開発は、がん免疫療法がその多くを占めるようになり、がん免疫療法を含む様々な薬剤との併用療法(いわゆる、複合がん免疫療法)の開発が世界的な競争となっております。我々はがん免疫療法開発における国際的拠点となるべく、①早期臨床試験を中心とする臨床開発、②トランスレーショナル研究、③次世代を担う人材の育成(腫瘍免疫学を専門とする腫瘍内科医・研究者、各種医療従事者)を推進します。我々のチームが、がん患者さんにより多くの選択肢を提供できるように精進させていただきます。

北野滋久

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診療科名 がんゲノム医療開発部
がんゲノム医療開発部とは

ゲノムの変化を読み解くことががんの本質に迫るための第一歩であり、プレシジョンメディシンを実行するための前提となります。我々は、CPMセンターと緊密な連携のもと、リキッドバイオプシーに代表される先進的ゲノム解析によるがん診断技術を、より早く個々の患者さんの治療選択につなげるための技術開発を推進して参ります。さらに個別のゲノムの変化に合わせた有効性の高い薬剤の開発を進めるため、早期臨床開発部・免疫治療開発部と緊密に連携をとりながら、治験・臨床試験を積極的に推進していきます。腫瘍ゲノムの変化を、個別の変化としてではなく生体システムとしてとらえ、ゲノム診療部と連携し全身の反応を含めたゲノム医療の実践をとおして、先端医療の開発に貢献していきます。

上野貴之

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先端医療開発センター 医師